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【エルメス】ヴァンキャトル フォーブル(モーリス・ルーセル)

エルメス
©Hermès
エルメスブランドモーリス・ルーセル調香師香りの美学
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ヴァンキャトル フォーブル

原名:24,Faubourg
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:モーリス・ルーセル
発表年:1995年
対象性別:女性
価格:100ml/21,560円
公式ホームページ:エルメス

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5年の歳月をかけてモーリス・ルーセルが生み出した香り

©Hermès

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私は元々、オレンジ・ブロッサムのアブソリュートが好きではありませんでした。しかし、エルメスからの依頼は、『地中海、海、太陽』をイメージした香水を作ることでした。そして、私にとって地中海沿岸の花と言えば、オレンジフラワーでした。だからこの香料と向き合うことにしたのです。

最終的に、この香水を作るのに4〜5年もかかりました。エルメスの香水部門の人たちはかなり細かくて、厳しいのです。この香りを作った後に、エルメスのこのこだわりがあるからこそ、スカーフやレザーなどのクオリティもとても高いんだなと実感しました。それほど、厳しかったのです。

モーリス・ルーセル

ティエリー・エルメスによりエルメスが創業されたのは1837年のことです。当初、馬具工房としてはじまったエルメスは、蒸気自動車からガソリン自動車への発展による馬車の衰退を3代目のエミール=モーリス・エルメスが予測し、1890年以降、バッグや財布などの皮革製品に事業の軸足を移していきました。

1922年には本社をフォーブル・サントノーレ通り24番地(24,Faubourg)に移しました。そして、1995年に、その名を冠したフローラルシプレの香り「ヴァンキャトル フォーブル」が、モーリス・ルーセルの調香により生み出されたのでした。

コンセプトは〝光の香水〟。風になびく、光のカレ(シルク・スカーフ)をモチーフに作られた印象的なボトル・デザインはセルジュ・マンソーによるものです。

「5年」の歳月をかけて生み出された香り。それはモーリス・ルーセルが、調香師人生において、最も時間をかけて創りあげた香りです。

ラボラトリー・モニーク・レミー(2000年よりIFF社の傘下に入ったグラース最高の天然香料会社)の最上級のオレンジ・ブロッサム、ローズ、アイリスの天然香料が使用されています。

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どこまでも完璧な貴婦人=ヒヤシンスの舞踏会

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チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とマーラーの交響曲第6番が衝突したような香り。つまりは太陽への扉を開いた騎士団に向かって、勇猛果敢な貴婦人が進んでいく〝甘やかな白い花々を従え、うっとりするような吐息をはくヒヤシンス〟の香りです。

あらゆるものに愛される自分を誇るかのように威風堂々としたこの香りは、ピーチとオレンジ、ベルガモットの濃厚な甘さと酸っぱさの絶妙なバランスが、ヒヤシンスへの内なる憧れを燃え上がらせてゆくように、この類稀なる美しき花をエスコートする騎士達の情熱的な佇まいからはじまります。

そこに颯爽とオレンジ・ブロッサムが登場し、ファンファーレが鳴るのです。最初から綺麗に香る、ヒヤシンスはまだ静かにビターグリーンの吐息と共にすべてを見守っています。

インドールを湛えたジャスミンが、イランイラン、アイリスをはじめとするホワイトフローラルを従え、花の蜜の甘くもスパイシーな舞踏会の上で、先の騎士達をパートナーに、力強くクリーミーに溶け合うように踊り出すのです。そして、エルダーフラワーが、蜂蜜のような華やかな輝きを頭上に降り注がせます。

やがて、ソルティなアンバーグリスがサンダルウッドとバニラと一体化し、太陽のような明るさと温かさで包み込んでゆきます。ついに時は来ました。厳かにヒヤシンスが腰を上げ、パウダリーなアイリスのエレガンスに満たされてゆく中、最高潮の輝きに包まれたオレンジ・ブロッサムにエスコートされ、多種多様な花びらの憧れの眼差しを背に受け、ヒヤシンスは華麗に舞うのです。

太陽の高みにオレンジ・ブロッサムと共に登りつめたヒヤシンスに対し、厳かにベチバーとパチョリがほどなく近づく別れのひと時を告げます。そして、ヒヤシンスは悲しげにうなずきながら、オレンジ・ブロッサムがアンバリーバニラの太陽と共に消えていく姿を最後まで見届けるのです。

どこまでも完璧な貴婦人。毎日を美に費やし、もう磨き上げるところはないというほどに磨き上げられたこの女性が、その後、星に見守られながら、ビターグリーンのうっとりするような生温かい吐息の余韻と共に向かう先は、この香りの番地しかないのです。

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ダイアナ妃が最後に愛した香り

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ダイアナ妃(1961-1997)は発売と同時にこの香りに恋に落ちたといわれています。満たされぬ日々を過ごしている貴婦人の目の奥に〝獣〟を呼び覚ます一方で、満たされた日々を過ごす貴婦人に対しては、〝太陽〟のように周りを温かく包み込む存在感を生み出してくれる香りです。ただし、近づきすぎると眩しすぎる香りです。

一方、平民にとってこの香りは、常に「マナー講座」を受けているような、この香りに私が負けていないだろうかと意識させられ心休まらない香りです。つまり、〝真のエレガンス〟を手に入れたい人にとっては大切なパートナーとなり、そうでない人にとっては〝居心地の悪さ〟を与えてくれる香りなのです。

ちなみに現在の「ヴァンキャトル フォーブル」はIFRAのオークモス規制に合わせてジャン=クロード・エレナにより再調香された『エレナ・ヴァージョン』となっています。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ヴァンキャトル フォーブル」を「ハニー・フローラル」と呼び、「パリの豪邸の香りがする。必ずしも時流とともに風格が出てきたとはいいがたいが。名前はエルメス本店の住所そのもの。今やニューヨークの5番街にも匹敵する名所フォーブル・サントレーノ24番地だ。」

「同じころ出たゲランの「サムサラ」やブシュロンの香水とともに、8頭立ての金ぴかの馬車もかくや、シャトーウエディングにはぴったりでも、信号で止まったときには少しばかり間が悪い。この過敏なスタイルは香料業界大手のフィルメニッヒあたりから始まったと思うが、彼らは合成香料メーカーとして、植物の抽出液ではなく合成香料を売るべきだと考えていた。当時はそれにならって誰もが争うようにして、天然の原料はほとんど使わずに、複雑で多彩な調合を試みた。」

「この香水は調香師モーリス・ルーセルのすばらしい才能のおかげで、この手のものの中ではおそらくベストといえるだろう。驚くほどの豊かさは交響曲にも似て、このいちばんの楽しみ方は、デザートワインのソーテルヌを舌の上でころがして味わうように扱うことだ。」

「輝かしく流れ出す芳香からはフローラル、ハニー、アイリス、ウッディなどが認められる。しかし少し引いてみて驚くのは酸味と甘さのバランスで、この点に関してルーセルの仕事は完璧だ。それは至難の業であり、こうした作品はもう2度と現れるまい。ただ、デザートワインとパルファムは異なる。後者はもっと官能的であってほしい。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ヴァンキャトル フォーブル
原名:24,Faubourg
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:モーリス・ルーセル
発表年:1995年
対象性別:女性
価格:100ml/21,560円
公式ホームページ:エルメス


トップノート:オレンジ、ピーチ、ヒヤシンス、イランイラン、ベルガモット
ミドルノート:ブラック・エルダー、アイリス、オレンジ・ブロッサム、ガーデニア、ジャスミン
ラストノート:サンダルウッド、アンバーグリス、パチョリ、バニラ

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