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【シャネル】N°5(No.5)の全て

シャネル
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N°5(No.5)

N°5 フレグランスを販売、もしくはフレグランス業界に関わる人々(特にシャネルの皆様)にとって、何よりも重要な教養。それは、過去のフレグランスに対する知識です。香調についてはもちろんのこと、マーケティング的な部分も含めて全てが重要です。

そして、そんな過去のフレグランスにおいて、最も重要な香りのひとつが「シャネルNo.5」です。この香りの偉大さを伝えるために、8ページに分けてその歴史を紐解きましたのでご覧ください。特に「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネルの全て」とあわせて読んでいただければ、シャネルのフレグランスの偉大性について、理解が深まることでしょう。

さらにこの特集記事は、フレグランスを愛する人々にとっても(ニッチフレグランスを愛する目の肥えたフレグランス愛好家の皆様も含めて)、新しい発見になることでしょう。

フレグランスとは、ただ香りを楽しむだけでなく、その背景に潜む、市場主義や、ヴィジュアル戦略、嘘を真実に変えていく力も含めての、物語性を楽しむことだという視点でこの「シャネルNo.5」の歴史を紐解くと、なぜこの香りが、女性にとって「永遠の憧れ」なのか、見えてくるはずです。

仮にこう考えてみると面白いのではないでしょうか?「シャネルNo.5ほどの悪臭は存在しない。しかし、この悪臭さえも魅力的に身に纏うことが出来たならば、もはやあなたは真のレディなのです」と。

つまりは、N°5が〝女性のための永遠の存在〟に成り得た理由は、自然が決して生み出すことの出来ない、女性をメイクアップするような感覚で、きわめて人工的な香りが、女性にきらめく香りのオーラを与えてくれるところにあります。

人工香料ととびきりの天然香料で生み出すこの香りの〝魔力〟は、まさに人工的な化粧品が、磨き上げられた女性の肌に溶け込み、女性に輝きを与えていく過程とよく似ています。

おそらく史上最もアイコニックな香水であるNo.5は、シャネルが初めて発表したフレグランスであり、1921年にエルネスト・ボーによって調香されました。ボーはパウダリーな香りを放つアルデヒド分子で舞台を作り、その上にローズ、ジャスミン、イランイランの宝石を置きました。 その構造は、市場に出回っている他のどんなものよりも、より鮮明に、より印象的にそれらを見せた。100年経った今も、この香りは健在だ。

チャンドラー・バール(ニューヨーク・タイムズ、2021年)

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N°5の全て(目次)

1.N°5の歴史① この香りの魅力のすべて
  • ガブリエル・シャネルという獅子座の女
  • 皇帝エルネスト・ボーの登場
  • エルネストが生み出した10種類のサンプル
  • シャネルN°5の誕生
  • アルデハイド(アルデヒド)とは?
  • グラース産のジャスミンとローズドメ
  • 80種類以上の天然香料とは?
2.N°5の歴史② 1921年5月5日木曜日
  • 1920年末、シャネルN°5の市場調査を行う。
  • 1921年シャネルN°5の販売開始
  • 1924年、パルファン・シャネル社設立
  • N°5のボトル・デザインの変貌
  • 1937年、ココ・シャネル、広告に登場
  • 第二次世界大戦で、ガブリエルは没落し、N°5は興隆する
3.N°5の歴史③ マリリン・モンロー
  • マリリン・モンローとN°5
  • 1950年代後半突然やってきたNo.5の衰退
  • 迷走する60年代
  • 迷走する60年代のN°5
4.N°5の歴史④ カトリーヌ・ドヌーヴ
  • カトリーヌ姫、降臨前夜の70年代のN°5の広告
  • カトリーヌ・ドヌーヴが70年代のN°5のミューズに
  • 1975年のカトリーヌ・ドヌーヴ
  • 1976年のカトリーヌ・ドヌーヴ
  • 1977年~79年のカトリーヌ・ドヌーヴ
5.N°5の歴史⑤ キャロル・ブーケ
  • リドリー・スコットのN°5
  • ボンドガール・キャロル・ブーケ
6.N°5の歴史⑥ 最高のCM=E・ウォーレン
  • リュック・ベッソンとエステラ・ウォーレン
  • 最も影の薄いミューズ・ニコール・キッドマン
7.N°5の歴史⑦ オドレイとブラピ
  • まさにN°5を体現したオドレイ・トトゥ
  • 再び迷走するN°5その1=ブラッド・ピット
8.N°5の歴史⑧ ジゼルとマリオン
  • 再び迷走するN°5その2=ジゼル・ブンチェン
  • 100周年を迎えるN°5を紹介するマリオン・コティヤール
  • 1937年のシャネルが着たドレスを再現
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N°5シリーズ


N°5 パルファム (1921)

N°5 オードゥ トワレット (1924)

N°5 オードゥ パルファム (1986)

N°5 オー プルミエール (2007)

N°5 ロー (2016)