エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー
生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記) |
2018年春夏おすすめラグジュアリー・バッグ・ブランド22
0.最初に
1.プラダ
2.グッチ
3.ヴァレンティノ
4.クロエ
5.ルイ・ヴィトン
6.シャネル
7.エルメス
8.フェンディ
9.デルヴォー
10.ディオール
11.ステラ・マッカートニー
12.セリーヌ
13.ロエベ
14.サンローラン
15.マルニ
16.トム・ブラウン
17.プロエンザ・スクーラー
18.バレンシアガ
19.3.1 フィリップ・リム
20.マルベリー
21.モスキーノ
22.アニヤ・ハインドマーチ
15.マルニ
多くの若者が値札を見るまで、ときめきを隠せないブランドの筆頭ね。マルニほど、多くの若者の涙を乗り越えてきたブランドはないはずよ。 |
マルニの服・靴・バッグはどれもとても色彩豊かで、ハイセンスで、日本人女性の感性にぴったりなの。ただひとつぴったりじゃないのは、マルニが好きな絶対年齢層と価格帯が全く噛み合ってないということよ。このブランドの価格をファッションに興味のない人が聞くと、「そんなものに、こんな金額がかかるの?」と失笑を禁じえないブランド、それがマルニなの。
そんなマルニの最高の誇り。それは、何不自由なく暮してきた大金持ちのマダムが、ただひたすらに利益を度外視して「自分が着たい」から「世界に着せたい」と考えるファッションを生み出したところにあるの。はじまりは、1994年にイタリア有数の毛皮メーカー「CiwiFurs」(フェンディの毛皮部門を手掛け手がける)の社長夫人コンスエロ・カスティリオーニがミラノにマルニを設立したことから始まるの。
実際のところ、ディーゼルの創始者レンツォ・ロッソ率いるOTBグループに入った、2012年までが「マルニの真骨頂」だったの。そして、2016年10月、カスティリオーニのクリエイティブ・ディレクター辞任以降は、彼女と共に、デザインを生み出してきたデザインチームが、新ディレクター、フランチェスコ・リッソ(2017-18年秋冬コレクションより就任。プラダで経験を積む)と共に、カスティリオーニのテイストを継承している形ね。
マイリ 251,640円 ★★★★★
光沢のあるカーフスキンを使用した逆台形のハンドバッグ。ルーズシルエットのカジュアル・スタイルにも、リゾート・スタイルにも抜群に相性がよく、白や黄系のファッションには、貴方のスタイルに神の祝福を与えてくれるような〝存在感を作り出してくれるバッグ〟よ。
マルニのバッグの素晴らしさは、日本人女性に、イタリア人女性が持つゴージャス感を嫌味なく与えてくれるところにあるの。
キャディー 263,520円 ★★★★★
ベージュとイエローの光沢のあるカーフレザーを使用した、紅茶ケースをイメージしたキュービックフォルムが斬新なデザイン。でありながらマグネット式のスクエアフラップによって使い勝手もいいのがポイント。斬新さが、ハイモードへと結びつくことは、かなり少ないんだけど、このバッグがまさにそれね。
このバッグをさりげなく持つためには、女性としてのあらゆる要素を花開かせる決意を必要とするのよ。セクシーさではなくフェミニンさを漂わせている女性は、両性から愛され、羨望されるもの。そんな女性にのみ所有することが許される、かなり上級者のバッグね。そうじゃない女性が持っているとただ鎖を引きずっているだけのバッグ。
トランク 267,840円 ★★★★★
間違いなくマルニを代表する最高傑作よ。トリコロール・カーフレザーによって作られた5つのコンパートメントが無理なく配置されたこのバッグの名は「トランク」。20代の女性、特に大学生がこれを持っていたら、彼女の未来は、栄光に包まれることが約束されたも同然。クロエのバッグ以上に最強の20代を生み出すカーフジュエリー・バッグ!
そして、30代以上の女性が身に着けると、サマンサ・タバサ&ベガ姉妹を持っているのと同等の、惨めさを感じさせるバッグ。このバッグは、若さには泉を与え、老いには砂漠を与えるバッグなのよ。勿論、私にとっても、持ちたくても持てないバッグということね。金額的には、金持ち子女が、入学祝い、もしくは、そうじゃない子は、金持ちの男性に買ってもらうバッグね。