シャネル

ボワ デ ジル (エルネスト・ボー/ジャック・ポルジュ)

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香水名:ボワ デ ジル Bois des Iles オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー、ジャック・ポルジュ
発表年:2016年(1926年)
対象性別:女性
価格:75ml/25,000円、200ml/46,000円
公式ホームページ:シャネル

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価格:700円
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★★★★★ サンダルウッド・オリエンタル

本当のインドのサンダルウッド(白檀)を、一度でもつけたことのある人にはわかる。それは、それだけで完全な香水。ミルキーで、ローズのようで、アンバー、ウッディ、グリーンのようですばらしい。エルネスト・ボーが、豪華な「キュイール・ドゥ・ルシー」でレザーに試したことを、こんどは心地よいボワ・デ・ジルでサンダルウッドにしてみた。私はセーブルの襟巻きをしたことはないけれど、きっとボワ・デ・ジルのような感じに違いない。暗く、密やかで、ベルベットのような温かさ、うっとりして倒れこみそうに柔かい。市場にある材料でそれを表現できたのはこれだけ。シャネルはドライダウンがジンジャーブレッドだといっている。バニラのバルサムとスパイスはまさにそのとおり。でもそれではこの香水の深みが伝わらない。アルデヒドがすべてのものにパウダリーな輝きを振りまいていて、まるで「No.5」の黒髪の姉のように感じさせる瞬間がある。シトラスとローズのかぐわしいトップノートはコーラのフルーティな輝きとともに完璧だ。80歳を超えるというのに、シャネルがその間の活発な試みの中で生んだどの作品にくらべても、エイジレスな魅力がある。シャネルの最高のフレグランスが、材質やデザインの違う小さな黒いドレスたちーお洒落で、たよりになる、すばらしい仕立てのーだとすれば、ボワ・デ・ジルはカシミア素材。この世の冷たさから守ってほしいときに身につけ、何年にもわたって愛用。― タニア・サンチェス

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

トップノート:カラブリアン・ベルガモット、シチリア産マンダリン・オレンジ
ミドルノート:サンダルウッド、コモロ産イランイラン
ラストノート:トンカビーン、バーボン・バニラ、ウッディ・ノーツ、樹脂

2007年にシャネルのプレステージ・コレクションとして「レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル」がスタートしました。最初の10種類の香りのひとつとして、2007年にオード・トワレとして「ボワ デ ジル」が、シャネルの3代目専属調香師ジャック・ポルジュの調香により発売されました。それは1920年代に発売されたシャネルの4種類の人気フレグランスを現代風に復刻させた香りのひとつです。

「ボワ デ ジル」とは、フランス語で「島々から贈られた最上級の木々(島々の森)」の意味です。オリジナル・ヴァージョンは、1926年にシャネルの初代専属調香師エルネスト・ボーにより調香されました。第一次世界大戦後の移民政策により、パリに流入したアフリカ系黒人たち。そんな彼らの熱気を反映して、1920年代にパリで沸き起こった暗黒大陸アフリカへの憧憬を香りにしたものです。

1920年代にパリを熱狂させた黒人女性がいた。その名をジョセフィン・ベイカーと言う。

彼女の少女時代は極貧と人種差別との闘いでした。

そして、170cmの肢体を駆使して、黒いヴィーナスと呼ばれるようになったのでした。

「黒いヴィーナス」の香り。1925年にパリのシャンゼリゼ劇場において「レビュー・ネグロ(黒人レビュー)」で、一世を風靡したジョセフィン・ベイカー(1906-1975)というトップレスダンサーがいました。ミズーリ州セントルイス生まれのジョセフィンは、パリの人々にはじめてチャールストンを披露し、瞬く間に彼らのセックス・シンボルとなりました。ココ・シャネル、パブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイも彼女に魅了された一人でした。

やがて、彼女は、フランスのナチス・ドイツに対するレジスタンス活動に参加し、さらには、世界中の黒人の公民権のために戦う人になったのです。「黒いヴィーナス」は「黒い鉄の女」になったのでした。「ボワ・デ・ジル」は、そんなジョセフィンのような、人生に対して限界を設けない女性への賛歌としての、「女性のための史上初めてのウッディのフレグランス」でした。

スペードの女王はひそかな悪意を意味している。

『スペードの女王』プーシキン

さらに、エルネスト・ボーは、この香りのスパイスとして、ピョートル・チャイコフスキーのオペラ『スペードの女王』を鑑賞した時に心を奪われた感覚を挿入しました。


やがて、この香りが原型となり、1990年に「エゴイスト」が生みだされたのでした。

1983年に、「ボワ・デ・ジル」は、ジャック・ポルジュにより再調香されました(そして、2007年に「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」のために再び)。この時以降、1926年には使用されていたインドのマイソール産のサンダルウッドは絶滅の危機に瀕しており使用されていません。2016年9月には、オード・パルファム・ヴァージョンが発売され、これが現行品となっています。

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