マリリン・モンロー

マリリン・モンロー9 『紳士は金髪がお好き』3(3ページ)

    作品名:紳士は金髪がお好き Gentlemen Prefer Blondes (1953)
    監督:ハワード・ホークス
    衣装:ウィリアム・トラヴィーラ
    出演者:マリリン・モンロー/ジェーン・ラッセル/チャールズ・コバーン/トミー・ヌーナン



    マリリン・モンローを創作した男=アラン・スナイダー

    マリリン・モンローにとって、彼女のメイクアップを担当するアラン・スナイダーは最も重要な男性の一人でした。

    マタドール風ジャケットを着て、サスペンスシーン。

    襟元のブローチが軍人の胸章のようでとても勇ましい。

    マリリンは、恋愛劇よりも喜劇で輝く女優でした。

    狭い窓を潜り抜けようとして、大きなお尻がつっかえる。

    監督のハワード・ホークスと。

    ワードローブ・テスト。

    マリリンがかつて、こう言ったことがある。〝わたしの顔は自由自在にどんな風にもなるわ。真っ白な紙の上に思い通りの絵を描くみたいに〟と。そして、五本も口紅を使って唇に完璧なカーブとシェードをつけてから、鏡の中で美しい口もとを眺めてみて、自分ですごくセクシーだと納得するんだ。なに、マリリンの唇はほんとうは薄かったんだ。

    ウィリアム・トラヴィーラ

    マリリン・モンローの専属メイクアップ・アーティストの名をアラン・スナイダー(1914-1994)と言います。彼は、『モンキー・ビジネス』(1952)以降、彼女の全ての作品のメイクは勿論のこと、プライベートにおいてもメイクを任されるほどに、マリリンの絶大なる信頼を得ていました(そして、マリリンの葬儀において棺おけをかつぐ役割も担いました。葬儀を取り仕切ったマリリンの元夫ジョー・ディマジオは、ハリウッド及び政界関係者が彼女を食い物にして殺したと考えていたので、その筋の関係者は全てシャットアウトされました。ただアランとマリリンのヘア・スタイリスト・シドニー・ギラロフを除いては・・・)。

    アランが、マリリンのために心がけていたメイクアップのステップは以下の通りでした。

    1. プライマーとハイライターとしてワセリンを使う
    2. 5種類の明暗の違う赤い口紅を使用して、ぷるぷるの立体感のある唇を作る
    3. まぶたの上にワセリンかココナッツオイルを一滴
    4. グレタ・ガルボのアイシャドー・トリックだった白のアイシャドーを合わせる
    5. 黒・白・茶・赤のアイライナーを組み合わせる<エリザベス・アーデンのアイ・ペンシルを使用>
    6. 頬紅を鼻筋にはじめて使用する
    7. つけまつ毛を半分にカットして使用する




    マリリンがスチール写真を撮るときに必ずしたこと

    マリリンのスチール写真は、どの写真も今にも語りかけてきそうな臨場感に満ち溢れています。

    ジェーン・ラッセルと歌の練習をするマリリン。

    真の意味でイブニングドレスを着ることが許された50年代のハリウッド女優。

    ハイヒール。果たしてスニーカーしか履けない女の人生に幸せはあるのでしょうか?

    ウィリアム・トラヴィーラとマリリン。

    ウィリアム・トラヴィーラとマリリン。

    ワードローブ・テスト。

    マリリン・モンロー・ルック7  マタドールジャケット
    • ダークグレーのマタドールジャケット
    • スパゲッティストラップのイブニングドレス、パネルスカート
    • ダイヤモンドブローチ
    • セパレーテッド・ハイヒールパンプス、オープントゥ

    スチール撮影をしていたとき、あたしはすぐ横に立っていたんだが、マリリンが、低い声で、〝何かエッチなこといって〟と言ってくるんだ。で、こっちも言ってやる。するとそれが写真に出るんだ。マリリンの唇が、〝ファック・ミー〟とか〝サック・ミー〟なんていっているんだ。こうしてマリリンは、自分ですっかり気分を出してるんだ。

    ウィリアム・トラヴィーラ

    マリリン・モンローのすごい所は、男性に対するセックス・アピールだけでなく、女性に対するセックス・ピールも備わっていた点です。それが、他のプラチナブロンドの女優と彼女の明確な違いを生み出していたのです。男性に対するセックス・アピールなぞは、所詮は消耗品に過ぎないことをマリリンは、知り尽くしていたのです。

    だからこそ、同性を惹きつけるメイクアップとヘアスタイル、表情の変化、仕草に、気を配っていたのです。スター性とは結局のところちょっとした動作に伴う個性よって生まれるものなのです。そして、美人の特性もまた同じくであり、それが忘れられやすい美女と、忘れられない美女の違いを生み出すのです。



    ページ:

    1

    2 3

    関連記事

    1. ミア・ファロー6 『ローズマリーの赤ちゃん』6(2ページ)
    2. オードリー・ヘプバーン31 『尼僧物語』1(3ページ)
    3. オードリー・ヘプバーン9 『麗しのサブリナ』5(2ページ)
    4. ジョーン・クロフォード1 『グランド・ホテル』1(4ページ)
    5. グレース・ケリー1 『泥棒成金』1(4ページ)
    6. オードリー・ヘプバーン33 『マイ・フェア・レディ』1(2ページ…
    7. アンナ・カリーナ1 『気狂いピエロ』1(3ページ)
    8. オードリー・ヘプバーンのすべて【1951】前編(2ページ)

    スポンサーリンク

    スポンサーリンク

    女性目線の男磨き

    PAGE TOP