シャネル

ココ (ジャック・ポルジュ)

    ココ オードゥ・パルファム

    香水名:ココ オードゥ・パルファム Coco Eau de Parfum オード・パルファム
    ブランド:シャネル
    調香師:ジャック・ポルジュ
    発表年:1984年
    対象性別:女性
    価格:50ml/12,000円、100ml/17,000円
    公式ホームページ:シャネル



    イネス・ド・ラ・フレサンジュ、1985年。

    イネス・ド・ラ・フレサンジュ、1985年。

    イネス・ド・ラ・フレサンジュ、1987年。

    イネス・ド・ラ・フレサンジュ、1988年。

    イネス・ド・ラ・フレサンジュ、1989年。

    ヴァネッサ・パラディ、1991年。

    ヴァネッサ・パラディ、1994年。

    シャローム・ハーロウ、1997年。

    マノン・フォン・ゲルカン、1997年。





    ★★★★☆ エレガントスパイシー

    ココは歴史的な流れから見た方がいい。1977年にイヴ・サンローランがジャン・ルイ・シュザックの手によって「オピウム」を世に送り出したとき、香水界には衝撃が走った。驚くほど新しく、官能的で類を見ない香りをもち、名前もパッケージもまさにぴったりだった。30年経っても、これは完璧なトーンダウンの好例ととして見ることができる。構想は既にあたりに漂っていた。オピウムの数ヵ月後に、エスティローダーはよく似た香りで同じ色、同じ中国をテーマとする「シナパー」を発表したが、これは頃合いを同じくしながらも明らかに独自に生み出されたものだった。シナパーはオピウムの陰に隠れてしまった。何故か。シナパーは単にいい香りだったのに対し、オピウムは天然樹脂やスパイスやバルサムの厚い雲の中に、大胆ではっきりとした構造をもっていたからである。続く数年間、誰もがオピウムを超えようとしたが、成功しなかった。1984年に作られたココは目標を越えた初の香水で、近年、調香師のパレットに加わった香料ダマセノンの効果もその一助となっている。ダマセノンには複雑でくすんだ、エキゾチックなドライフルーツの香りがある。その60年ほど前に作られた「ミツコ」のラクトンのように、配合したものを和らげ、明るさを与える動きをもつ。ココは見事なできばえを見せ、今に至るまで超えるものは現れていない。クリツィアの「テアトロ・アラ・スカラ」はいい線までいったが、とはいえ、ココにはかなり時代遅れの感があり、あと10年か20年しないと古くさい80年代のイメージを払拭できないだろう。その頃にもまだ作られていて、皆が改めて新鮮な気持ちで試せることを祈ろう。― ルカ・トゥリン

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    トップノート:コリアンダー、シチリア産マンダリン・オレンジ、ピーチ、ジャスミン、ブルガリアン・ローズ
    ミドルノート:プロヴァバンス産ミモザ、クローブ、チュニジア産オレンジ・ブロッサム、クローバー、ローズ、イランイラン
    ラストノート:ラブダナム、インドネシア産パチョリ、アンバー、サンダルウッド、ブラジル産トンカビーン、ソマリア産オポポナックス、シベット、バニラ

    「ココ」は私のオリエンタルの解釈になった。それはヴェニスからはじまりヴェニスで終わる。「シャリマー」はあなたをインドに連れていくだろう。「オピウム」はマラケッシュに。しかし、「ココ」が必ずあなたをヴェニスに戻してくれる。

    「パヒューム・レジェンド」マイケル・エドワーズ

    ガブリエル・シャネルのニックネームである「ココ」を冠した新フレグランスとして1984年に発売されました。それは、1977年のイヴ・サンローランの「オピウム」から始まったオリエンタル・フレグランス・ブームの集大成と言えるものでした。

    オリエンタル・フローラル・スパイシーノートの香りは、相反する要素を内包する香りで表現されており、シャネルの三代目専属調香師ジャック・ポルジュによって調香されました。ジャック・ポルジュが、実際に、パリのカンボン通りにあるシャネルのアパルトメントを訪れ、ヴェネチアの鏡や、東洋のコロマンデルにインスパイアした香りです。

    スパイシーなコリアンダーとフレッシュなマンダリン・オレンジからはじまり、段々と、スパイシーの中からフローラルが浮き上がってきます。そして、ゆっくりとスパイシーは退出していき、フローラルが全開する中で、突然シベットのアニマリックさがやって来ます。最後には、ヴェニスのゴンドラに揺られるが如く、オリエンタルを象徴するラブダナム、トンカビーン、バニラ、サンダルウッドの四重奏に、身も心もすっかり温かめられ、幻想的な夢見心地な気分になります(古さを感じさせない貴婦人の香り)。

    ボトル・デザインはジャック・エリュによるものです。

    広告キャンペーンのミューズとして、1984年から1990年にかけてイネス・ド・ラ・フレサンジュ、1991年から1994年にかけてヴァネッサ・パラディ(「ココ」のイメージからは程遠い)、そして、1997年はシャローム・ハーロウマノン・フォン・ゲルカンが起用されました。その多くが、ココ・シャネルのアパルトメントで撮影されました。


    ココ オードゥ・トワレット

    香水名:ココ オードゥ・トワレット Coco Eau de Toilette オード・トワレ
    ブランド:シャネル
    調香師:ジャック・ポルジュ
    発表年:1984年
    対象性別:女性
    価格:50ml/9,800円、100ml/14,500円
    公式ホームページ:シャネル

    トップノート:コリアンダー、シチリア産マンダリン・オレンジ、ピーチ、ジャスミン、ブルガリアン・ローズ
    ミドルノート:プロヴァバンス産ミモザ、クローブ、チュニジア産オレンジ・ブロッサム、クローバー、ローズ、イランイラン
    ラストノート:ラブダナム、インドネシア産パチョリ、アンバー、サンダルウッド、ブラジル産トンカビーン、ソマリア産オポポナックス、シベット、バニラ

    オリエンタル・フローラル・スパイシーノートの香りは、シャネルの三代目専属調香師ジャック・ポルジュによる調香です。

    若さこそが女性の色気であるという、バカな男性を相手にせず、成熟こそが、女性の色気であることを知る、賢明な男性を指し示してくれるリトマス試験紙。落ち着いた大人の女性の香りであり、パーティ・ピープルを気どる大人になりたくない流されやすい女性にとっては、とうてい理解不可能な深みを持つ香り(または白黒映画の魅力が分からないお子様に対しても同じく)。

    クラシック音楽と同じで、大音響で聞くと耳障りだが、程良い音量と環境で、聞くと、これ以上に、優雅な気持ちにさせるものはない。そんな「ココ」という香りの、最も使用しやすい、よりフローラルなサマー・ヴァージョンです。



    ココ 香水

    香水名:ココ 香水 Coco Parfum パルファム
    ブランド:シャネル
    調香師:ジャック・ポルジュ
    発表年:1984年
    対象性別:女性
    価格:7.5ml/15,000円、15ml/24,000円
    公式ホームページ:シャネル

    トップノート:コリアンダー、シチリア産マンダリン・オレンジ、ピーチ、ジャスミン、ブルガリアン・ローズ
    ミドルノート:プロヴァバンス産ミモザ、クローブ、チュニジア産オレンジ・ブロッサム、クローバー、ローズ、イランイラン
    ラストノート:ラブダナム、インドネシア産パチョリ、アンバー、サンダルウッド、ブラジル産トンカビーン、ソマリア産オポポナックス、シベット、バニラ

    オリエンタル・フローラル・スパイシーノートの香りは、シャネルの三代目専属調香師ジャック・ポルジュによる調香です。

    2015年の衝撃とも言えるグッチのアレッサンドロ・ミケーレによる、アンチ・ナチュラル、アンチ・ミニマルの流れが、フレグランスの世界にも浸透していきそうな2018年において、「ココ」のような「豪華絢爛な優雅さに満ちたフレグランス」が再評価されていくことでしょう。


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