イッセイ・ミヤケ

ロードゥイッセイ (ジャック・キャヴァリエ)

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香水データ

香水名:ロードゥイッセイ L’Eau D’issey オード・トワレ
ブランド:イッセイ・ミヤケ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:1992年
対象性別:女性
価格:100ml/11,330円、100ml/15,620円
販売代理店ホームページ:ラトリエ・デ・パルファム

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トップノート:ロータス、フリージア、シクラメン、ローズウォーター、ピオニー、メロン、カロン
ミドルノート:カーネーション、ホワイトリリー、シャクヤク、スズラン
ラストノート:オスマンサス、チュベローズ、アンバー、ムスク、サンダルウッド、シダーウッド

イッセイミヤケロードゥイッセイオードトワレ50mlEDTレディース

価格:3,692円
(2019/10/9 18:33時点)
感想(29件)

香水広告フォト&動画

ルカ・トゥリン

★★★☆☆ メロン・フローラル

ロードゥイッセイについて何を書けばいい?読者ならこの香りをつけている人は少なくとも5人は知っているでしょうに。でも省いたりしたら、手抜き呼ばわりされる。ところが今日まじめにこのベストセラー香水を嗅いでみたら、ショックを受けた。とても軽い香水で評判なのに、軽いどころか強烈。芯のグリーン・フローラルブーケは、粗製で親しみやすい。皆さんご存知のフローラルの芳香剤みたい。キャロン特有の軽くてグリーンのメロンアクアティックノートが1992年には目新しく映ったようだけど、今は窓ガラス洗浄液「ウインデックス」を思い出す人がほとんど。不公平に見えるのは、これよりずっと価値のある同系統の「ルフードゥイッセイ」が販売打ち切りになったのに、この香水は生き延びたってこと。それに、すりガラスに入った高潔で、穏やかで、フレッシュな個性のない香水「シーケーワン」「アクアディジオ」「ライトブルー」の人気がでるだろうというのも感覚がずれている。当時の流行ファッションは、何ヶ月も橋の下で暮らしているような格好のグランジなのに、でも15年前は理想を見直そうっていう時代だった。ヘビメタバンド、モトリークルーと彼らの異質なヘアスタイルにおさらばして、肩パッドに先のとがったスティレットヒール、「オピウム」や「ジョルジオ」にも別れを告げた。率直で心地よいスプリングフローラルはガラス洗浄液の香りだし、日本語の名前とシンプルな円錐のボトルはピュアでうるさくないようだけど、正直ありふれてる。ミヤケが水のような香りの香水にしてほしいと頼んだのは有名な話。水にはとくに何の匂いもないというのに、私のまわりでもってない人はいないくらい。今、手に入れる理由はどこにもない。この香りの不気味な新鮮さが大好きというのなら、一風変わったティエリー・ミュグレーの「ミュグレー・コロン」、あるいは爽やかさが印象的なジャコモの「サイレンス」をお試しあれ、ハートノートのありきたりなグリーンフローラルに惹かれるのなら、「クリスタル」や「プライベート・コレクション」を探して、これよりずっと満足できる。― タニア・サンチェス

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

1992年。「水の香り」が、世界の香水の歴史を豹変させました。

三宅一生の言葉を借りるなら、「私の仕事は、服と身体の間の空間を構成することです。香水は、この空間で存在を許される唯一の主(あるじ)です」。水は生命の象徴でもあり、濃厚で官能的でありながら繊細、澄んでいて透明、それでいて力強く、限りない機能とファンタジーを持っています。

『香水ブランド物語』 平田幸子

人にとって水と空気と太陽がなければ生きていけない。水の香り、それは水が香水になった瞬間です。1992年、香水の歴史をくつがえす未知の香調、マリンノートが世に広まるきっかけになった香水が発表されました。1990年、カロンという新しい合成香料により生み出されたマリンノートの魅力を120%伝えてくれる香水、それがロードゥイッセイです(発音すると、古代ギリシアの叙事詩オデュッセイア=「オデッセイ」とも聞こえる)。

海(マリーン)やスイカをイメージさせる透明感のある瑞々しい香り。自然界には存在しない香調。人間のイマジネーションの深さを示す香り。三宅一生が調香師ジャック・キャヴァリエを自宅に招き(日本中を数週間旅をした)、〝日本の四季の中で、冬が過ぎ、春が訪れ、自然が香りだす喜び。そんな〝スプリング・ウォーター〟の匂いを、再現して欲しい〟と依頼しました。

まさに日本人の感性をフランス人の芸術的素養のフィルターを通すことによって生み出された作品「イッセイの水」。いいえ、もはや〝日本の水〟と呼んでも語弊はないでしょう。〝私は日本の水は、ウッドとオスマンサスとピオニーにより表現できると考えました〟キャヴァリエ。

日本文化とフランス文化が融合された香り

19世紀にパリ万博で浮世絵に触れたモネ、ルノワールなどの画家が印象派を生み出した時のように、2つの芸術大国の特性がフュージョンし生み出された香水です。雨上がりの、田園のあぜ道を歩いていると漂う草の香り、特に京都の大覚寺の大沢池の周辺にある田園地帯の雨上がりの匂い。

三宅一生がパリ滞在中に見たエッフェル塔の上で輝く満月からインスピレーションを得たボトル・デザインは、ファビアン・バロン(90年代に「ハーパース・バザー」を復活させたクリエイティブ・ディレクター)とガラス職人、アラン・ド・ムルグによるものです。銀色の水晶のような球体の金属キャップに円錐形フォルムのクリーム色のスモーキーなガラスのボトルの普遍性。

この香水は、1990年代にアメリカで爆発的に流行し、アメリカの若者が香水をつけるきっかけとなりました。日本においても、世紀末に大流行した香水でもあり、その時の原動力は、香りというよりも、安室奈美恵やマライア・キャリーが愛用していると言う括りでの流行でした。今ではもうそういう香水の選び方をする人はいません。しかし、2008年頃までは、芸能人の誰々が愛用しているからこの香水を購入したという人が多くいました。

そんな流れを考えると、今芸能人の誰々が愛用しているからと言って、香水を購入する人はほぼいないことは、芸能人がファッションに与える影響力の低下と、香水文化が成熟していることの表れなのでしょう。

最後に、この香水の広告戦略も1992年当時としては斬新でした。それは現在においては主流と成っている、女性モデルや著名人といった人間が一切存在しないものでした。2016年までに600万本売れました。

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