フレデリック・マル

ムスク ラバジュール (モーリス・ルーセル)

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香水データ

香水名:ムスク ラバジュール Musc Ravageur オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:モーリス・ルーセル
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/6,600円、30ml/18,150円、50ml/23,100円、100ml/33,000円
販売代理店ホームページ:高島屋オンライン


トップノート:ラベンダー、ベルガモット、タンジェリン
ミドルノート:シナモン、クローブ
ラストノート:サンダルウッド、トンカビーン、バニラ、ガイアックウッド、シダー、ムスク、アンバー

香水広告フォト&動画

ルカ・トゥリン

★★★☆☆ ヒッピー風ムスク

フランス語のラバジュールには、抗いがたい男性の美しさに心を奪われるという意味が含まれている。もちろんモーリス・ルーセルには感服しているが、この香水にそういった情熱が感じられるとは思えない。確かに、動物様バーバーショップとでもいうような強烈なムスク調なのだが、それ以外の構成が、調和したムスクの大きな外陰部をもっと大きなイチジクの葉で覆い隠すような動きをするので、結局はセルジュ・ルタンスの「アンバー スルタン」になってしまう。つまりモロッコ風マーケットに漂う繊細なヒッピーアンバーなのだ。その上はじめのうちは荒削りな魅力が見えても、次第に調和はくずれ、安っぽい残香へと向かう。それは単純で、驚くほど気取りのない「エンヴィ フォー メン」を連想させる。悪くはないが、見掛け倒し。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

フレデリック・マルで最も売れている香り

私は自分がそれまで調香した香りの中で、この香りこそが、女性の官能性を呼び覚ます香りだと考えています。

モーリス・ルーセル

「ムスク ラバジュール(身を焦がすムスク)」のラバジュールとは、フランス語で「破滅、破壊、有害生物」を意味します。それはより分かりやすく訳すならば「あなたの純潔を脅かすムスク」という意味になります。もはやこのネーミングだけで、ほぼ70%の勝利を収めたも同然です。

そこに、ミーハー層を取り込んでいくオバマ大統領、ジョージ・クルーニー、ピアース・ブロスナン、そして、BIGBANGのG-DRAGONも愛用していたというキーワードを織り交ぜたなら、間違いなく「破滅的に売れるムスク」は誕生する訳なのです。

グッチの「エンヴィ」という、負の要素しかない素材の組み合わせから、一発逆転の香りへと昇華させた天才調香師モーリス・ルーセルによって2000年に生み出されたフローラルの要素を一切排したアンバーオリエンタルの金字塔的な作品です。そして、この香りこそが21世紀のシャリマーなのです(よりアニマリックなシャリマー)。

ベルガモットとラベンダーのフレッシュ・ビターな香りに、シナモンとクローブが絡み合い、男性的な只者ならぬムードを生み出すと思いきや、突然襲い掛かる野性味溢れるアンバーとバニラ、ムスク(実際にはムスクよりも、カストリウムとシベットが強い)が生み出す女性の官能性。男性の中の女性と、女性の中の男性を呼び覚ますその甘い香りの果てに、この攻防戦に終止符を打つ破滅的な〝何か〟を与えるサンダルウッドが現れます。この〝何か〟が、身に纏うコンディションによって変わっていくのがこの香りの魅力なのです。

原型はゴルチエの「フラジャイル」の試作品だった。

2000年にここまで完全なオリエンタルノートを生み出すということは明らかに時代の流れに反することでした。この香りの原型は、1998年にモーリス・ルーセルが、ピエール・ブルドンの紹介により、ニューヨークではじめてフレデリック・マルにあったときからはじまります。

そして、モーリスは、ジャン=ポール・ゴルチエの「フラジャイル」のために調香したが、フランシス・クルジャンに最終選考で敗れた試作品をマルにテイストしてもらったのでした(ちなみにモーリスは、この香りをどこかで発売してもらいたいと考え、色々なブランドでプレゼンしていた)。そして、トップにフレッシュさを追加したものが、フレデリック・マルの最初の香りとして発売されたのでした。

この香りは、イヴ・サンローランの「ニュ」(2001)、そして、ナルシソ・ロドリゲスの「フォー ハー」(2003)、カルティエの「ル ベゼ デュ ドラゴン」(2003)に影響を与えました。

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