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【ディオール】ミス ディオール ル パルファン(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
©DIORBEAUTY
クリスチャン・ディオール
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ミス ディオール ル パルファン

原名:Miss Dior Le Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:40ml/12,100円

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究極の美人オーラを身に纏うミス ディオール

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私はこの香りの中に、オリエンタル・ジュエリーのセットや煌めく布地の反射のような、高貴で光り輝くものを取り入れたいと考えました。

フランソワ・ドゥマシー

1947年に発売された「ミス ディオール」が21世紀に復活したのは、クリスチャン・ディオールの生誕100年を記念して2005年に発売された「ミス ディオール シェリー」によってでした。グルマンシプレの香りは、当時ジボダンに在籍していた、現エルメスの専属調香師クリスティーヌ・ナジェルにより調香されました。

オリジナルとは全く違う「シェリー」に対して、2012年に、より洗練された「ミス ディオール」が発売されました。こちらはシャネルの「ココ マドモアゼル」に似たフルーティーシプレの香りでした。

そして、同年9月に発売されたのが「ミス ディオール ル パルファン」でした。深みのある神秘的なオリエンタルシプレの香りは、ディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。

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ミス・ディオールがミセス・ディオールに・・・

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圧倒的な美女には、一目見て複雑なところなど一切存在しないように、この「ミス ディオール」にも複雑なところは存在しない。つまりはバレエで磨き上げた首のすっとした姿勢の良い「究極の美人オーラを身に纏うミス ディオール」が、この香りなのです。

それはスプレーの一吹きからグリーンマンダリン・オレンジの歓喜のファンファーレと共にはじまります。すぐにアンバーが黄金の甘い粉が舞い落ちるように存在感を放ちます。大自然の中でさえも、自然を圧倒してしまう美女の到来のようです。

やがて、アーシィーかつスパイシーな(ダークチョコレートのような)パチョリが全体に神秘的な薄靄を張っていきながら、甘い夢のように円やかなメイローズと酔わせるようにパウダリックなブルガリアンローズをやさしく迎え入れるように溶け込んでゆくのです。

最初に華やかな果樹園を訪問したからこそ、夜露に輝くローズガーデンの華やかな香りを全身で受け止めることが出来るというもの。

そして、リッチなアンバーとクリーミーなバニラの温もりを与えられた美女は、その温もりの中で、すべての魅力を充電するように、溺れるようにしばしの眠りにつくのです。

ミス ディオール シリーズの中で最も贅沢なボトル・デザインとなっています。ミス ディオールを使っていた女性が、洗練され、ミセス・ディオールになったような香りです。

〝ディオールの顔〟ナタリー・ポートマンが、ラフ・シモンズがデザインした何千もの花が刺繍されたドレスに身を包みキャンペーン・モデルをつとめています。撮影は、ティム・ウォーカーによるものです。

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香水データ

香水名:ミス ディオール ル パルファン
原名:Miss Dior Le Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:40ml/12,100円


トップノート:シチリア産マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ブルガリアンローズ、グラース産メイローズ
ラストノート:チュニジア産オレンジ・ブロッサム、インドネシア産パチョリ、アンバー、バニラ