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ドルセー 青山本店【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2023】

東京
©ドルセージャパン
東京
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ドルセー 青山本店

場所 東京・南青山
住所 東京都港区南青山3-18-7 1F
電話 03-6804-6017

2020年12月に日本上陸を果たした「D’ORSAY/ドルセー」の人気フレグランスは、オリヴィア・ジャコベッティ様による「C.G. どこか他の場所へ行きたい」です。

南青山の地に誕生した新たなる聖地に、伝説の青年店長様がおられます。ルラボ代官山→フレデリック・マル/キリアンのチーフという経歴を見ただけでこの方が、いかにすごい方かご理解いただけることでしょう。

あの伝説の大阪高島屋のキリマルの神チーフと、人気を二分したスター販売員様が伝えてくれる「ドルセー」という新たなる世界観にどんどん引き込まれてゆくことでしょう。更に、もう一方、とても素晴らしい女性販売員様もおられます。

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2020年12月に上陸した「ドルセー」とは?

キャンドルやルームスプレーの人気も高い。©ドルセージャパン

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ダンディズムという言葉が英国で生まれたのは18世紀後半から19世紀前半にかけてでした。そして、この言葉を代表する二人の人物がいました。ボー・ブランメルアルフレッド・ドルセー伯爵です。彼らは現代でいう所の、男性のスタイルアイコンであり、ファッショニスタの先駆的存在でした。

ブランメルは香水を一切愛用しませんでした。一方、ドルセー伯爵(1801-1852)は香水を愛し、1830年には愛する女性マルグリト・ブレッシントンのために「エチケットブルー」という香りを生み出すほどでした。

そんなドルセーの香水に対する愛をブランディングへと結びつけたのが1908年に創業された「D’ORSAY/ドルセー」でした。1920年代には、パリやニューヨークの5番街にも店舗を出し、1926年から1933年にかけてアンリ・ロベール(1899-1987)はドルセーの専属調香師として活躍しました。彼はのちに二代目シャネルの専属調香師(1953-1978)になりました。

1982年にドルセーはブランドとして衰退期を迎え、2015年に現在の体制でリローンチされ、2019年6月にパリ7区に旗艦店をオープンし、2020年9月にはマレ地区に2号店がオープンすることになりました。

そして、2020年12月20日に3号店が青山にオープンし、新型コロナウイルスが蔓延する最悪のタイミングであるにも関わらず、フレグランス愛好家の心を捉えて離さない人気ブランドへの道を駆け上っているのです。

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南青山でオシャレな香水を購入するという儀式

キルフェボン青山 ©qu’il fait bon

©ドルセージャパン

ほぼ毎日長蛇の列が耐えないキルフェボン青山の隣に「ドルセー 青山本店」はあります。全16種類の香りの中、最も人気がある香りは、オリヴィア・ジャコベッティによる「C.G. どこか他の場所へ行きたい」です。

このパリのブーランジェリーのような概観と、「青山の中にあるパリ」という最高に贅沢な空間の美学を感じさせる内観が如何にも南青山的であるこの店舗には、かつてフレデリック・マル/キリアンで名を馳せた伝説の神販売員の男性店長様がおられます。

最初にルラボ代官山店で働き(現在のLE LABO KYOTOのチーフの方と一緒に入社し、〝伝説の神〟=現ルラボ GINZA SIXの男性店長様の下で働いた)、日本橋三越のフレデリック・マル/キリアン/ルラボのチーフを経て、伊勢丹新宿のマル/キリアンのチーフとなり、隣のゲラン パフュマーにおられるトップオブトップのO様と親交を深め、2020年のドルセー上陸にあたり、こちらのフレグランス・スペシャリストになられたのでした。

フレデリック・マル/キリアンの売り場が最も輝いていた、2019年~2021年4月ごろにおいて、大阪高島屋の男性の神チーフと、人気を二分していた方でした。

文学的な素養のとても高い洗練された青年であるこの男性の接客は、東京においてもずば抜けており、日本人離れしたスケール感があります。そして、「南青山でオシャレな香水を購入したいという欲求」を確実に満たしてくれる存在感と温かみがこの方にはあります。

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さらにもう一人香水愛に満ちた女性販売員様

さらにもう一人、とても素敵な女性販売員様をご紹介させてください。元々ブルーベルでも働いておられた方で、心癒される温かな表情と語り口から、優しいお姉さんのような接客をしてくださります。

ドルセーの魅力は、贅沢な非日常的な香りのラグジュアリー空間を独占して香水を購入することが出来るところにあります。サロンドパルファンでも実感したのですが、騒がしい環境で香りを選ぶよりも、静かな環境で心安らかに香りを選ぶ方が、心と向き合いながら、本当に自分が求めている香りが見つかるような気がします。

この方は、絵も描いておられるので、芸術に対する造詣が深く、知的な会話を楽しみながら香りを探求する喜びを知ることになるでしょう。

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「ドルセー」が単独で路面店を出した意味

©ドルセージャパン

香水の楽しみ方は多様化してきています。百貨店で沢山の香水ブランドの中からひとつの香りを選ぶ楽しみは、香水愛好家にとって避けがたい誘惑です。一方、「Nose Shop」様のような環境で、リラックスして自分の香りを探し出す楽しみ方もあれば、「ル シヤージュ 京都」様のような本格的な香水ブティックで、自分の運命の一本を見つ出す楽しみ方もあります。

そんな中、「D’ORSAY/ドルセー」が日本初上陸にあたりなぜ青山の一等地の路面に旗艦店を出したのか?という点について私たちは考えてみる必要があると思います。

色々な香水ブランドが集まった店舗に置いて頂くのではなく、単独で店舗を出したのは、香りの文化を紡ぎだしてきたブランドの歴史とその哲学を肌で感じてもらい、商品ひとつひとつについて、ゆっくりとお客様にお伝えしていきたいという販売姿勢を全うするためです。

そして、その販売姿勢から、フレグランス・ブランドとしての自信とお客様一人一人に最適な「ドルセー」の香りをお届けしたいという真摯な気持ちが伝わってくるのです。

そういう意味において、「ドルセー」とは、ブティックでの体験も含めて、自分の新しい香りを発見する「最高に贅沢な香水体験」という、新しい香水の楽しみ方を教えてくれる聖地なのかもしれません。