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【シャネル】N°5 パルファム(エルネスト・ボー)

シャネル
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N°5(No.5)パルファム

原名:N°5 Perfume
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー
発表年:1921年
対象性別:女性
価格:7.5ml/18,150円、15ml/31,350円、30ml/44,000円
公式ホームページ:シャネル

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世界中の女性にとって永遠の香り

©CHANEL

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N°5の精神をもっとも体現しているものと言えばやはり「パルファム」です。その成り立ちについて、詳しくは「N°5シリーズの全て」をお読み頂ければ幸いです。

この香りは、花の香りではなく、女性の香りを調香して欲しいというガブリエル・ココ・シャネルの要望に応える形で、シャネルの初代専属調香師エルネスト・ボーにより生み出されました。

1921年になったばかりの或る日、ボーが完成した試作品のガラスの小瓶が、1から5、20から24のラベルをつけて、ガブリエルの前に10本並んでいました。そして、それらを一通り試香した彼女は迷いなく5番の小瓶を選び出したのでした。かくして1921年5月5日にパリ・カンボンのシャネルのブティックにてN°5は発表されたのでした。

香りの歴史の扉が開かれるときによく存在する香料それはベルガモットです。そんなベルガモットと(グラース産の)ネロリが絡み合い生み出された輝きに、クリーミーなイランイランが溶け込んでいくトップノートからこの香りははじまります。

そして、グラース産のジャスミンとローズドゥメをはじめとする80種以上の天然香料(ムスク、シベットといったアニマリックも含む)に、合成香料アルデハイドがブレンドされた斬新な香調が、アイリスの心地よいパウダリー感とコントラストを示しながら発泡するようなフローラルブーケを生み出していきます。以後、この香りの系統はフローラルアルデヒドと呼ばれるようになります。

香水を調香するために使う香料は三種類に大別できます。花の香り、植物の根や樹皮や樹脂から採取する香り、そしてアニマリックな香り。これらの香料を惜しげなく使っているのがN°5でした。

この香りが生み出す貞淑さと妖艶さのコントラストの妙は、この香水の基本構造、つまりアルデハイドが80種以上の天然香料の思わぬ側面を、弾けさせるように呼び覚ましながらも、その人自身から発せられる感情の香り(=素肌と汗の匂い)に共鳴しあうように調香されているからこそ、この香りは永遠に色褪せないのです。

ベチバーとサンダルウッドがウッディな側面を与えつつ、バニラとトンカビーンによって、香りに愛撫されるように、全身を甘く柔らかく包み込んでくれます。

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大絶賛する専門家たち

1955年に撮影されたマリリン・モンローとN°5。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「N°5」を「パウダリーフローラル」と呼び、「「N°5」はミニマルアートの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシだ。私が知っているフレグランスの中でも、滑らかでどこまでも続く曲線と、欲望をくすぐってやまない黄金色の量感という、愛さずにはいられない魅力があり、トップノートから残香にいたるまで、眠そうなヒョウがしなやかに身体をのばすような場面を思い描かせる。」

「もちろん、五体満足の人間が両手両足をきちんとそろえているのと同じように、このパルファムにはローズ、ジャスミン、そしてアルデハイドが含まれている。だが細かいところばかりを気にして、フレグランスのうんちくを語るためにこの香りを嗅ぐ人たちは、ご免こうむりたい。」と5つ星(5段階評価)の評価をつけています。

さらに、タニア・サンチェスも同評価であり、「ビューティー産業とフレグランス産業はずいぶん長い間女性たちをだまし、お粗末な商品を華やかなパッケージにつつんで高値で買わせ、ついには純粋に質の良い商品でさえ、まともにとりあってもらうのがむずかしくなる始末。その証拠に、必ずといっていいほど聞かされるくだらない質問がある。」

「シャネルN°5がベストセラーであり続けているのはフレグランスの実力か、それとも、マーケティング戦術のおかげか?巧妙なマーケティングで私たちは商品を一度は買うかもしれない、けれど2度目は無いといっていい。マリリン・モンローがつけていたからという理由だけで私たちがシャネルN°5をつけるわけじゃない。理由はマリリンと同じ。ゴージャスだから。」

「知名度も低く、そのほとんどが廃盤になった類似品とN°5の決定的な違いは、類いまれなN°5の配合にあり、脂肪族アルデハイドとして知られる、合成香料を多量に使用すること。これは単独だと刺激が強すぎるのだけれど、アルデハイドを除いた残りのウッディフローラルは、濃厚で、印象の強い、爽やかな純白の輝きを添えていて、当時はほかにもたくさん出回っていた香水の構成とよく似ている。アルデハイドの配合量については、ラボの技術者が思索中に起こした思わぬ失敗からだとも、あるいは、シャネルの才気溢れる調香師エルネスト・ボーがこの一案を思いついたからだともいわれている。真相はつきとめられないけれど、彼らがフレグランスの未来を変えたのは確かなこと。」

「とはいっても、あれから数えられないほどのアルデハイディック・フローラル調が市場に参入して、その影響は石鹸の配合にまで及び、もう石鹸の香りでしかないと思うものまである。シャネルN°5は今でもこれまで以上に際立っている。では、どうして?それはN°5の美しさを保つために、企業が全力を尽くしているから。しかも、ほかに名の通った香水が、過去に勝ち得た栄光を徐々に失っているにもかかわらず。つまり、数知れないほかのフレグランスと一度は共有した要素が、今では差別化に役立っている。」

「何年も前にシャネルは自社用のジャスミン園とバラ園を購入するという賢い選択をした。原料の買い取りでもかなりうるさいことでも知られている。すごいのは、その年によって天然原料の品質が変動するにもかかわらず、念入りかつ定期的な調整によりN°5はN°5としての香りを保ち続けていること。今私の右手首には1950年代以前の、そして左手首には最新のN°5パルファムがつけられている。ムスクは変わっているし(古いほうのニトロムスクなんて、すごく雄大な香り)、ビンテージもののトップノートは損なわれている(煙臭いオフノートに、かすかな焦げたバターの香り)。でも、15分後にはどちらもほとんど同じ香りになる。」

「まさに1921年に生まれた近代主義の彫刻作品。しかもあなたも身につけられる傑作だ。この香水にはゲランの「シャリマー」や「夜間飛行」といった「フサのついたベルベットのクッション」の豪華さはまったくないし、「タバ ブロン」や「ナルシソ ノワール」のきわどい奇抜さもない。それに「フラカ」「バンディ」のドラマチックさもない。理想的な比率で調香された奇跡の作品といえるし、どの一片も、大理石のような滑らかな肌ざわりと、重厚感をたずさえ、とがったところもよけいな毛布装飾もなく、完璧な構成と質感を携えたモニュメントといえる。これでも香水が芸術でないという人がいる。」と手放しで絶賛しています。

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香水データ

香水名:N°5(No.5)パルファム
原名:N°5 Perfume
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー
発表年:1921年
対象性別:女性
価格:7.5ml/18,150円、15ml/31,350円、30ml/44,000円
公式ホームページ:シャネル


トップノート:アルデヒド、ネロリ、イランイラン、ベルガモット、レモン
ミドルノート:アイリス、ニオイイリスの根茎、ジャスミン、スズラン、ローズ
ラストノート:アンバー、サンダルウッド、パチョリ、ムスク、シベット、バニラ、オークモス、ベチバー

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