エルメス

オスマンサス・ユンナン (ジャン=クロード・エレナ)

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香水名:オスマンサス・ユンナン Osmanthe Yunnan オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,208円
公式ホームページ:エルメス

★★★★★ ミルキー・ティー

ジャン=クロード・エレナは現在、エルメスと呼ばれるちょっとした乗馬衣装をあつかう会社のおかかえ調香師になった。彼がザ・ディファレント・カンパニーの「オスマンチュス」を作り出すために、初めてキンモクセイの花に含まれる石鹸風スエード・アンド・アプリコットの香りを手掛けたと聞いて、まるで一度聞けば忘れられない、シンプルで耳に心地よいポール・マッカートニーのメロディを思わせた。エレナはそこでやめることもできたし、私たちもそれで満足したと思う。でもエレナはオスマンサスの、発展形たるこの香水で、いぶしたお茶の香りを何層も加えた。中国の雲南省(ユンナン)の伝統的なお茶の香りが際立つ。もちろんそれだけでも悪くない。だが、それだけではなく、オスマンサス・ユンナンは肌に付けると思いもよらないミルクのような甘い香りが漂ってくる。しかもこの涼しげで、遠くからそれとなくしかわからない香りは、近くだとどことなくほんわり温かい、歓迎されているような気持ちになる香りへと変わっていく。つまりは、そばでオスマンサスが香れば素敵だと思う。でも、それがオスマンサス・ユンナンなら、人は香りの漂ってくるその源へと引き寄せられる。これはしあわせ純度100%の香水。私がこの香りを嗅ぐ前に、もしあなたが近年エレナが作り出したミニマリスト的な構成の中で、いくつかでも芸術面においてランク付けの上部に入れるようなものがあったかと訊いていたら、私はノーと答えていたと思う。デザインなら、好調なときで星4つはいけたと思う。ただ、私が正しいともいいきれなかったかもしれない。オスマンサス・ユンナンは始めから終わりまで美しく、特長がある。これ以上よくするなんて不可能だし、忘れ難く、気取ってもいない。エレナがエルメスで作った作品の中では、今のところは最高だ。― タニア・サンチェス

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

トップノート:オレンジ、ティー
ミドルノート:オスマンサス、フリージア
ラストノート:レザー、アプリコット

北京の紫禁城を訪れた時に、どこからともなく、私を捉えて離さないこの上なく素晴らしい香りに出会いました。その香りは宮城で満開のオスマンサスの茂みから漂ってきたものだったのです。11月のことでした。その茂みは小さな規模であったにも関わらず、アプリコットとフリージアの強烈な香りと見事に調和が取れていたのです。私はそこに(私が中国で最も美しい地方だと考える)雲南省からのお茶をコンバインすることをイメージしました。そんなアイデアから、このフレグランスは誕生したのでした。

ジャン=クロード・エレナ

2004年からスタートした、≪嗅覚の詩≫とも言える究極のエルメスのフレグランス・コレクション『エルメッセンス』の五作目として発表されたのが、エルメスの初代専属調香師ジャン=クロード・エレナによる「オスマンサス・ユンナン」です。

エレナという調香師の特徴は、フレグランスを創るというよりも、一人の人間の空間を演出する香りを創っている所に、他のあらゆる調香師との違いが見えてきます。

彼のフレグランスは、決してその人の前には出ず、その人の存在を後押ししてくれる香りなのです。だからこそ、フレグランスであってフレグランスでなく、透明感さえも感じさせるほどに、遠慮がちに、あくまでも品良く、その人の到来を知らせるファンファーレのようなものなのです。

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