ボア ダルジャン
原名:Bois D’Argent
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/14,850円、125ml/31,680円、250ml/45,100円
公式ホームページ:DIOR
ボア ダルジャン<2004年ヴァージョン>

@DIORBEAUTY
ディオール・オムから生み出された最高級ラインのフレグランス「ディオール・ラ・コレクシオン・プリヴェ」は、当初エディ・スリマンがプロデュースし、3種類の香りが発売されました(他に「コロン ブランシュ(白いコロン)」と「オー ノワール(黒の水)」)。
それはエディ・スリマン(1968-)のディオール・オムにおける功績。スーツ、レザーシューズ、タイ、ドレスシャツ等のクラシカルなファッション・アイテムを、一気にモードへと昇華させ、メンズ・ワードローブの可能性を限りなく広げた。
その可能性をさらにフレグランスへと拡大したところにあります。そして、この香りが誕生した瞬間「香りはモードへと進化した」のでした。
「銀の木(シルバー・ツリー)」という名の、このフレグランスは、フィレンツェ産アイリスとソマリア産ミルラによる奇跡的ともいえる相性によってもたらされたオリエンタル・ウッディの香りです。
その奇跡が生み出したものとは、アイリスの中から、「ウッディ」と「メタリック」の要素を引き出したことです(そして、そのとんがった部分にイエメン産フランキンセンスが絡み合い、柔らかい『天空のアイリスの香り』へと昇天させる!)。
そんな奇跡を起こせる人は、調香界広しといえどもこの人をおいて他にはいません。その人の名をアニック・メナードと申します。
身に纏う人を優しく包み込むその香りは、アイリスとイエメン産フランキンセンスのフローラル×お香の静謐な組み合わせに、ミルラが襲来することにより生まれます。こうして、香りは突然パウダリーへと変化を遂げ、ベースにレザーとハニー、ムスクが配されることにより、肌なじみの良い香りへと昇華していきます。
クリスチャン・ディオールの香水の歴史において、隠れた名香です。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ボア ダルジャン」を「アーモンドウッディ」と呼び、「「ヒプノティック プワゾン」(これもアニック・メナード作)を愛らしく、軽めにしたヴァージョン。この「銀の木」は聖書に出てくるミルクとハニーの取り合わせを連想。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:ボア ダルジャン
原名:Bois d’Argent
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:アニック・メナード
発表年:2004年(現在は廃盤)
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/31,500円
トップノート:イトスギ、フィレンツェ産アイリス、ジュニパー・ベリー、イエメン産フランキンセンス
ミドルノート:インドネシア産パチョリ、ソマリア産ミルラ
ラストノート:アリカンテ産ハニー、レザー、アンバー、ムスク、バニラ、松やに
ボア ダルジャン<2018年ヴァージョン>

@DIORBEAUTY

@DIORBEAUTY
「ラ コレクシオン プリヴェ クリスチャン ディオール」が、調香の微調整とボトル・チェンジを行い、名称も新たにフレグランスコレクション「メゾン クリスチャン ディオール」として、リニューアルしました。そして、「ボア ダルジャン」も、ディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーによって微調整されました。
ドゥマシーが「男女どちらでも纏える白いシャツのような香水」と言うこの香りは、「アイリス アブソリュートがエレガンスを添え、官能的なムスクと交わり、やがて神秘的でスモーキーなフランキンセンスへ移ります。コントラストを奏でるコンポジションは、高貴なフローラルと張り詰めた端正な柔らかさ両方を演じます」と解説されています。
実際のところ、2004年ヴァージョンと比較しても、ほとんど香り自体には変更がなく、持続力と香り立ちの良さが、2018年ヴァージョンは増しています。
この香りが、素晴らしい姿のままで継続されていることに、素直に感謝したいです。
香水データ
香水名:ボア ダルジャン
原名:Bois D’Argent
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/14,850円、125ml/31,680円、250ml/45,100円
公式ホームページ:DIOR
シングルノート:アイリス、ムスク、ミルラ、フローラル・ノーツ