ジョー マローン ロンドン 表参道ヒルズ店
場所 東京・表参道
住所 東京都渋谷区神宮前4丁目12-10 表参道ヒルズ本館1階
電話 03-5413-5074
表参道ヒルズとジョー・マローン・ロンドン
2006年2月11日に安藤忠雄の設計によりオープンした表参道ヒルズは、銀座や新宿三丁目のように表参道を〝ラグジュアリー・ブランドの聖地〟にしていこうという野心を形にした、まさにコンクリートで作られた〝高級ブティックが乗る戦艦〟のようなものでした。
それは高さ30メートルを超す建築物を作ることが出来ない場所柄だからこそ生み出された賛否両論ある独特なデザインでした。すべては1999年~2003年にかけてのラグジュアリー・ブランドの旗艦店オープン・ラッシュからはじまります。
1999年にグッチ、2001年にエスキス表参道(現「ジャイル」かつてシャネル、イヴ・サンローラン、グッチが入っていた)、2002年にルイ・ヴィトン、2003年にディオール、プラダといったラグジュアリー・ブランドの旗艦店等がオープンする中、まさに表参道ヒルズはその集大成として生み出された一大プロジェクトだったのでした。
しかし、結果は、銀座や新宿三丁目のように表参道が〝ファッション・タウン〟として大きく栄えることはなく、10周年を迎えた2016年にヒルズの最も大きな敷地を占有していたドルチェ&ガッバーナも去っていったのでした。
そんな中、6月1日に入れ替わるようにオープンしたのが、ジョー・マローン・ロンドンでした。そして、2021年3月12日に、路面から本館1階にアートギャラリーをテーマにした世界初のコンセプトショップとして進化を遂げたのでした。
日本一ジョー・マローンを素敵にお伝えできる方
ジョー・マローン・ロンドンの表参道店は、以前の手狭な路面店から、ゆったりした本館内に移転したことにより、遥かに快適な接客を受けることが出来るようになりました。それは丸の内店よりも広く、じっくりとジョー・マローンのひとつひとつの香りと向き合えるお店だと言えます。
特に、このお店の女性チーフ様が素晴らしく、ジョー・マローンの中でも調香師や他ブランドの香りに対する理解力はピカイチで、ひとつひとつの香りについての語り口も、聞いていて楽しくなるようなお伝えをしてくださる方です。
ジョー・マローンの販売員の方々は、全体的に香りの表現力が高いのですが、この部分は、ジョー・マローンで行われている一斉テストを含むトレーニングの賜物だと思います。逆に同じようなテストが存在しながらも、効果的とは言えないNose Shopが、ジョー・マローンから見習うべきところは多いと思います。
話はずれますが、最近のNose Shopの販売員の方々と、昔からおられるトップレベルの販売員の方々との差がびっくりするほど開いており、明らかに、あの商品ラインナップを説明するレベルに達していない方々が沢山います。
まさか香りの説明で、バーコードにスマホをかざして、その内容をお客様の前で読み上げるように会社が奨励しているのなら、それはお客様に対しても、取り扱っている香りに対しても非常に失礼なことです。
これだけは間違いない真理。それはフレグランスの販売員の仕事は、ただパンフレットを代理で読む仕事ではないということです。
さて、話題をジョー・マローン・ロンドンの表参道店の女性チーフ様に戻しましょう。この方がおられるからこそ、このお店の販売員様はどの方もとても素晴らしい接客をされているのだと思います。
それほど、テキパキと、でも情熱的に、まるで愛を語るように、日本で一番素敵なジョー・マローンのものがたりをお伝えしてくれる方なのです。