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ルイ ヴィトン 表参道店【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2023】

東京
©LOUIS VUITTON
東京
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ルイ ヴィトン 表参道店

場所 東京・表参道
住所 東京都渋谷区神宮前5丁目7−5
電話 0120-26-4115

ルイ・ヴィトン表参道店の女性店長様は、ラグジュアリー・ブランドの販売員として本来のあるべき姿を部下達に示し、伸び伸びと働ける環境を作ることに長けた超一流のマネージメント能力の持ち主です。

「ハイブランドの香水はお土産です」という間違った考えを持つ店長が多い中、超一流の指揮官の下で、一気に東京のフレグランス販売員としてのキングオブキングスの地位に駆け上った男性フレグランス・スペシャリスト様がここにはいます。

この方の接客力は、一言で言うと、〝あなたが知らない、あなたの世界〟を教えてくれるところにあります。

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ルイ・ヴィトンによるラグジュアリー・フレグランス革命

1992年、1993年、1994年の3年間は、21世紀の香水文化に決定的な影響を与えることになる3年間でした。それは「ロードゥ イッセイ」(1992/ジャック・キャヴァリエ)と「シーケーワン」(1994/アルベルト・モリヤス)などの香りにより、一般男女が香水を積極的に使用するようになる〝フレグランスの民主化〟が始まった3年間でした。

一方で、ブルガリ初のフレグランス「オ パフメ オーテヴェール」(1992/ジャン=クロード・エレナ)が発売され、庶民には手の届かないハイブランドのエントリープライス商品として、香水はラグジュアリー・ブランドにとって〝ブランドのアンバサダー〟の役割を担う事になったのでした。

時は過ぎ、2016年9月15日(木)、ルイ・ヴィトンから70年ぶりにフレグランスが発売されることになりました。一夜にして一挙7種類の香りが発表されたこのコレクションの名を「レ パルファン ルイヴィトン」と申します。

そして、この時、関東では松屋銀座、関西では梅田阪急のみ二店舗で販売するという戦略により、ルイ・ヴィトンはラグジュアリー・フレグランス販売に革命を起こすことに成功したのでした。

ルイ・ヴィトンによるラグジュアリー・フレグランス革命とは

  1. ルイ・ヴィトンの世界観を100%体現することのできる超一流の調香師と専属契約する(=ジャック・キャヴァリエ)。
  2. 一流のフレグランス・エキスパートを他社から雇用し、『本物の香水接客』を突き詰めていく。
  3. エキスパートと、フレグランスに対する愛を育んでいけそうなフレグランス販売未経験の販売員をシャッフルし、グラース研修に参加させる。
  4. 社内におけるフレグランス販売の地位をバッグ、RTW、WJ等と同等の扱いとする。
  5. ラグジュアリーな販売スペースの確保。
  6. 香水体験をして頂けるように、時間をかけてお客様の香り探しに寄り添っていく姿勢を大切にする(間違っても〝もし気に入らない香りであっても、インテリアとしてもオシャレですよね〟という売り方はしない)。

こうして、民主化されたフレグランスに再び、王政復古を掲げて生み出されたこのルイ・ヴィトンのフレグランスを販売するために、特に優れたフレグランス販売力を持つ販売員たちが、フレグランス・スペシャリストのタイトルを持つことになったのでした。

これは同じように専属調香師を抱えるラグジュアリー・ブランド(カルティエ、エルメス、ブルガリ)が行っていない画期的な試みです。

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ルイ・ヴィトン最高のフレグランス・スペシャリスト

©LOUIS VUITTON

2002年に青木淳設計によりオープンした表参道店(ルイ・ヴィトンの内装は基本的に全てピーター・マリノ)には、二人の男性スペシャリスト様がおられます。

一人は、グラース研修にも参加したベテラン販売員の方(この御方はカイエデモードが改めて取り上げる必要のないほど、他の香水メディアにおいても有名な方です)であり、もう一人は天才的とも言える20代の男性販売員の方です。

ここでは、2022年にグラースでのエリート研修も終えられた日本で一番ルイ・ヴィトンのフレグランスを販売しているというこの天才フレグランス・スペシャリストの方に脚光を当ててみたいと思います(この方はウォッチ&ジュエリーのスペシャリストでもある)。

ファッション・モデル(またはK-POPスター)のような長身の持ち主であり、一目見て、ルイ・ヴィトンというブランドの風格漂う存在感に満ち溢れているこの方は、クライアント・アドバイザーとして約6年間働かれています。かつて、表参道のフレグランス・スペシャリストの頂点に君臨していた〝エルメス帰りの男〟である神販売員様(現ディオール・ジャパンNo.2)の部下として、フレグランス販売におけるイロハを徹底的に叩き込まれました。

以下、この方の素晴らしい接客力について箇条書きしてゆきます。

  1. ルイ・ヴィトン表参道店の華やかな空間にマッチする、品格と存在感、そして、スケール感を持つ。
  2. ルイ・ヴィトンの香りについて、ひとつひとつの香りを徹底的に分析している勉強熱心さ。
  3. 他ブランドの香水に対しても愛が深く知識豊富で、オリヴィア・ジャコベッティの香りやディプティックのキャンドルも愛しているという観点からも、他ブランドをけなさずに、ルイ・ヴィトンの香りの素晴らしさをしっかりと説明できる安心感。
  4. 初心者から愛好家まで、優しく受け止めてくださる教養の高さと人間としての器の広さ。
  5. お客様をよく観察し、的確に商品を提案できる信頼感。

つまりは、この方こそが、ルイ・ヴィトンのフレグランス販売のキングオブキングスなのです。

現在、ラグジュアリー・フレグランスを取り扱っているブルガリ、カルティエ、グッチディオール、アルマーニ、エルメスクリスチャン・ルブタンといったブランドは、ルイ・ヴィトンによるラグジュアリー・フレグランス革命に対して真摯に向き合い、学ぶべき部分が沢山あるでしょう。

ここでひとつ提案させてください。東京のエルメスとカルティエで香水を接客する機会の多い販売員の皆様または本社のフレグランス担当者の皆様、是非この方の接客を受け、フレグランスを購入してみてください。あなたに足りないものが何かすぐに見えてくるはずです。

フレグランスを売るということは、バッグを売る以上に、ブランドの世界観を売るということを知らなければなりません。なぜなら、今はまだバッグに50万円を出せない人であっても、4万円前後のフレグランスを購入する体験から、このブランドに対する旅がはじまるのですから。

ルイ・ヴィトンのフレグランス革命の真の恐ろしさは、ルイ・ヴィトンの本格的なラグジュアリー・アイテムを持てない人にも、まずは「はじめの一歩」として、財布と同じスタンスで潜在顧客を掴もうとしているところにあるのです。

シーケー・ワンが生み出したフレグランスの民主化から29年の時を経て、フレグランスの一億特権階級化を目論むルイ・ヴィトン革命始動中です!