エルメス

イリス・ウキヨエ (ジャン=クロード・エレナ)

    香水名:イリス・ウキヨエ Iris Ukiyoe オード・トワレ
    ブランド:エルメス
    調香師:ジャン=クロード・エレナ
    発表年:2010年
    対象性別:ユニセックス
    価格:100ml/33,480円






    シングルノート:アイリス、アフリカ産オレンジ・フラワー、マンダリン・オレンジ、ローズ

    私は葛飾北斎や歌川広重の浮世絵をコレクションしています。その中のひとつである葛飾北斎の「あやめにきりぎりす」にインスパイアされて生み出されたのがこの香りです。それはクラシカルなアイリスを表現するのではなく、深刻なムードは一切ない明るくて軽妙なアイリスの香り立ちをそこでは表現しました。まるで印象派の画家の作品のような、アイリスが、ローズ、オレンジ・ブロッサム、マンダリンへと微妙に変化していく、「そしてアイリスはいなくなった」という〝儚さ〟を表現した香りなのです。

    ジャン=クロード・エレナ

    2004年からスタートした、≪嗅覚の詩≫とも言える究極のエルメスのフレグランス・コレクション『エルメッセンス』の九作目として発表されたのが、エルメスの初代専属調香師ジャン=クロード・エレナによる「イリス・ウキヨエ」です。それは、アイリスの根茎ではなく、アイリスの花をテーマに、ローズ、オレンジ・ブロッサム、スズラン、ライラックなどの花々と、ピーチ、プラム、マンダリン、レモンなどの果実類を競演させた〝楽しくも儚い憩いのひととき〟を再現した香りです。

    ある意味、奈良県にある「菖蒲池」と大きな池に隣接する「上村松園美術館」の閑静な高級住宅地を連想させる香りです。つまりは、浮世絵というよりは、「序の舞」を始めとする上村松園をイメージさせる、日本女性の静謐さの中に潜む、はかなき多面性を香りで表現した、凛とした香りとも言えます。



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