オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン14 『シャレード』1(2ページ)

    作品名:シャレード Charade(1963)
    監督:スタンリー・ドーネン
    衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
    出演者:オードリー・ヘプバーン/ケーリー・グラント/ウォルター・マッソー/ジェームズ・コバーン/ジョージ・ケネディ



    オードリー・ヘプバーンの1つの記念碑的作品

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    ティファニーで朝食を』(1961年)に続く、オードリー・ヘプバーンのファッション・ムービーとして生み出されたのが、本作『シャレード』です。「ザ・60年代」とは、オシャレ・タイトル・ムービーの時代でもありました。それらは、再評価され、現在のファッションのデザインにも取り入れられています。モーリス・ビンダーによるタイトル・ムービー。彼は同時期007のタイトルも手がけていました。今見てもセンスに満ち溢れているポップでアーティスティックなタイトル・ムービーです。

    そして、音楽は『ティファニーで朝食を』と同じくヘンリー・マンシーニ、更にヘプバーンの衣装は、ジバンシィです。ファッション・ムービーの五大要素とは何か?

    1. 一人のファッション・デザイナー
    2. 一人のファッション・アイコン
    3. オシャレなロケーション
    4. オシャレなバックミュージック
    5. 大人の男性

    30代前半の最もオードリーが洗練されている時代。全ての要素が揃いました。更にファッション・ムービーとしては奇跡的なことに、魅力的な脇役と、ストーリーというおまけつきです。これほど贅沢な映画はありません。3回は見たい映画です。1度目は何も考えずに、2度目は60年代を意識して、3度目はただオードリーだけを見る。そして、何かするときのファッション・ムービーとして、ただ流すのです。音楽のように、映像が目に届かなくても、ただそのサウンドを感じるだけで、美のエスプリを感じることの出来る映画。オードリー・ヘプバーンに包まれる2時間。メイクをするときでも、バスタイムにでも、ただ流れているだけで、安らぐ映画。それが、ファッション・ムービーなのです。



    耳を出さないのが「シャレード・グラス」

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    ミンクのプルオーバーに、スキーウェアに合わせたサングラスの配色。

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    オードリーの不思議さ。それは常にファッションを超えてしまうところにある。

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    顔だけが露出するファッション。ある意味クールです。

    オードリー・ヘプバーンとファッションと言えば、必ず出てくるのが、サングラスです。彼女はプライベートにおいても、100個以上のサングラスをコレクターする人でした。この作品で使用されたサングラスは、オリバー・ゴールドスミスです。これは当時「シャレード・グラス」と呼ばれました。顔の1/3を覆い隠すサングラスであり、2000年前後の日本においても、地方の女子中高生から、109のギャルまでが着用していたデカサングラスのルーツです。

    日本においては、このサングラスの着用が女優サングラスという観点で語られていたので、ファッションのバランス感覚など無視した代物でした。しかし、本来は、ファッションとサングラスのマッチングというものは、〝サングラスは語る〟と言うように、女性の洗練を図るバロメーターだったのです。

    オードリーは、オリバーのサングラスを、耳を出さずにつけています。それは後のトレンチコートとオリバーの組み合わせにおいても同じです。彼女のスタイリングの面白さは、『ローマの休日』より一貫しているのですが、小技を利かせるところにあります。そして、その数々の小技が、ファッション・デザイナーやファッション・モデルを凌駕したファッション・アイコンへと彼女を押し上げたのでした。

    シャレード・ルック1 スキースタイル
    • ジバンシィのオールイン・ワンのジャンプ・スーツ。ブラウンのつやのあるニット地。シルバーメタルのベルト。同素材のグローブとフード
    • ジバンシィのミンクのプルオーバー(コーヒーブラウン)
    • (ジバンシィ・バイ)レネ・マンシーニのコーヒーブラウンのスエードブーツ。62/63AW
    • ジバンシィのミンクハット。プルオーバーと同じミンク
    • サングラスはオリバー・ゴールドスミス(1962年8月デザイン)




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