エルメス

ヴァンキャトル・フォーブル (モーリス・ルーセル)

    ヴァンキャトル・フォーブル

    香水名:ヴァンキャトル・フォーブル 24,Faubourg オード・パルファン
    ブランド:エルメス
    調香師:モーリス・ルーセル
    発表年:1995年
    対象性別:ユニセックス
    価格:100ml/14,040円
    公式ホームページ:エルメス








    ★★★★☆ ハニー・フローラル

    ヴァンキャトル・フォーブルにはパリの豪邸の香りがする。必ずしも時流とともに風格が出てきたとはいいがたいが。名前はエルメス本店の住所そのもの。今やニューヨークの5番街にも匹敵する名所フォーブル・サントレーノ24番地だ。同じころ出たゲランの「サムサラ」やブシュロンの香水とともに、8頭立ての金ぴかの馬車もかくや、シャトーウエディングにはぴったりでも、信号で止まったときには少しばかり間が悪い。この過敏なスタイルは香料業界大手のフィルメニッヒあたりから始まったと思うが、彼らは合成香料メーカーとして、植物の抽出液ではなく合成香料を売るべきだと考えていた。当時はそれにならって誰もが争うようにして、天然の原料はほとんど使わずに、複雑で多彩な調合を試みた。処方は数百行にもわたる込み入った羅列で、すっきりした透明感を犠牲にしてはいるが、重厚さを醸し出している。この香水は調香師モーリス・ルーセルのすばらしい才能のおかげで、この手のものの中ではおそらくベストといえるだろう。驚くほどの豊かさは交響曲にも似て、このいちばんの楽しみ方は、デザートワインのソーテルヌを舌の上でころがして味わうように扱うことだ。輝かしく流れ出す芳香からはフローラル、ハニー、アイリス、ウッディなどが認められる。しかし少し引いてみて驚くのは酸味と甘さのバランスで、この点に関してルーセルの仕事は完璧だ。それは至難の業であり、こうした作品はもう2度と現れるまい。ただ、デザートワインとパルファムは異なる。後者はもっと官能的であってほしい。― ルカ・トゥリン

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    トップノート:オレンジ、ピーチ、ヒヤシンス、イランイラン、ベルガモット
    ミドルノート:セイヨウニワトコ、アイリス、オレンジ・ブロッサム、ガーデニア、インド産サンバック・ジャスミン
    ラストノート:サンダルウッド、アンバー、パチョリ、バニラ

    「光の香水」。風になびく、光のカレ(シルク・スカーフ)をモチーフに作られたセルジュ・マンソーによるボトル・デザインがとても印象的です。1922年よりかの地にあるフォーブル・サントノーレ24番地=エルメスのパリ本店の住所が名づけられた香り。モーリス・ルーセルによる調香です。

    香りをお洒落の最後に持ってくる余裕のある女性のために存在する<エルメスの真髄>と呼ぶべき香り。柑橘系が前奏曲となり、ジャスミンをはじめとするホワイト・フラワーたちによる荘厳なオーケストラが奏でられる、瑞々しい賑やかさを伴った豪華絢爛なる香り。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが奏でられる上流階級の舞踏会を連想させる香り。

    スキンケア、コスメ、ヘアケア、手足の爪の手入れ、そして、勿論、お肌の手入れをしっかりとしている、磨き上げられた肉体を持つご婦人(30代から50代)が、シンプルなデザインのラグジュアリー・ファッションとエルメスのバッグを持つときにこそ相応しい「制空権を支配する香り」。何ごとも前面に出しすぎないという鉄則を知るご婦人にのみ許された上流婦人の許可証。

    生前のダイアナ妃も愛用していたということからも、この香水の本質は押して測るべし。



    ヴァンキャトル・フォーブル オーデリカート

    香水名:ヴァンキャトル・フォーブル オーデリカート 24,Faubourg Eau Delicate オード・トワレ
    ブランド:エルメス
    調香師:ジャン=クロード・エレナ
    発表年:2003年
    対象性別:女性
    価格:100ml/16,740円
    公式ホームページ:エルメス

    トップノート:オレンジ・ブロッサム、ジャスミン
    ミドルノート:ゲラニウム、月桂樹、ラズベリーリーフ
    ラストノート:バニラ、サンダルウッド

    「オー・デリカート」とは、フランス語で「優美なる水」という意味です。より軽やかかつフレッシュなヴァンキャトル・フォーブル。エルメスの専属調香師になる寸前にジャン=クロード・エレナが調香した香りです。


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