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エンヴィ (モーリス・ルーセル)

    香水名:エンヴィ Envy オード・トワレ(現在廃盤)
    ブランド:グッチ
    調香師:モーリス・ルーセル
    発表年:1997年
    対象性別:女性
    価格:30ml/6,500円




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    ★★★★★ グリーン フローラル
    モーリス・ルーセルは巧みに香りを組み合わせ、ぼんやりと女性の影が浮かび上がるような香水を作る。たとえば、「リラ」は引き締まったハスキーボイスのパリジェンヌ、「トカド」は日焼けした気ままなアマゾネスだ。これらはルーセルのもうひとつの特徴であり、まだ磨かれていない原石の自然美を表している。マーケティング部がこれを磨きあげてしまうと、彼のスタイルは制限され、古典的な香水「バンキャトル フォーブル」「ランスタン」「アンソレンス」のみごとな模倣品になりがちだ。私の知るところでは、エンヴィはルーセルのマジックと現実世界のバランスが、熱と圧力により造成されるダイヤモンドと同様の効果を引き起こす、唯一の瞬間だ。ルーセルは調整しながら何度もパネルテストを行い、「プレジャー」に勝るものを作り上げた。そして名声のアーチの頂上に立ったのだ。リンゴとナシの比較のようなものに意味があると踏んだのはおもしろい。しかしながら、それがエンヴィの中の女性を無理やり清らかで田舎くさくし、米国東部のニュージャージーの花屋に変えられてしまったと思わせる。完成した香りにはそんな抑えた怒りが込められている。 ― ルカ・トゥリン

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    トップノート:ヒヤシンス、マグノリア、ヴァインフラワー
    ミドルノート:バイオレット、スズラン、ジャスミン
    ラストノート:アイリス、ムスク

    ミレニアムを前にして、世界中の女性たちに大流行したグッチのフレグランス。プロデュースしたのはトム・フォード(ボトル・デザインも)です。まさに、新生グッチの香りとして、グッチの古臭いやぼったいイメージを一新し、洗練された都会的なイメージを人々に植え付けたフレグランスでした。

    それまでの香水にはないヒヤシンスオイルとヴァインフラワー(ブドウの花)の組み合わせによるグリーンフローラルノート。一年間で、6月の1週間しか咲かない幻の花ヴァインフラワーの香りに心奪われた調香師モーリス・ルーセルが、12年の歳月をかけて調合しました。

    一方で、エンヴィ=羨望という名前が、水商売の女性の琴線に触れ、そちらの世界で大流行すると共に、一般女性ウケは急激に沈下したフレグランス。アメリカ、ヨーロッパにおいては、パンツスーツ姿のキャリアウーマンの間でもてはやされました。そして、2007年廃盤になりました。

    トム・フォードがデザインした新生グッチのファースト・モデルの一人として抜擢され、瞬く間に90年代末のスーパーモデルの一人になったジョルジーナ・グレンヴィル(1975-)が、キャンペーンムービーに抜擢されました。当時、オールヌードで登場するこのムービーは話題になりました。



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