オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン17 『噂の二人』(4ページ)

    作品名:噂の二人 The Children’s Hour (1961)
    監督:ウィリアム・ワイラー
    衣装:ドロシー・ジーキンズ
    出演者:オードリー・ヘプバーン/シャーリー・マクレーン/ジェームズ・ガーナー/ミリアム・ホプキンス



    モードに支配されないオードリーの姿。

    オードリーは精神の気高い人で、可愛らしい子供のようなところがあり、今でも彼女のことを思い出すと、懐かしさがこみ上げてくる。彼女自身、非常に才能に溢れた人だったので、完璧主義に固執することも些細なことのように思われた。私は彼女のスタイルとファッション感覚が羨ましかった。彼女のそばにいると、自分が粗野でぶざまな人間に思われ、彼女にもそう言ったことがあった。オードリーは、私が悪態のつき方をおしえてくれるなら、ドレスの選び方を教える、と言うのだった。では、そうしましょうと約束したのだが、結局、果たせなかった。

    シャーリー・マクレーン『マイ・ラッキー・スターズ』

    この作品が、オードリー・ヘプバーンの最後の白黒映画でした。彼女は、この作品の前にファッション・アイコンとして歴史的な立ち位置を決定付ける映画「ティファニーで朝食を」に出演していました。あまりにも素晴らしく、センスの良い作品に出たことに対する自制の意味もこめて彼女はこの作品に出演することを決めました。

    ファッション業界におけるオードリーの映画としてこの作品は、最後尾に位置します。しかし、実際のところこの作品は、リアルクローズ全盛の現代においては、重要度が増す作品となりつつあります。特に終盤で現れるピーコート。他にもウールのロングコート、カーディガン、そして、白のボタンダウンのシャツ。この作品は、オードリーが、モードに支配されていない(モードを支配していない)姿を見る唯一無二の貴重な作品と言えます。



    一般的にオードリー・ヘプバーンらしくないとされる作品。

    最もオードリー自身の姿に近い役柄だったのかもしれない。

    この作品は、『ローマの休日』(1953)の恩師であるウィリアム・ワイラーが、1936年に一度映画化したものを再映画化したものでした。それも『ベン・ハー』(1959)を大ヒットさせ、アカデミー賞(最優秀監督賞)も獲得し、誰からも注目される次作として、自身の作品のリメイクを選んだほどにワイラーにとって宿願の作品でした。当初ワイラーはキャサリン・ヘプバーンとドリス・デイの配役で考えていました。

    1961年3月から7月にかけて撮影され、アカデミー賞衣装デザイン賞(白黒)にもノミネートされて本作は、『ティファニーで朝食を』とほぼ同時期に撮影された作品であり、二作品をパッケージで見たならば、女性にとっての永遠のテーマである「華やかさと清楚さ」を併せ持つためのヒントに満ち溢れた絶好の教材とも言えます。男女共に最も魅力的に自分を演出する方法はその二面性を見せるところにあります。

    カレン・ライト・ルック1 最も保守的なオードリー
    • レースのラッフルカラーの少しタイトなワンピース。白のラッフルカフス
    • フラットシューズ

    シャーリー・マクレーン、ジェームズ・ガーナー、オードリー・ヘプバーン

    カレン・ライト・ルック2 カラーオンカラー・カーディガン
    • カラー付きカーディガン。一番下のボタンだけ締める
    • 白のボタンダウンシャツ
    • 膝下丈のウールのスカート
    • レネ・マンシーニのフラットシューズ。黑革のボウ付き。1958/59AW。
    • ウールのチェスターコート
    • シンプルなシフォンスカーフ




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