ザ・ディファレント・カンパニー

オスマンチュス (ジャン=クロード・エレナ)

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香水データ

香水名:オスマンチュス Osmanthus オード・トワレ
ブランド:ザ・ディファレント・カンパニー
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,400円、100ml/20,900円
販売サイト:伊勢丹オンライン


トップノート:マンダリン・オレンジ、ベルガモット、グリーン・ノーツ
ミドルノート:オスマンサス(金木犀)、ジャスミン、ゼラニウム
ラストノート:ムスク、ローズ

【並行輸入品】 ザ・ディファレントカンパニー THE DIFFERENT COMPANY オスマンチュス EDT 50ml [631813]

価格:12,430円
(2019/11/4 17:37時点)
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ルカ・トゥリン

★★★★☆ 夢みるピーチ

オスマンサスはおだやかな気候でよく育つ(私もロンドンで庭に植えていた)。中国原産の灌木で、石けん質でアプリコットピーチのとてもいい香りが漂う小さな白い花を咲かせ、毒のないチョウセンアサガオといったところ。優しくおだやかなところと、ドライで控えめなところが組み合わさっているのはたいへん魅力的だと思う。これは報道資料にリストアップされているフレグランスノートでよく見かけるが、グリーンピースのプレスリリースくらいの信憑性がある。つまり、めったに香りがしない。資生堂の名高い「ノンブル・ノワール」は例外だった、というのも、タッチは和らげてあるが、そのほかの部分はくっきりとした構成だ。オスマンスオイルの成分をみると、それがどのように作用するかがわかる。ちなみに成分は、ピーチ・ココナッツのラクトン類、ウッディ・バイオレットのイオノン類、そして、テアスピロンである。オスマンサスはベチバーやスイセンのような既製のフレグランスで、溶剤抽出を用いて眠っているものを呼び覚ますことが調香師の主だった仕事になる。2001年、ザ・ディファレント・カンパニーのお抱え調香師だったジャン=クロード・エレナがこれを実行し、完璧に成し遂げた。かぐわしさとクチナシのような香りの効果を得るために、トップにはレモン風ノートのタッチが添えられ、ドライダウンは石けん様ウッディだ。ホテルの部屋を自宅と同じくらい居心地よくするため、身近な小物を持ち歩く人たちのように、私もこのすばらしいフレグランスを使っている。私を見守ってくれる精霊ジーニーが旅行用の小瓶に入っていて、これまでまだ一度も期待を裏切られたことがない。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

香水についての解説

すべての女性がその名の響きにときめかずにはいられない『楊貴妃という名のカクテルがあります。それはとても甘く、芳醇で飲みやすいカクテルです。その作り方は、10mlのディタ(ライチ・リキュール)と20mlのグレープフルーツ・ジュースに5mlのブルー・キュラソーをミックスし、そこに30mlの桂花陳酒を注ぎ込み、シェイクすれば出来上がります。

さて、このあまり聞きなれない桂花陳酒という中国酒は、白ワインに金木犀の花冠を3年間漬け込んで作られます。

金木犀(オスマンサス)とは中国原産の植物で、江戸時代に日本に渡来し(ヨーロッパの庭園に現れたのは1771年から、今ではコートダジュールの庭園に多く植えられています)、まだボットン便所だった全盛期の日本においては、強く甘い香りを発する特性を生かし、その傍の庭に植えられ芳香剤の役割を果たしていました(他にも、樹形を整えやすいため、家の垣根などにも使われる)。そのため昭和期(70年代~90年代)には、トイレの芳香剤として金木犀の香りが売り出され、金木犀=トイレの香りというイメージが残っています。

そんな日本においては、負のイメージとも言える金木犀の香りなのですが、この香水の香りは、そんな負のイメージをあっさりと洗い流してくれるほどの、金木犀の真の魅力を伝えてくれています。中国の紫禁城を訪れた時に、その庭園を包み込んでいた金木犀の香りに感動し、その記憶を留めておくためにジャン=クロード・エレナが調香したと言われています。

金木犀の強くて甘い香りを合成香料で再現することはそれほど難しくないのですが、金木犀から天然香料を抽出することはすごく難しく手間のかかることです。現在、中国において数社のみが溶剤抽出法で、オスマンサス・アブソリュートの生産に成功しています。わずか250mlにつき、20kgもの金木犀の花を使い、抽出したアブソリュートを使用した「究極のオスマンサス」の香り。ただし、トップノートは金木犀ではなく、それがまたこの香りの素晴らしいところなのです。ミドルで現れるピーチの香りがゲランの「ミツコ」を連想させます。

エレナは2004年にも、エルメスにおいてふたたび金木犀の香りを創造しています=オスマンサス・ユンナン。それほど金木犀に思い入れのあるエレナの最初の金木犀の香りです。ボトル・デザインは、ティエリー・ドゥ・バシュマコフによるものです。

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