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【セルジュ ルタンス】ドゥプロファンディス(深き淵より)(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイク セルジュ・ルタンス ブランド 調香師 香りの美学
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ボードレールの「悪の華」の香り

「深淵より叫びぬ」

神よ、わが愛する唯一のものよ、わが魂の陥ったこの暗い深淵の底に在って、み情けを乞い奉る。ここは見渡す限り船に鎖された寒々とした世界、夜もすがら漂うは畏怖と冒険。

熱のない太陽は続けて六月も頭上にかかり、残る六月は夜が地を被い続ける。ここは極地にも増して荒涼の土地、・・・・動物もいなければ、小川もなく、青草も森もない!

それさえあるに、凍てついた太陽の冷酷な残忍さ却初の「混沌」に似た底知れぬ夜の醸す怖ろしさに優るものは何処にもあるまい。

冬眠の麻痺に落込む熊のある下等動物が羨ましくなるほどに時の流れはのろくさい!

『悪の華』ボードレール

2018年11月にセルジュ・ルタンスより発売された、限られた店舗でのみ販売されている新しいプレミアムコレクション「グラットシエル コレクション」。「グラットシエル」とは、フランス語で「摩天楼」「超高層ビル」の意味です。

その黒のファセットガラスボトルのシルエットは、エンパイアステートビル、クライスラービルなど20世紀初頭から1930年代にかけてニューヨークに出現した世界初の高層ビルをモチーフにしたデザインです。

ドゥプロファンディス」とは、ラテン語で「深い淵の底から、どん底から」の意味であり、1895年から1897年にかけて男色の咎により投獄されたオスカー・ワイルド(1854-1900)の獄中記のタイトルも同じです。

しかし、この香りがイメージとしているのは、明らかにボードレールが1857年に出版した『悪の華』の中の同じ名前を持つ詩からです。それは「動物もいなければ、小川もなく、青草も森もない!」という神秘的な香りなのです。

それにしても誰が好き好んで葬儀の花々の香りを創造するのでしょうか?厳かな空気と共に漂うお香の香りに包まれた菊とスミレと緑の草木の香りは、2011年にクリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

アルファイソメチルイオノンがこの香りにフルーティな側面を浮き立たせています。

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香水データ

香水名:ドゥプロファンディス(深き淵より)
原名:De Profundis
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2011年
価格:100ml/35,200円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス



シングルノート:ヴァイオレット、ダリア、グリーンノート、土壌のチンキ、セイヨウスモモの木、菊、インセンス、アルデハイド

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