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【エルメス】エルメッセンスの全て(2ページ)



    【エルメス】エルメッセンスの全て

    All About La Collection Hermessence
    公式ホームページ

    エルメルの販売員の資質が試される〝究極のエルメス〟

    当時のエルメスの初代専属調香師ジャン=クロード・エレナによって、2004年からスタートした、≪嗅覚の詩≫とも言える究極のエルメスのフレグランス・コレクション〝エルメッセンス〟。その歴史は、4つのオード・トワレからはじまりました。

    エルメッセンス・コレクションの新しい香水をつくりはじめるときは、これまで知らなかったような静かな心持ちになる。勝たねばならないという不安、「市場」を勝ち得ねばならないという不安はもうない。唯一、勝ち得なければならないのは、エルメスの顧客だ。時間は実験のための時間で、市場が押し付けるスタンダードの時間ではない。香水はエルメスの店でしか売られない。香水づくりにゆっくりと時間をかけ、時間を無駄にし、探し、捨て、とって置いたり忘れたりして、自分の職業を生きる。自分自身のために香水をつくり、それが他の人を引き付ける魅力的なものであることを願うのだ。

    ジャン=クロード・エレナ

    全ては、このエレナの〝エルメッセンス宣言〟の言葉に集約されています。つまりは、このシリーズは、エルメスの販売員の資質が試される〝エルメスの香水に対する姿勢が試される〟シリーズです。それは如何にして、「エルメッセンス」と「庭シリーズ」および「コロン・エルメス」の価格差及びその世界観の違いを伝えきれるかという点に全てはかかっています。

    エルメス・ジャパンが真摯に受け止めなければならないのは、これだけのフレグランスのラインナップがあるにも関わらず、フレグランスの説明がちゃんと出来ない販売員が大半であり(他のブランドのフレグランスに対する知識の乏しさと、であるにも関わらずエルメスの香水は凄いいんですと言い切れる姿勢の恐ろしさ)、しかも、コーヒー豆さえも常備されていないという点です。

    芸術の域にまで高められたフレグランスに接する喜び

    匂いの素材を扱う毎日の仕事のなかから、私のコレクションが生まれる。それぞれの匂いの素材に感じる魅力、失望、要求、限界、ひとことでいうなら、私の「選択」からコレクションは生まれる。創造とは、選択だ。ひとつの表現のかたち、文体を求めてコレクションの原料を選択する。選択基準は簡単にいえば、匂いのクオリティー、匂いの由来、匂いの技術的性能だ。現在、私のコレクションは、三分の一が天然香料。三分の二が合成香料、ベースは入っていない。

    ジャン=クロード・エレナ

    日本の俳句の世界観をフレグランスに置き換えた香りである〝エルメッセンス〟は、香りにストーリーをもたせるという次元を超え、全ての香りに言葉を超えた領域を求めた香りなのです。つまり、エルメッセンスが他のエルメスの2つのコレクションよりも高いのは、それは香りを商品として作っているのではなく、一人の調香師が香りを芸術の域にまで高めようとしている試みだからなのです。

    喜びは利己的なもの。贅沢とは、分かち合うことである。あらゆる芸術的な職業と同じように、香水製造が目指すものも、なにより感覚に喜びを与えることだ。人間としてそして調香師として、まず自分が喜びを感じなければ、人に喜びを与えることは出来ない。驚かせる喜び、想起させる喜び、暗示する喜び、そして、すこしずつ謎を解かせる喜びだ。香水は、匂いの書いた物語。そしてときに、思い出の書く一篇の詩なのである。

    ジャン=クロード・エレナ

    つまり、芸術を鑑賞するがごとく、香りを鑑賞する香りなのです。エルメッセンスが高い理由はその一点においてです。つまり、それは香りに対する嗅覚の能力をどの香りも高めてくれる香りだからなのです。

    オード・パルファムのように、複雑すぎる香りを堪能させるわけではなく、そのシンプルな香りによって、所有者の芸術性を高めてくれる香りは、香水市場にはほとんど存在しません。そういう意味においては、このエルメッセンスとは、エルメスがあなたに捧げる、あなたの香水に対する嗅覚のトレーニングペーパーなのです。最後に再びエレナの言葉を引用しましょう。

    香水は蒸発して、消えてしまうからこそ、誰も所有できず、欲望が欲望のまま残るのである。人々の記憶や、嗅覚の共通の思い出のおかげで、香水をより魅惑的なものにすることができる。

    ジャン=クロード・エレナ

    ボトル・デザインは、エルメスのウィンドーディスプレーのディレクターでもあったアニー・ボーメルによるものです。2018年現在、エルメッセンスの精神は、2014年よりエルメスの二代目専属調香師に就任しているクリスティーヌ・ナジェルにより継承されています。2018年に、ナジェル自身の決定により、一挙5作品が発売されることになりました。



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