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オードリー・ヘプバーンのすべて【1953】中編|麗しのサブリナ

オードリー・ヘプバーン
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オードリー・ヘプバーンのすべて【1953】中編(3ページ)

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オードリー旋風を巻き起こす『麗しのサブリナ』




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オードリー・ルック<1953年>8 美少女ルック
  • 映画『麗しのサブリナ』
  • デザイナー・イーディス・ヘッド
  • 黒のロングスリーブのカットソー。ボートネック
  • ポニーテールに小さな柄のジャンパースカート。ラウンドネック
  • 裸足、もしくはバレエシューズ

オードリー・ヘプバーンのメジャー・デビュー作第二弾『麗しのサブリナ』の撮影は、1953年9月29日から12月5日にかけてニューヨークとロサンゼルスで行われました。

オープニングで如何にして、「月に手を伸ばしちゃいけないよ」とたしなめられながらも、社交界のプリンスに憧れる、美少女だが、洗練されていない生娘っぷりを示せるか?最初の衣裳がこの映画の成功のカギを握っていました。やぼったくなく、やぼったく感じさせるデザインが求められていました。それが、彼女の後の変身に説得力を生むのです。そこでデザイナーのイーディス・ヘッドは、オードリーの細いウエストラインの美しさを生かしつつも、平たい胸が生み出す少女の雰囲気をフルに生かすジャンパースカートをデザインしました。

たっぷりフレアを取った長めのスカートのバランスが絶妙で、お抱え運転手が、いかに大切に彼女を育ててきたかということが一目で分かる箱入り娘のテイストがそこにはあります。細身の肉体にあわせた服を立体裁断するのは大変なことです。しかし、このジャンパースカートは、どんなポーズを取っても胸が浮かない素晴らしいサイズ感です。「オードリーの仮縫いは慎重に何度もした」とイーディスが語るだけあります。

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オードリーが永遠に不滅になった瞬間・・・



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オードリー・ルック<1953年>9 パリジャンルック
  • 映画『麗しのサブリナ』
  • デザイナー・ユベール・ド・ジバンシィ
  • クラシックなオックスフォード・グレーのウールのペプラムスーツ。衿なしのダブル。スクープネックライン。ストレートラインのスカート。絞りに絞ったウエストから広がるフェミニンなカーブ。ジバンシィ1953SS
  • 黒の手袋
  • 黒レザーのデルマンのローヒールパンプス
  • イヤリングはバーグドルフ・グッドマンのAido
  • ブリーフケースはKoret
  • ターバンハット。パールグレイのシフォン・プリーツ。ジバンシィ1953SS

1953年春夏のコレクションの中から、オードリーが最初にジバンシィの前で選んだ服がこれでした。オードリーはこのスーツを〝ジャジー・スーツ〟と呼びました。ショーでファッションモデルが着ていたものと同じものをジャストフィットでオードリーが来た事にジバンシィは驚きました。

ジバンシィは回想します。「オードリーが、ターバンとスーツを着た瞬間に、朝訪ねてきた痩せっぽちな少女は消えうせていました。「私はこれを求めていたんです!」と嬉しそうに話すオードリーを見て思いました。〝私の服が生きている!〟と。その時、私ははじめて服は着る人によって表情を変えるということを知りました。それは何か魔法を見ているようでした」