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【ディオール】ミッドナイト プワゾン(ジャック・キャヴァリエ/オリヴィエ・クレスプ)

クリスチャン・ディオール
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ミッドナイト プワゾン

原名:Midnight Poison
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ジャック・キャヴァリエオリヴィエ・クレスプフランソワ・ドゥマシー
発表年:2007年
対象性別:女性
価格:情報なし

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21世紀のディオール・シンデレラの誕生。

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それはオリジナルのプワゾンよりも軽く、身に纏いやすいのですが、官能性とセクシーさをしっかり残しているのです。

エヴァ・グリーンのプライベートの発言より。

1985年に世界中にセンセーションを与え、ディオール帝国の復活の狼煙となった「プワゾン」から9年後の1994年に第二弾となる〝やさしい悪魔〟「タンドゥル プワゾン」が発売されました。そしてその4年後の1998年に発売された〝第三の毒〟それが〝眠りを誘う毒〟「ヒプノティック プワゾン」でした。

さらに6年の歳月を経て、2004年に発売された〝第四の毒〟が「ピュア プワゾン」でした。そして2007年に第五弾として発売されたのが「ミッドナイト プワゾン」でした。当時のクリエイティブ・デザイナーであるジョン・ガリアーノが、ディオールのデザイナー就任10周年の総決算として構想を練り、〝シンデレラ〟をディオール流に解釈した香りです。まさに、21世紀のシンデレラは真夜中にブルーのドレスを身にまとい生まれるのです。

フィルメニッヒ社のジャック・キャヴァリエオリヴィエ・クレスプに、LVMH社の専属調香師フランソワ・ドゥマシーがコラボし、調香されました。コバルト・ブルーのボトル・デザインは、真夜中のシンデレラのドレスをイメージしたものです。

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ジョン・ガリアーノ×エヴァ・グリーン×ウォン・カーウァイ

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天使の涙』(1995年)『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007年)のウォン・カーウァイ監督、『007カジノ・ロワイヤル』(2006年)のボンド・ガール、エヴァ・グリーン(当時27歳)を主役に、パリのガルニエ宮で4日かけて撮影されたキャンペーン・フィルムは、文句なしに香水のイメージを伝えてくれています。

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このドレスは、850時間以上かけてガリアーノにより生み出されたドレスであり、2007年春夏オートクチュール・コレクションのランウェイで、シャローム・ハーロウと共に、ホワイトドレスとして登場しています。

ガリアーノは、エヴァ・グリーンの中に、黄金時代のハリウッドの不滅の美を体現する妖しい煌めき見た!と回想しています。

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ディオールという毒に支配される悦び

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真夜中のシンデレラ〟の香り。それは、まだ垢抜けていない女性に、ディオールの「真夜中の毒」が注入され、洗練されていくように、田舎から上京してきたばかりのような純朴な透き通ったパチョリ娘(閃光のようなパチョリ)の登場からはじまります。真夜中になるまで、しばらく控えの間で娘は待たされています。

そこに、ヘアスタイリストとメイクアップアーティスト、さらに服装のスタイリストがやって来るのです。ジューシーなマンダリンオレンジ(ヘアスタイリスト)とフレッシュなベルガモット(明るくて大げさな身振りをするメイクアップアーティスト)とローズアブソリュート(スタイリスト)の登場です。さぁ、娘は、ここから真夜中に磨き上げられていくのです。

真夜中に秘めやかに咲くローズの青い煌めきに魅了されるように、この香りは、あなたの中に秘められていたミステリアスな輝きを解き放ってゆきます。

やがて娘の全身に香り華やかなアンバーと円やかなバニラが振り掛けられ、ここに、「真夜中のシンデレラ」=グルマニック・プリンセスの誕生と相成るのです。鏡の前の自分自身の〝アイシースマイル=氷の微笑〟の美しさに驚いていた姫は、この類まれなる冷たい甘さと美しさが、人生の〝毒〟であることをまだ知りません。

〝真夜中のシンデレラ〟の香り。それは、もしかしたら真夜中にだけ着られないほど〝ドラマティックに美しすぎる〟香りなのかもしれません。どこまでもドライに媚びない〝お姫様〟の香りなのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「プワゾンシリーズの傑作といえば、オリジナルと「ヒプノティック」。可もなく不可もないのが「ピュア」と「タンドゥル」。そしてミッドナイトは失敗作だ。」

「オリビエ・クリスプとジャック・キャヴァリエによる制作にもかかわらず、まとまりがなく、称賛に値するほど貧弱でつまらない。ほとんど不愉快といっていいくらい。名前だけで売れるだろうと高を括っているのは明らかだ。大失敗を祈る。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ミッドナイト プワゾン
原名:Midnight Poison
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ジャック・キャヴァリエオリヴィエ・クレスプフランソワ・ドゥマシー
発表年:2007年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:情報なし


トップノート:ベルガモット、マンダリンオレンジ
ミドルノート:ローズアブソリュート、パチョリ
ラストノート:トンカビーン、アンバー、アンブロックス、バーボンバニラ