エルメス

ヴァニーユ・ガラント (ジャン=クロード・エレナ)

    香水名:ヴァニーユ・ガラント Vanille Galante オード・トワレ
    ブランド:エルメス
    調香師:ジャン=クロード・エレナ
    発表年:2009年
    対象性別:ユニセックス
    価格:100ml/33,480円
    公式ホームページ:エルメス


    ★★★★☆ バニラ・ジャスミン


    ルネ・マグリットの絵に、上部がニンジンに変わっているワイン瓶と、普通のワイン瓶を描いた傑作がある。題して「Explanation=説明」。エルメスの専属調香師ジャン=クロード・エレナは「ヴァニーユ・ギャラント」で、同じ真似をバニラとイランイランで成し遂げた。咳止めシロップのような匂いのするバニラ・アブソリュート(合成のバニリンではない)を、ジャスミンとイランの主成分である酢酸ベンジルの石油っぽい匂いと見事にぴたり合体させたのだ。結果は、ほとんど百合の単一花香に近い。あまりにシンプルで、今までに誰もやらなかったのが不思議なくらいだ。― ルカ・トゥリン

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    シングルノート:バニラ、フローラル・ノーツ、ウッディ・ノーツ、スパイシー・ノーツ、コニャック、タバコ、カカオ、ホワイトムスク、イランイラン

    バニラは、いささか単調でけだるく、眠気を誘うところがあります。そして、それがまた強みでもあるのです。今回は、バニラのもつ芯が強く、一筋縄ではいかない、そんな謎めいたところにも気づいてほしいと考え調香しました。とても長い冬を耐えぬくことなどできそうもない痩せっぽちな草が、越冬し、春に思いがけなく美しい花を咲かせた。そんなうれしい歓びを掻き立てる香りを創りたいと願いました。

    ジャン=クロード・エレナ

    2004年からスタートした、≪嗅覚の詩≫とも言える究極のエルメスのフレグランス・コレクション『エルメッセンス』の八作目として発表されたのが、エルメスの初代専属調香師ジャン=クロード・エレナによる「ヴァニーユ・ガラント」=「華麗なるバニラ」です。

    かつてエレナはこう発言していました。「私は、あるわずかな有機化合物が大嫌いだと断言せざるを得ない。それはヴァニリンとヘリオトロピンをはじめとする甘いものです」そんな彼が創り出したバニラの香りだからこそ、一筋縄でいかないバニラなのです。

    エレナがバニラの違う側面を引き出すことに全精力を掲げた香りです。甘いバニラではなく、フローラルのようなシンフォニックな優雅なるバニラ。トップからコニャックがエレガントに、しかも危険な香りを放っています。イランイランが生み出すバナナの香りがこの香りのアクセントになっています。



    カテゴリー一覧

    ファッションアイコン(女優編)

    PAGE TOP