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2018年春夏おすすめラグジュアリーバッグPART6<シャネル>

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エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

2018年春夏おすすめラグジュアリー・バッグ・ブランド22

0.最初に
1.プラダ
2.グッチ
3.ヴァレンティノ
4.クロエ
5.ルイ・ヴィトン
6.シャネル
7.エルメス
8.フェンディ
9.デルヴォー
10.ディオール
11.ステラ・マッカートニー
12.セリーヌ
13.ロエベ
14.サンローラン
15.マルニ
16.トム・ブラウン
17.プロエンザ・スクーラー
18.バレンシアガ
19.3.1 フィリップ・リム
20.マルベリー
21.モスキーノ
22.アニヤ・ハインドマーチ

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6.シャネル

 チェーンショルダーバッグの頂点に君臨する〝2.55バッグ=マトラッセ〟。オードリー・ヘプバーンも、カトリーヌ・ドヌーヴも、ブリジット・バルドーも愛した〝歴史的スタイタス・バッグ〟を我が手に!

ガブリエル・ボヌール・シャネル(1883-1971)。12歳の誕生日を迎える前に母親を失い、孤児院と修道院で育ったガブリエル。デザイナーとしての専門的な知識なくして、1921年にシャネルNo.5、1924年にリトル・ブラック・ドレスを提案し、1926年にファッション誌で取り上げられ、喪服の色に過ぎなかった黒い服から、エレガンスの要素を見事に引き出した人。

たくさんの色を使えば使うほど、女はかえって醜くなるというのを女たちは気がつかない。 ココ・シャネル

そして、1928年、イギリスの貴族との交際の果てに、「世界一金持ちの男とつきあうというのは、一番金のかかることよ」という言葉と共に、世界初のツイードスーツを発表したの。さらに、1930年にショルダーバッグを提案し、女性の両手を解放したの(ただし、この時のバッグはチェーンではなく革のストラップ)。やがて、第二次世界大戦が勃発し、シャネルはファッション界を引退し、ナチス・ドイツの協力者として、戦後、フランス人から売国奴と罵られる存在にまで急転降下して落ちぶれたわけ。普通だとここで全ては終わるわけなんだけど・・・

シャネルという存在が、エルメスやルイ・ヴィトンという存在を易々と超えている理由はこれからのココ・シャネルの行動によるものなの。そんなどん底の彼女が、1954年に70歳にして、亡命先のスイスからパリのリッツへと居を移し、ファッション界へ復活をかけた戦いに望んだのよ。そして、翌年1955年2月、2.55バッグが生み出されたわけ。


今ではマトラッセと呼ばれるこのバッグは、大きく「2.55」と「クラシック」に分けられ、一般的に言及されるマトラッセの形はシャネルのエンブレムが前面に打ち出された「クラシック(定番)」を指すの。しかし、本場フランスやアメリカにおいては、「2.55」の方が遥かにステイタスの高いバッグなの。なぜなら71歳のココ・シャネルが再起を賭けて全身全霊を込めた作り出したバッグなんですもの。

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ガブリエル・ドゥ・シャネル 402,840円 ★★★★★

シャネルの新しいアイコン・バッグとして2017年春夏コレクションでデビューしたのが、カール・ラガーフェルドが生み出した「ガブリエル・ドゥ・シャネル」よ。

ネイビーブルーツイードとブラック・カーフスキンの豪華な組み合わせで作られたこのスモール・ホーボーバッグ。アンティーク調のシャネルのエンブレムもかなりカッコいいわ。これは完全に洗練された大人の女にだけ持つことが許されるバッグよね。でも実際のところ、男性が持っても違和感がないほどクールな存在感があるわ。

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ボーイ・シャネル 550,800円 ★★★★☆

2011-12年秋冬コレクションに発表されたカール・ラガーフェルドのデザインによる「ボーイ・シャネル」。ココ・シャネルの最初の恋人であり、1919年に自動車事故で不慮の死を遂げたアーサー・エドワード・”ボーイ”・カペルにちなんだバッグなの。弾薬保管バッグからインスパイアされたシルエットを生み出すブルー&グリーンのコットン・ツイードとデニムとラムスキンの絶妙なマッチングが程よいヌケ感を生み出していてとても良いの。

明らかに21世紀のアンドロギュヌス達に捧げられたシャネル・バッグね。あえて私はこのバッグをこう呼びたいの〝トランスジェンダー&ホモセクシャルのためのシャネル〟とね。

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2.55 749,520円 ★★★★★




1955年2月にココ・シャネルがデザインし、オードリー・ヘプバーンカトリーヌ・ドヌーヴブリジット・バルドーをはじめとする世界中の映画スター&セレブが愛されたショルダーバッグ「2.55」。このバッグは、女性の職人にだけ作らせているという伝説もあったほどシャネルが拘りを持ったバッグなの。そして、2005年にカール・ラガーフェルドによって再生され、今に至るの。

ラムスキンのキルティング生地に、ライニングはシャネルが育った修道院の修道女の衣服の色であるブルゴーニュ色。このバッグの内側は迷宮のように複雑なの。シャネル自身が愛人の恋文を隠したジップポケットや、隠し金を潜めていた隠しフラップポケットがあり、フロントのマドモワゼル・ロックが最大の特徴よ。ある意味、カール・ラガーフェルドがシャネルのデザイナーに就任した1983年から使用されているダブルC(クラシックフラップ)よりも露骨じゃないところに、分かる人にだけ分かるシャネル・バッグという位置づけになるわよね。

ただし、価格は恐ろしいほどに上昇していて、2010年から今までで約2倍跳ね上がっているのよ。