クリスチャン・ディオール

ジャドール・アブソリュ<2018年版> (フランソワ・ドゥマシー)

    香水名:ジャドール・アブソリュ<2018年版> J’Adore Absolu オード・パルファム
    ブランド:クリスチャン・ディオール
    調香師:フランソワ・ドゥマシー
    発表年:2018年
    対象性別:女性
    価格:スプレー50ml/16,200円、75ml/19,440円
    公式ホームページ:ディオール









    トップノート:マグノリア、ジャスミン・サンバック
    ミドルノート:グラース産ジャスミン、メイローズ、インド産チュベローズ
    ラストノート:オレンジ・ブロッサム

    嗚呼・・・どうして、ディオールは、これほどまでに、フレグランスのラインアップを迷宮のようにややこしくしてしまうのでしょうか?それは間違いなく〝顧客を混乱させて〟業績を上げているからだろう。しかし、あまりにも度が過ぎると、顧客をバカにしているブランドだという刻印が押されてしまうのです。もうそろそろこの点に注意した方がいいでしょう。何よりも、販売員達が、すでに混乱しきっているのですから。ラグジュアリー・ブランドにとって、慢心は禁物なのです。

    さて、このジャドール・アブソリュは、2007年に発売された同名の商品が少し前に廃盤になり、2018年10月(日本発売は2018年11月2日)に入れ替わるように登場しました。

    “今までにない清々しさ”を持つフラワーノートが楽しめるという部分が売りとして謳われている〝ジャスミン〟を主役にしたフローラル・ネクターの香りは、ディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーによって調香されました。彼のこの香りのイメージは、〝蜂蜜を垂らした花〟の香りです。

    相変わらず、今までの商品との違いは何なんだ!と混乱させるジャドールの新作なのですが、香りは、今までのあらゆるジャドールと全く違ったものです。

    動物的なジャスミン・サンバックとフルーティーなグラース産ジャスミンの二重奏と、メイローズのアブソリュートとエッセンシャルオイルの二重奏がシーソーゲームのように香り立ち、マグノリアのグリーンによって、官能的な甘さに、媚びない女の凛とした男前なクールネスを加えてくれます。そして、ラストにオレンジ・ブロッサムを持ってくるという意外性が、甘く広がる蜜のような温かみで香り全体を包み込んでくれます。


    カニエ・ウェストの「フラッシング・ライツ」に合わせて登場する2004年以来ジャドールのミューズであるシャーリーズ・セロン(1975-)。

    彼女がキャンペーン・ムービー(撮影は、コスタ=ガヴラスの息子ロマン・ガヴラス)の着ているドレスは、ディオールのマリア・グラツィア・キウリが2018年春夏オートクチュール・コレクションのためにデザインしたドレスからインスパイアされ、特別に誂えた金の糸で縫われたスパンコールドレスです。

    その姿は、女優にしか出せない圧倒的な存在感に満ち溢れています。ジャドールのブランディングの半分以上は、彼女の存在感による功績だと言い切っても過言ではありません(そして、更に30%は、ジョン・ガリアーノがアイデアを出したボトル・デザインによるもの)。



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