エルメス

【エルメス】ナイルの庭(ジャン=クロード・エレナ)

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香水データ

香水名:ナイルの庭 Un Jardin Sur Le Nil オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/8,690円、50ml/12,760円、100ml/17,930円
公式ホームページ:エルメス


トップノート:人参、グレープフルーツ、トマト、グリーン・マンゴ
ミドルノート:オレンジ、ピオニー、ガマ、ヒヤシンス、蓮(ロータス)
ラストノート:ラブダナム、アイリス、シナモン、ムスク、インセンス

エルメスナイルの庭オードトワレ30mlEDTメンズレディース

価格:4,650円
(2019/11/25 16:30時点)
感想(18件)

香水広告フォト&動画


ルカ・トゥリン

★★★☆☆ ウッディ・フレッシュ

ライターのチャンドラ・バールがこの香水制作の舞台裏を取材し、ニューヨーカーに寄稿した記事は図らずも笑いを誘うものだった。エルメスのハイレベルな要求に応えるため、エジプトの5つ星ホテルに重い足取りで向かう気の毒なエレナの姿がともに掲載された。雲をつかむような作業の果てに生まれたのは、メリハリのないぼんやりとした淡いグリーン系の香りだった。最初は真新しいビニールのテーブルクロスのような匂いが少々。それから心地よい爽やかなウッディ調のドライダウンに落ち着く。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

元々は「アマゾンの庭」の予定だったエルメスの第二の庭。

「ナイルの庭」のテーマを選んだのは、アスワンのナイル川のなかの島の庭を散歩しているときだった。マンゴーの並木道、五月。マンゴーの木の枝は青い果実の重みでたわみ、果実が手の届くほど低く垂れていた。ひとつ、実をもいだ。花床から透明な乳液があふれ出た。鼻に持っていった。匂いに魅了された。樹脂、オレンジの皮、グレープフルーツ、にんじん、オポポナックス、社松、酸味のある匂い、甘い匂い、強い匂い、優しい匂いなど、匂いのイメージがあふれ出てきた。抗わず、感覚を愛撫されるままに、匂いを自分のものにする。この喜びと感覚を、私と一緒にいる人びとと分かち合いたい。こうしてテーマが決まった。

ジャスミン、オレンジ・フラワー、スパイスなどの香りは、西洋によって想像された東洋の神秘的な香りの中にエジプトを閉じ込めてしまう。だからこの散歩のもうずっと前に、私のコレクションからは除かれていた。

この庭を、紋切型ではない方法で物語りたかった。青いマンゴーの匂いが記号となり、ナイルの島の庭の象徴になった。あとになって、エジプトではこの果物のために年に一度のお祭りがあることを知った。

ジャンークロード・エレナ

どの香水の場合も、創造の瞬間はとても短い。かたちを整えるのに数ヶ月。庭シリーズ最初のふたつの香水のための旅、最初の何日かは、強い不安を感じた。だがそれはテーマをみつけられないかもしれないという不安で、商業的に成功しないかもしれないという不安ではなかった。最初のふたつの「庭」が成功したので、三つ目の香水は心穏やかに取りかかることができた。

ジャン=クロード・エレナ

「庭」シリーズがスタートする前のエルメスは、香水のためにエルメスの10倍以上の予算を割いているシャネルの香水事業に憧憬の念を抱いていました。そして、2003年「地中海の庭」が発売され、セールスが快調な中、矢継ぎ早に第二弾を発売することが決定しました。当時のエルメスの香水部門の責任者ヴェロニク・ゴティエ(現ロレアル・グループのアルマーニ・ビューティーの最高責任者)は、「庭園」シリーズ第二弾を、当初「アマゾンの庭」で考えていました。しかし、それが「ガンジスの庭」になり、最終的に「ナイルの庭」に決定しました。

「ナイルの庭」=「クレオパトラの庭」

エレナが滞在し、「ナイルの庭」の構想を固めたホテルオールドカタラクト。

当初、エルメス専属調香師ジャン=クロード・エレナがイメージしたエジプトの香りは、インセンス、ジャスミン、スモーク・ウッドのような重い香りでした。しかし、ヴェロニク・ゴティエと共に、エジプトのアスワンにある最高級ホテルオールドカタラクトの、ナイル川の見えるスイートに滞在し、考えを改めることにしました。ちなみに、このホテルこそは、アガサ・クリスティが滞在し、『ナイルに死す』(1978年に『ナイル殺人事件』として映画化)を書き、物語の舞台にしたホテルだったのです。

ある朝、エレナ一行は、ナイル川をクルーズしました。そして、クレオパトラの父プトレマイオス12世が築いたイシス神殿のあるフィラエ島で下り、ヌビアの村を訪れるました。その道すがらで、エレナはグリーン・マンゴの木々を見つけ、これを「ナイルの庭」のベースにすることにしたのでした。

フランスに帰国後、ゴティエに3つのサンプルが提出されました。ウッディーなものと、ロータスの強いものと、マグノリアを入れたものでした。そして、ロータスの強いものが選ばれました。こうして「庭」シリーズの第二弾「ナイルの庭」は誕生したのでした。

グリーン・グレープフルーツのスパークリングとグリーンマンゴ、トマトの葉、人参の四重奏からこの香りははじまります(グレープフルーツの苦味とマンゴの甘みを、絶妙なバランスで調和していくトマトの葉と人参の存在)。以後、全ての香料に共通するのが不思議なスパークリング感です。お次に、ナイル川を象徴するロータスの香りがやってきます。その後に、アイリス、ヒヤシンス、ピオニーといったフローラル・ノートが押し寄せ、最後にベチバーと共にウッディ・ノートがやって来てドライダウンしていきます。

エルメスの公式ホームページに書いてあるエレナのコメントが、この香水のコンセプトを的確に現しています。「みずみずしさの新たな、というより斬新なアイディアによる、緑と植物の匂い。水と砂の匂い」。この香りのミドルノートで登場するロータスは、〝ナイルの花嫁〟と言われるほどに、年中ナイル河岸で咲いており、古代エジプトにおいては、最高神=太陽神の象徴でした。

格調が高く、それでいて原始的で、元気いっぱいの清潔感も漂っている実に不思議な「ナイルの庭」の香り。それは別の言い方をすれば、「クレオパトラの香り」なのかもしれません。

【訳あり】 エルメス ナイルの庭 EDT オードトワレ SP 50ml (箱不良 香水) HERMES 【あす楽】

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感想(2件)

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