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クリスチャン・ルブタン・コレクション(2ページ)

    香水名:クリスチャン・ルブタン・コレクション Christian Louboutin Collection パルファム
    ブランド:クリスチャン ルブタン
    調香師:明記せず
    発表年:2016年9月14日
    対象性別:女性
    価格:80ml/41,040円



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    クリスチャン・ルブタン。調香師の名を明記せず。

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    クリスチャン・ルブタンの野望

    最初に私はクリスチャン・ルブタン愛好者であることを記載しておきます。

    女性だけでなく男性にとってもラグジュアリー・シューズ・ブランドとして定着したクリスチャン・ルブタン。世に靴の裏に赤いペインティングがなされたシューズが広まるきっかけを作った男(ルブタンのレッドソール人気が、多くの偽物を生むことになった)。クラッチバッグや財布などのアイテムも売れ、スタッズ=ルブタンというイメージを植えつけている彼がついにフレグランスを作りました(正確には、フィルメニッヒ社に作ってもらいました)。

    振り返ると2016年という年は、ファッション=アパレル産業に従事する人々に、香水というものを否応なしに意識させる真の香水元年とも言えます。それはルイ・ヴィトンが9月に販売したレ・パルファン・ルイ・ヴィトンやメゾンフレグランスの興隆が背景にあります。その流れに乗るように発売されたルブタン・コレクション。しかし、それは完全に香水愛好家には見向きもされない、失笑レベルの代物であり、ルブタン愛好者にとっても、とまどいを感じずにはいられないものでした。

    ルブタンの過信。なぜ調香師の名は明かされないのか?

    ラグジュアリー・ブランドが香水を生み出すにあたり集中すべきことは以下の3点のみです。

    1. 香り(ブランドテイストを代表する香り)
    2. ボトルデザイン(これからのブランド・イメージの象徴)
    3. 調香師

    つまりその香水を生み出す、ブランドイメージを裏切らない香水を作ることにファーストフレグランスは専念しなければならないわけです。そして、クリスチャン・ルブタンは、その素晴らしいブランドイメージに、ふさわしい香水を生み出すことに失敗しました。クリスチャン・ルブタン自身は「私が目指したのは、女性本人と彼女たちがもつ欲望を称えること。この3つのフレグランスで、女性たちの個性をより際立たせたいと考えた」とアナウンスしています。しかし、彼は香りを軽く見てしまったのです。靴の価値を高めた天才は、香りの価値を低く見つもってしまったのです。ここにトム・フォード・フレグランスの天才性との明確な差が見て取れます。

    女性の陰部およびねじりこんにゃくを連想させる悪趣味なガラス製のボトル。デザインを担当したトーマス・ヘザーウィックは「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称される人であり、2012年のロンドン五輪の聖火台のデザインをした人です。彼のデザインの根底には、日本の伝統工芸に対する深い敬愛が伺われる比類なき才能の持ち主です。そんな彼が、トーテムポールやトロフィーをモチーフにデザインしたのがこのボトルです。

    さらに、同時に発表されたオリジナルフィルム3部作。これが本当にひどい。男優が一切出演しないジョージ・キューカーの傑作映画「ザ・ウィメン」(1939)から着想を得て制作されてたと言われていますが、ただ男性だけが出演している無味乾燥な会話で構成されるテレビドラマの一コマのようで、退屈を絵に描いたようなフィルムです。

    以下、クリスチャン・ルブタン・ファースト・フレグランス・コレクションについて見ていきましょう。



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