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【エルメス】ヴァニーユ ガラント(ジャン=クロード・エレナ)

エルメス
エルメスジャン=クロード・エレナブランド調香師香りの美学
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ヴァニーユ ガラント

原名:Vanille Galante
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2009年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,860円

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バニラではなく、バニラオーキッドの香り

バニラの香りには、いささか単調で物憂い、眠気を誘うところがあります。そこで私は、バニラの持つ別の側面に光を当ててみたいと考えました。一筋縄ではいかない、謎めいたところです。

「バニーユ ガラント」というこの奇妙な花の香りは、風に乗ってやってきたように軽やかで、花びらと煙草の間のような、または生肌とココアの間のような、わずかなスパイスとコニャックと燻された木がブレンドされたような香りなのです。

ジャン=クロード・エレナ

2004年からスタートした、≪嗅覚の詩≫とも言える究極のエルメスのフレグランス・コレクション『エルメッセンス』の八作目として、2009年に発表されたのが「バニーユ ガラント」です。エルメスの初代専属調香師ジャン=クロード・エレナにより調香されました。

Galante(ガラント)とは、フランス語で「洗練された、華麗な、繊細な」という意味です。つまりバニーユ ガラントとは「華麗なるバニラ」という意味になります。

この香りは、いまだかつて示されたことがないバニラの新たなる一面、つまり、バニラの実ではなくバニラの花(バニラオーキッド)に脚光を当てた香りでした。それは『Vanilles et Orchidées』という本を共著で書いたエレナだからこそなせる技でした。

「私はバニラが大嫌いだ」と公言するエレナのバニラ

私は匂いの剽窃者であり、盗っ人、掠奪者だ。自然は私にとって、きっかけであり、出発点だ。しかし、自然はインスピレーションの源や創造の息吹にはならない。太陽が昇り沈むのは、どこであろうと美しい。ただどこからどのように見るかというだけの問題なのだ。

ジャン=クロード・エレナ

かつてエレナはこう発言していました。

  • 私は、あるわずかな有機化合物が大嫌いだと断言せざるを得ない。それはヴァニリンヘリオトロピンをはじめとする甘いものです。
  • 甘い香りから私は知性を感じることはない。つまり、甘さは私が求めている香りではありません。

そんなエレナが、バニラをテーマにした香りをはじめて生み出したのは2001年の「Sublime Vanilla」(リリー プルーン)という香りにおいてです(この香りも他のバニラの香水に比べれば食べ物感は無く、フルーティーでした)。

それをエルメッセンスの次元にまで高め、さらに超越した立ち位置からバニラを見ることで作られたのがこの香りなのです。だからこそ、一筋縄でいかないバニラなのです。

最も嫌悪する香料さえも、最高峰のものに変えてしまった〝奇跡のバニラ〟です。

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バニラを超えたバニラの香り


バニラほど愛されている食材はありません。しかし、バニラの花ほど、かぐ人もなく孤寂に生きる花もありません。そんな見捨てられた花の秘密の香り「バニーユ ガラント」は、スプレーを一吹きし、解き放たれた瞬間、イランイランが持つバナナのニュアンスを強めたフルーティーさからはじまります。

それはまるでほとんど香りが無いと言われるバニラの花に香りを持たせたかのように、優しく、誘惑するように香りを放ちます。

ここで非常に興味深いのは、本来イランイラン、百合、ガーデニア、ジャスミンなどといった重たいフローラルに含まれるベンジルサリシレイトを軸に、蘭(オーキッド)の香りを生み出すアミルサリシレイトを使用している点にあります。このため、この香りには単一のフローラルではなく、フローラルブーケが感じられるのです。

バニラの花は開花後、1日も持たずに散ってしまいます。そして、この香りもそう長くは続きません。30分もしないうちに、フローラルはフルーティーに吞み込まれるようにして消え、やがてわずかに塩味を含んだ上品なバニラが姿を現してきます。

ちなみに、ここで使用されているバニラは、元々、アロマセラピーのために作られた新たなるバニラアブソリュートを、香水に使えるようにエレナが作り変えたものです。だからこそ、この香水には、他のバニラの香水には無い、陽光の下でコットンに包まれているような柔らかい香りがするのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ヴァニーユ ガラント」を「バニラ・ジャスミン」と呼び、「ルネ・マグリットの絵に、上部がニンジンに変わっているワイン瓶と、普通のワイン瓶を描いた傑作がある。題して「Explanation=説明」。エルメスの専属調香師ジャン=クロード・エレナは「ヴァニーユ・ガラント」で、同じ真似をバニラとイランイランで成し遂げた。」


「咳止めシロップのような匂いのするバニラ・アブソリュート(合成のバニリンではない)を、ジャスミンとイランの主成分である酢酸ベンジルの石油っぽい匂いと見事にぴたり合体させたのだ。結果は、ほとんど百合の単一花香に近い。あまりにシンプルで、今までに誰もやらなかったのが不思議なくらいだ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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作品データ

香水名:ヴァニーユ ガラント
原名:Vanille Galante
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2009年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,860円


シングルノート:バニラ、フローラル・ノーツ、ウッディ・ノーツ、スパイシー・ノーツ、コニャック、タバコ、カカオ、ホワイトムスク、イランイラン

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