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伊勢丹新宿フレグランスコーナー【全国フレグランス×香水聖地ガイド2023】

東京
©ISETAN MITSUKOSHI
東京
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伊勢丹新宿フレグランスコーナー

場所 東京・伊勢丹新宿
住所 東京都新宿区新宿3丁目14-1 フレグランスコーナ 本館 1F
電話 03-3341-0364

日本でフレグランスの総本山と呼べる場所があるとするなら、それは間違いなく伊勢丹新宿のフレグランスコーナーでしょう。ここは〝日本一香水の集まる場所〟です。ブルーベル、カワベ、フォルテの香水販売員様が集結するこの売り場の中で、一際輝く素晴らしい接客をされる男性販売員様がおられます。

東京のブルーベルにおいて希望の星〟と呼ばれるこの販売員様は、まだ入社して一年半経つか経たないかの青年です。でも、研修の頃から、売り場で一番笑顔が素敵であっただけでなく、明らかに自分でしっかりと勉強していることが分かるほどに、香りに対する説明力も、ひとつひとつの香りに対する愛もずば抜けていました。

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伊勢丹新宿フレグランスコーナーとは?

伊勢丹新宿には、フレグランスコーナーが二箇所あります。本館一階とメンズ館一階です。日本一香水が集まっているのは、本館一階の方です(ちなみにメンズ館一階の方には、本館にはないセルジュ・ルタンスがあります)。

この本館の伊勢丹新宿フレグランスコーナーは大きく分けて

といった三つの香水代理店が集まる売り場となっています。そこに、EDITやフローリスなどの販売員様もおられる形です。

全体的に、このコーナーにおられる販売員様の接客力は、(年々、各社の香水トレーニングの質が落ちていることもあり)ピンからキリまでというとんでもない状況になっています。つまり全国でも最低レベルの香水販売員の方(ただ黙ってムエットを差し出して、反応を待つだけの接客や、自社商品についての知識がゼロに等しい人)に当たることも沢山ある地雷原と言えます。

そのためそういった販売員の接客を受けてしまうと、その接客だけでうんざりしてしまい、思いのほか体力を消耗し、失望し、何も香りが選べずに立ち去る状況も生み出されてしまいます(この状況を見て、〝接客が早くてよろしい〟と勘違いして考える上司が生みだされる負の連鎖がはじまります)。

しかし、そんな環境の中でも、自分自身の力で香りについて予習・自習・復習を繰り返し、素晴らしい接客を提供することができる素晴らしい販売員様も何人かおられるのです。

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ブルーベルに〝希望の星〟現る。

伊勢丹新宿フレグランスコーナーの特徴は、香水に詳しそうなお客様が来客すると、そそくさと接客しなくて良いポジション取りをする販売員様が多いところにあります(笑顔で挨拶ももちろんありません)。

香水愛のない販売員に限って、「商品を決めて買いに来ているお客様」を見極める能力だけは優れています。一方、香水愛の深い販売員様は、「お客様の新しい香りを一緒に選ばせて頂く瞬間」に喜びを感じるので、「商品を決めて買いに来たお客様」に対しても、「他にも色々試したい=香りの旅に出たくなる」ように、そして〝悩んでもいいんだ〟という安心感を与えて下さり、接客時間は飛躍的に長くなります。

ここでひとつ真実を言わせてください。香水の接客は、長くないといけないのです。効率よく接客したければ、『香水の販売』をするべきではありません。

かつて、フレデリック・マル/キリアンの大阪高島屋店のカリスマ・チーフだった方に「素晴らしい香水販売員様の見極め方は?」とお聞きしたところ、

最初に、笑顔で挨拶があるかどうかで大体分かりますね。笑顔がない販売員さんは大概ダメです。

という端的なアドバイスを頂いたことがあります。

ましてや伊勢丹新宿のフレグランスコーナーのような大きな売り場では、笑顔はとても重要です。そんな中で、ひときわ太陽のように爽やかな笑顔で接客する青年がおられます。ブルーベルの販売員歴はまだ一年半くらいの方です。

驚くべきことに、フレグランスコーナーにあるブルーベル取り扱いの(全国でも圧倒的な数の)商品についての説明が完璧であり、その上で自分自身の解釈もしっかりとお伝えできるという驚異的な接客力の持ち主の方です。間違いなく東京で五本の指に入るブルーベルの香水販売員様でしょう。

どこか朴訥で、語り口が優しくて、爽やかな空気を運んでくれる安心感のある接客です。それでいて取り扱っていない他ブランドの香りについての理解力も高く、その知識量の豊富さにはびっくりするほどです(でありながら、決して知識をひけらかさない)。

私は、東京のブルーベルの現役のソムリエールの方々は、彼の接客力を見て襟を正すべきだと思います(後、ソムリエールの資格について、〝更新試験〟を設けるなど、もうそろそろ本気で何とかしないと時代から取り残された化石になっています=特にソムリエールの知識をブラッシュアップするシステムを作らないと!)。

香水愛好家からしてみれば、これほど素敵な香水が集まるフレグランスコーナーで働けるということはどれだけ幸せなことなのだろうか?と思う訳なのですが、この男性販売員様を見ていると、そんな喜びを満喫しておられることが良く伝わります。だから彼の接客を受けているととても心地よいのです。

香水を愛し、ひとつひとつの香り=商品に対する愛の深さに触れ合うと、お客様の嗅覚の集中力も高まります。素晴らしい説明を聴覚で受け止めながら、嗅覚でその香りの世界観を満喫してこそ、本当の自分の「明日の香り」が選ぶことが出来るのだと思います。