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【イヴ サンローラン】オピウム(ジャン・アミック/ジャン・ルイ・シュザック)

その他
©YSL Beauté
その他イヴ・サンローランブランド調香師香りの美学
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オピウム

原名:Opium
種類:パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:ジャン・アミック、ジャン・ルイ・シュザック
発表年:1977年(現在販売終了)
対象性別:女性
価格:7.5ml/16,500円

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感想(2件)

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この香りを嗅ぐ者は、一切の希望を捨てよ

ケイト・モス。2003年 ©YSL Beauté

マリアカルラ・ボスコーノ。2006年 ©YSL Beauté

1986年にリンダ・エヴァンジェリスタが出演したキャンペーンCM(上から3つ目と4つ目)が賛否両論を生み出しました。ある国の中華街で、白のイヴ・サンローランのスーツを着た美女が、必死に一つの物体を探し、街をさすらう姿が映し出されます。

そして、最後に、鳥篭を持った怪しげな男に現金を払い手にしたものが「オピウム」なのでした。リンダは、それを首もとにつけ恍惚の表情を浮かべるのです。

まさにその瞬間、香りは、新しい次元に突入したのでした。

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ファッションとフレグランスが新たなる融合を果たした年=1977年。

サンローランのコレクションを着た山口小夜子

「オピウム」のテーマは、逃避と官能というタブーの侵犯だった。「女性性」そのものに似せて、神秘的で聖なる香水をつくろうとしたのだ。「オピウム」はエスティ・ローダーの「ユース・デュー」に、インスピレーションを受け、広告に大きな予算をかけて売りだされた。この香水は、その三年前にアメリカで発売されたレブロンの「チャーリー」のプレス・キャンペーンに対するフランスからの応酬でもあった。「チャーリー」は、はじめてライフ・スタイルを前面に打ち出して広告をした香水だ。

以降、多くの香水が、香水のコンサントレ(香料会社などでつくられれる調合香料。香水のもとになる)にかかる費用を50パーセント安く抑え、宣伝に多額の費用をかけるアメリカの手法に倣って発売された。

ジャン=クロード・エレナ

ジャン・アミックジャン・ルイ・シュザック(クリスチャン・ディオールのプワゾン<毒>も調香)によって創り出されたこのフレグランスはあらゆる意味で歴史的だった。

コカコーラの弾けるようなトップから始まる物語を紡ぐ香り。今では希少価値が高い海狸香(=カストリウムとは、ビーバーの持つ香嚢から得られる香料であり、クリーム状の香りがします)も使用されており、名香とは、「瞬間で心地よさ」を実感出来る香りではなく、「何度も繰り返し嗅ぎたくなる」香りであることを教えてくれます。

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麻薬を香水の名前にしてしまった男=イヴ・サンローラン。

イヴ・サンローラン。1977-78AW、チャイニーズ・コレクション。©SAINT LAURENT

1977年のイヴ・サンローランのチャイニーズコレクションと連動した形で発表されたオリエンタルの香り。

オピウムとはアヘン(阿片)の意味であり、1840年、イギリスの侵略により中国・清王朝存亡の危機に瀕するきっかけをつくったケシの実から採取される麻薬です。そんな悪名高い単語をフレグランスの名前にすることに周囲は反対したのですが、イヴ・サンローラン当人だけが、「私はこの名前に相応しい香りを生み出すことにだけ興味がある」とこの名前に固執しました。

ちょうど、1977年当時、サンローラン自身が、深刻な麻薬中毒に浸っていました。

抑えきれない欲望を駆り立てる香り。それはただ単に「心地よい香り」という領域を超えた「香り」なのです。他人がどう感じようとも自分が夢中なものだけを愛する香りなのです。そこにサンローランにとっての、悦楽の世界である、オリエンタルのイメージを組み合わせたのでした。

この香りを生み出した真の功労者は、1976年よりパルファム部門のリーダーをつとめるシャンタル・ルースだと言われています。彼女は後にサンローランで「クーロス」「パリ」「ジャズ」という名香を生み出し、1990年に資生堂に移籍し、1992年に「ロー ドゥ イッセイ」、1993年にジャン=ポール・ゴルチエの「クラシック」(更に「ル マル」)を生み出すことになったのでした。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「オピウム」を「スパイス王」と呼び、「間違いなく偉大なフレグランスのうちのひとつであり、それは驚くべき成功をおさめたからというだけでなく、そうあって当然の作品である。」

「けれども、もしこれをつけている人がそばにいたら、私は我慢できないだろう。その理由はこうだ。たとえばあなたがすばらしいフレグランスの基礎になる要素をメモしたとしよう。リストの1番目にはほかとの差別化がくるだろう。それから輝き、3番目に(アマリージュ風の変種を退ける)天然の香りとの何らかの仕事関係だ。」

「オピウムは最初の2手でスペードのカードを出し、そして3手目で勢ぞろいさせる。ところが「シャリマー」「シャネルNo.5」、もろもろの偉大なフレグランスも同じ手を使う。50年も前のフレグランスが塗りたてのペンキのように新鮮なのに、何がオピウムを時代遅れにするのか?私はその品質に欠点があると思っている。」

「オピウムは力をふり絞り、ただひとつのメッセージを示してくれた。それはバルサムが示した中でもっとも説得力のあるものだったが、同時にうんざりさせられるものでもある。この原料の質によってではなく、バルサムが残したこのメッセージが、1980年にオピウムの香りをゆるぎない魅惑的なものにし、今では退屈なものにしているかもしれない。」と5つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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革命的なボトル・デザインとキャンペーンの数々。

ジェリー・ホール、1978年 ©YSL Beauté

ピエール・ディナンのボトル・デザインは、当初この香りをモチーフにしたものではなく、KENZOにそのアイデアを持っていったが断られ、サンローランが気に入ったので採用されたのでした。

朱塗りの竹の中にある月光。日本の印籠をボトル・デザインのモチーフにしつつも、その配色はきわめて中国的という、東洋をごった混ぜにしたその感覚は、島国に生きる日本人にとっては滑稽なものに見えてしまいますが、創造的な見地から言うならば、日本と中国の融合は、それはそれで創造に対するひとつの本質をついているのです。

アメリカの中国人コミュニティからも反発を生み出したこのフレグランスは、サンローランの周囲の不安をよそに、1977年発売と同時に世界中の女性を夢中にさせる香りとなりました。

最初にキャンペーン・モデルとして起用されたのはイヴ・サンローランのミューズ・ジェリー・ホール(1956-)でした。この頃、ジェリーはロキシー・ミュージックのブライアン・フェリーからローリング・ストーンズのミック・ジャガーに乗り換えたばかりでした。

1978年にはニューヨークで全米発売を記念しローンチ・パーティーが行われました。中国製の巨大なジャンク船がレンタルされ、そこにバンブーガーデンを作り、蘭や百合が流れる小さな滝が作られ、その真ん中に巨大なゴールデンブッダ像が置かれ、サンローラン本人が登場したのでした。

1992年と1999年に『ブルー・ベルベット』『ツイン・ピークス』のデヴィッド・リンチ監督によるコマーシャル・フィルムが話題を生みました。一方、スティーヴン・マイゼルによる2000年のソフィー・ダールのスティレット・ヒールのみを履いたオール・ヌードの広告キャンペーンは論争を巻き起こし、イギリスの広告基準局に700件以上の苦情が寄せられ、イギリスの公共の場での掲示を禁止されました。さらに2011年に発売されたベルドゥ OP(オピウム )においてもキャンペーンムービーにおいて論争を巻き起こしました。

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香水データ

香水名:オピウム
原名:Opium
種類:パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:ジャン・アミック、ジャン・ルイ・シュザック
発表年:1977年(現在販売終了)
対象性別:女性
価格:7.5ml/16,500円


トップノート:コリアンダー、プラム、シトラス、マンダリン・オレンジ、ペッパー、ジャスミン、クローブ、ベイラム、ベルガモット
ミドルノート:カーネーション、サンダルウッド、パチョリ、シナモン、ニオイイリスの根茎、ピーチ、リリー・オブ・ザ・ヴァレー、ローズ
ラストノート:ラブダナム、トルーバルサム、サンダルウッド、オポポナックス油、インセンス、ココナッツ、バニラ、ベンゾイン、ベティバー、ムスク、シダー、没薬(ミルラ)、海狸香、アンバー

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オピウム・オード・トワレ<1977年版>

マルゴシア・ベラ。2007年 ©YSL Beauté

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香水データ

香水名:オピウム Opium
原名:Opium
種類:オード・トワレ
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:ジャン・アミック、ジャン・ルイ・シュザック
発表年:1977年(現在販売終了)
対象性別:女性

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