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【エルメス】ローズ イケバナ(ジャン=クロード・エレナ)

エルメス
エルメスジャン=クロード・エレナブランド調香師香りの美学
この記事は約6分で読めます。

ローズ イケバナ

【特別監修】カイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様

原名:Rose Ikebana
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2004年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/36,190円
公式ホームページ:エルメス

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エレナとエルメスの日本への愛の香り

余分なものをすべてそぎ落とした美の真髄。日本の伝統芸術である「生け花」は、花や葉から選りすぐった部分をカットして、それらを巧みに配置し、ミニマルな美を表現します。そんな「生け花」を、フレグランスという形で表現したら……。ローズ・イケバナは早朝に香るバラ。朝露をふくんだような、繊細で軽やかな香りです。

ジャン=クロード・エレナ

地中海の庭」の成功により、2004年にジャン=クロード・エレナエルメスの初代専属調香師に就任することになりました。

そして、香水のインターナショナル・マーケティング・ディレクターのエレーヌ・デュブリュールと香水部門の責任者ヴェロニク・ゴティエ(現ロレアル・グループのアルマーニ・ビューティーの最高責任者)は、2004年の年間テーマである「ファンタジー」(La fantaisie)にあわせた〝香りのファンタジー〟を生み出そうと考えたのでした。

かくして三人で作り出したのが≪嗅覚の詩≫とも言える究極のフレグランス・コレクション『エルメッセンス』です。「ローズ イケバナ」は、「ポワーブル サマルカンド」、「アンブル ナルギレ」、「ベチバー トンカ」と共に同年に第一弾として発売されました。

とても興味深いのは、この四つの香りは、それぞれ特定のファブリックを想起させることを意図して作られているところにあります。

  • 「ローズ イケバナ」→シルク
  • 「ポワーブル サマルカンド」→ベルベット
  • 「ベチバー トンカ」→ウール
  • 「アンブル ナルギレ」→カシミヤ

©Hermès

リチャード・アヴェドン(1923-2004)が撮影した2004年秋冬のキャンペーンフォトのキャッチコピーが〝エルメッセンス〟の精神のすべてを物語っています。〝EVERYTHING CHANGES BUT NOTHING CHANGES〟

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薔薇の花びらが美しく散り、一輪のピンクローズだけが残る

日本の生け花の精神と…

欧米の生け花のイメージを融合した香り。

生け花の香りではなく、生け花の精神で生み出したローズの香り、それが「ローズ イケバナ」です。〝エルメスの生け花〟は、スプレーをプッシュすると同時に、雷鳴が鳴り響き、薔薇の花びらが美しく散っていくような感覚からはじまります。

華やかに薔薇が散る中、その優雅さを刺激するようにルバーブが閃光の如くきらめきます。それはまるでローズの持つ酸味とメタリックさがピリっとしたルバーブによって、昇華していくようです。

そんなスパークリングするグレープフルーツのような香りを全身に浴びながら、青青しくもスパイシーなピンクローズが一輪だけ気高く花を咲かせ、残っていることを知るのです。

やがて、粛々とグリーンティーが注がれ、円やかに肌の上で引き伸ばされてゆきます。甘やかさは一切なく、透き通るようであり、あくまで凛としたキリっとした横顔のピンクローズがそこにおられます。そして、体温と馴染み込むようにホワイトムスクが、ローズとルバーブに〝あなただけの存在になることの歓び〟をアドバイスし、溶け込んでゆくのです。

イヴ・サンローランの「イン ラブ アゲイン」とよく比較される香りです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ローズ イケバナ」を「お上品なフローラル」と呼び、「私は、日本の慣習というのは、生け花をはじめどうも神経質だと思っている。砂庭に模様を描いたり、自分より小さい木をいじめてみたり、お茶一杯を入れるために永遠とも思える時間を費やしたり、まさにお金の有り余っている憂鬱な中年女性のための暇つぶしだ。このエルメスの生け花も本家本元に劣らず、退屈で活力がない。ただ、美しい小枝を背景に、美しいローズを組み合わせただけ。」

「昔、私の親戚がバラであふれかえるグラースの工場を3か所回った後に、ひじ掛け椅子にどしんと沈み込んで吐いた言葉がある。「もう、美しいだけのものにはうんざりだ!」」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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「ケリー カレーシュ」との比較から見える『引き算の美学』

©Hermès

最後に、この香りを長年愛用されているカイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様に、姉妹作とも言われている「ケリー カレーシュ」との比較をして頂きました。以下彼女のお言葉となります。

私が愛してやまないエルメスのこのふたつの薔薇の香りから強く感じる精神、それは『エルメスという世界で生きる事が許された薔薇』であるということです。

エルメスは、ウィンドウのディスプレイもそうですが、ブランドの持つ独自の世界観を大切にしているブランドですよね。おカバン1つとっても〝エルメスだから許される〟という謎めいた部分をいつも感じています。

そんな謎めいたエルメスという独自の世界だけに生きる事が許された薔薇の香りをジャン=クロード・エレナが表現された気がします。

私にとって「ローズ イケバナ」とは瑞々しくも凛と着物姿で佇む女性のような〝静〟の気配と、その反面、華やかさと艶やかさまで感じる香りであり、たくさんの薔薇のブーケでは無く、一輪でも存在感を残すまさに〝生け花〟の引き算を香りで纏うような〝エルメスの引き算の美学〟を強く感じさせる香りです。

一方、「ケリー カレーシュ」はつるバラの香りなのですが、しなやかで滑らかで艶やかなレザーのマニッシュな香りが〝モテ香水〟の市場なんて全く気にも留めていない〝エルメスの孤高の存在美〟を表しているようで、とても好きです。でありながら、うっとりするような女性的なふくよかな美しさを感じるギャップにいつも魅了されています。

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香水データ

香水名:ローズ イケバナ
原名:Rose Ikebana
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2004年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/36,190円
公式ホームページ:エルメス


シングルノート:オレンジ、カッシア、ムスク、ティー、ローズ、レモン、ルバーブ、グレープフルーツ、ピンクペッパー、マグノリア

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