アニック・メナード

ヒプノティック・プワゾン (アニック・メナード)

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香水名:ヒプノティック・プワゾン Hypnotic Poison オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:アニック・メナード
発表年:1998年(日本販売終了)
対象性別:女性
価格:不明

クリスチャンディオール・ヒプノティック プワゾン EDT 50ml SP (香水) おすすめ♪

価格:7,800円
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感想(12件)

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★★★★★ アーモンドオリエンタル

この香水は敗北の窮地から勝利をつかもうとしている。全身茶色づくめで現われた人がうまくゴージャスに着飾っているのを見たときのように、その美しさにはっとした。プラムで始まり、トップまでのココナッツ、それからバニラ、残香のクマリン、それぞれの間にはヘリオトロピンがいくらか入っている。このひとつひとつのノートがダークでなめらかで柔らかく、秋のように静まり返っている。さらに全体から放たれるのは、名調香師のみが編曲できる、スイングスタイルのコントラバスの六重奏だ。やっぱりだ!アニック・メナードが手がけている。これですべて納得がいく。 ― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

トップノート:アプリコット、プラム、ココナッツ
ミドルノート:チュベローズ、ジャスミン、スズラン、ローズ、ブラジリアン・ローズウッド、キャラウェイ
ラストノート:サンダルウッド、アーモンド、バニラ、ムスク

ディオールのプワゾン・シリーズの中でも最高傑作といわれているのが、名調香師アニック・メナードによる「ヒプノティック・プワゾン」です(「タンドゥル・プワゾン」に続く、シリーズ第三作目)。それは1996年にディオールのクリエイティブ・ディレクターに就任したジョン・ガリアーノ(1960-)が、はじめてフレグランスのクリエイションに関わった作品でした。

その意味は「眠りを誘う毒」。香りの名前に「毒」をつけること自体が、ディオールというブランドのよい意味での悪趣味の窮みなのですが、まさに毒の中の毒としての香りです。

男性に、キャラウェイという媚薬草を内包したその香りを嗅がせて、二度と私を忘れなくさせる吸血鬼のような香り。

そのオリエンタル・バニラの香りは、アーモンドとバニラによって、甘さと香ばしさの絶妙なシーソーゲーム的バランスを生み出しています。黒いマッシュルームのようなキャップに、ゴールドリングと毒林檎のような真っ赤なボトルが組み合わされたそのデザインは、『悪の果実』のような危険な輝きに満ちています。

フレグランスを、キャンペーン・フィルム、イメージ、ボトルデザイン、ブランド力、そして、香りと総動員して、あなた自身に対する無意識だった未知なる香りの領域に踏み込ませていく危険な香りです。

そういう意味においては、アニック・メナードは白雪姫の継母である王妃のように、世界中の白雪姫たちのための毒リンゴを調香したのではないでしょうか。この香りに問いかけよ「世界で一番美しいのはだあれ?」と。されば香りは答えるであろう「それはあなたです」と。いつかディオールは、真っ赤に焼けた鉄の靴のボトルのプワゾンを発売するのだろう。



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