イッセイ・ミヤケ

ロードイッセイ (ジャック・キャヴァリエ)

    香水名:ロードイッセイ L’Eau D’issey オード・トワレ
    ブランド:イッセイ・ミヤケ
    調香師:ジャック・キャヴァリエ
    発表年:1992年
    対象性別:女性
    価格:50ml/9,000円、100ml/12,500円




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    三宅一生の言葉を借りるなら、「私の仕事は、服と身体の間の空間を構成することです。香水は、この空間で存在を許される唯一の主(あるじ)です」。水は生命の象徴でもあり、濃厚で官能的でありながら繊細、澄んでいて透明、それでいて力強く、限りない機能とファンタジーを持っています。

    『香水ブランド物語』 平田幸子

    トップノート:ロータス、フリージア、シクラメン、ローズウォーター、ピオニー
    ミドルノート:カーネーション、ホワイトリリー、シャクヤク
    ラストノート:オスマンサス、チュベローズ、アンバー、ムスク、サンダルウッド、シダーウッド

    人にとって水と空気と太陽がなければ生きていけない。水の香り。1992年、香水の歴史をくつがえす未知の香調、マリンノートが世に広まるきっかけになった香水が発表されました。1990年、カロンという新しい合成香料により生み出されたマリンノートの魅力を120%伝えてくれる香水、それがロード・イッセイです。

    海(マリーン)やスイカをイメージさせる透明感のある瑞々しい香り。自然界には存在しない香調。人間のイマジネーションの深さを示す香り。三宅一生が調香師ジャック・キャヴァリエを自宅に招き(日本中を数週間旅をした)、〝日本の四季の中で、冬が過ぎ、春が訪れ、自然が香りだす喜び。そんな〝スプリング・ウォーター〟の匂いを、再現して欲しい〟と依頼しました。まさに日本人の感性をフランス人の芸術的素養のフィルターを通すことによって生み出された作品「イッセイの水」。いいえ、もはや〝日本の水〟と呼んでも語弊はないでしょう。〝私は日本の水は、ウッドとオスマンサスとピオニーにより表現できると考えました〟キャヴァリエ。

    19世紀にパリ万博で浮世絵に触れたモネ、ルノワールなどの画家が印象派を生み出した時のように、2つの芸術大国の特性がフュージョンし生み出された香水です。雨上がりの、田園のあぜ道を歩いていると漂う草の香り、特に京都の大覚寺の大沢池の周辺にある田園地帯の雨上がりの匂い。

    ファビアン・バロン(90年代に「ハーパース・バザー」を復活させたクリエイティブ・ディレクター。92年、スティーヴン・マイゼルが撮影したマドンナの写真集「SEX」のデザインも担当する)によるボトルデザイン。銀色の金属キャップに円錐形フォルムのクリーム色のスモーキーなガラスのボトル。

    この香水は、1990年代にアメリカで爆発的に流行し、アメリカの若者が香水をつけるきっかけとなりました。日本においても、世紀末に大流行した香水でもあり、その時の原動力は、香りというよりも、安室奈美恵やマライア・キャリーが愛用していると言う括りでの流行でした。今ではもうそういう香水の選び方をする人はいません。しかし、2008年頃までは、芸能人の誰々が愛用しているからこの香水を購入したという人が多くいました。

    そんな流れを考えると、今芸能人の誰々が愛用しているからと言って、香水を購入する人はほぼいないことは、芸能人がファッションに与える影響力の低下と、香水文化が成熟していることの表れなのでしょう。



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