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【キリアン香水聖典】グラマラスな〝魔性の女〟へのパスポート

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【特集】キリアン・ヘネシー 香水界の貴公子

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海外では「香水界のロールスロイス」とは呼ばない。



香水業界に対する日本のファッション・メディアの陳腐さを示す好例の一つとして挙げられるのが、キリアンに対して「香水界のロールスロイス」という陳腐な異名をつけたところにあります。海外でこう呼ばれているということなのですが、実際のところは海外ではこう呼ばれてはいません。これは日本のファッション・メディアが勝手につけた異名です。

その陳腐さをハイジュエリー業界で喩えるならば、「」に対して「宝石界のロールスロイス」と言っているも同然なのです。つまりは、まず国も違えば、そういった成金趣味なブランドでもないことを知らない人間が命名したであろう真に失礼なネーミングです。

ここで、キリアン・ヘネシーの名誉のために代弁するならば、彼はヘネシー一族の後ろ盾により伸し上がったのではなく、むしろ大きなメゾンフレグランスやファッション・ブランドのフレグランスの中で、針穴に糸を通すようにして突き進み、自分の力で〝真のラグジュアリー・フレグランス〟ブランドとしての地位を勝ち取ったのでした。

キリアンの香りには、ロールスロイスやロレックスを取り合えず持つような成金的要素は、全く存在しません。そもそも2万円から4万円の価格帯で購入できるものをその種のものと比べる方がどうかしています。私たちは、キリアンというフレグランス・ブランドについて正しく認識する必要があるのです。

それはヘネシー家に生まれたキリアン・ヘネシーが、コニャックの貯蔵倉で過ごした幼少期の記憶を反映させた類稀なる香りです。樽から蒸発するアルコールの糖分や樽の木の香り、さらには、へネシー家6代目当主であり育ての親である祖父から叩き込まれた〝品質には絶対妥協しないという姿勢〟が、香りを芸術作品として捉える姿勢と融合し、エロティシズムとエレガンスの絶妙なバランスを生み出しているのでした。

つまりは、トム・フォードのフレグランスの持つグラマラスな要素に、さらに黄金と漆黒を付けたし突き進んだ香りが、キリアンなのです。

キリアンの香りは、ジョルジュ・バタイユの香りだ。


エロティシズムとは死におけるまでの生を称えることだと言える。
ジョルジュ・バタイユ

キリアンの香りは、香りの暴力とも言えます。そして、この香りは、エレガントな外見の内面に隠されたエロティシズムな一面を覗かせる香りとも言えます。洗練された女性が最もグラマラスに見える瞬間を香りにしたフレグランス。それがキリアンなのです。

2007年に「ルーヴル ノワール —愛が描く甘い誘惑の世界—」というタイトルのコレクションから始まったこのブランドのフレグランスには、全て香りのストーリーが存在します。そして、キリアンのボトルデザインは、側面部のアキレスの盾のモチーフをはじめ、古代ギリシアとエトルリア文化の影響を受けています。

さらに全てのフレグランスにリフィルが存在するのも、キリアンの「本当に贅沢なものは、使い捨てるものではなく、一生涯愛用するに値するものである」という哲学からです(「香水は芸術だが、シャワージェルやボディクリームは芸術ではない」キリアン)。

2009年には、ウード、ローズ、インセンス、アンバー、ムスクの調和をテーマにした「千夜一夜物語」コレクションが発表されます。

そして、2012年の「イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル —エデンの園で紡がれるアダムとイブの物語— 」コレクションから、(1920年代から30年代のヴィンテージのシガレットケースからインスパイアされた)フレグランス専用のクラッチが発売されました。

更に2012年には「アジアン テイルズ —瞑想のような、東洋へのボヤージュ—」コレクションを発表します。そして、2013年にニューヨークのミートパッキング・ディストリクトに念願の一号店がオープンしました。ちなみにこの頃より、30000ドルで、オートクチュール・フレグランス(500ml×2)も受けるようになります。

2014年には、「アディクティブ ステイト オブ マインド —嗅覚への依存、日常からのエスケープ—」コレクションを発表し、2015年にパリ・カンボン通りにブティックをオープンすることになりました。2016年2月には、エスティ・ローダー・グループに入り、更なる急速なブランディングが開始されるようになりました。

2017年には、キリアンのブランド誕生10周年を記念したコレクション「フロム ダスク ティル ドーン —ゴールドに輝くアートの世界に魅せられて—」(別名:クリムト・コレクション)が発表され、クリムトの絵画にインスパイアされたクラッチケースと共にセンセーションを巻き起こしました。

そして、2018年10月、ついに日本橋三越から日本上陸が始まり、日本橋高島屋、大阪難波高島屋にも出店されるようになり、今に至ります。

ちなみに、キリアン自身は「テイスト オブ ヘブン」と「アンバー ウード」を最も愛し、夜には「バック トゥ ブラック」を、週末には、「バンブー ハーモニー」「インペリアル ティー」「プレリュード トゥ ラブ」「スウィート リデンプション」をチョイスするとのことです。

もっともどの国でも一番売れているのは「グッド ガール ゴーン バッド」です。

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