究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ショパール】マッドネス(クリスティーヌ・ナジェル)

その他のブランド
©Chopard
その他のブランド
この記事は約4分で読めます。
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

マッドネス

原名:Madness
種類:オード・パルファム
ブランド:ショパール
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2001年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:50ml/11,800円

スポンサーリンク

ショパールのアイスキューブ・コレクションとは?

©Chopard

©Chopard

©Chopard

1860年にスイスで創業されたショパールは、ロマノフ王朝のラスト・エンペラーであるニコライ二世にも愛された高級時計・宝飾ブランドです。

ショパールが、1999年に発表した「アイスキューブ」コレクションは、アーティスティック・ディレクターのキャロライン・ショイフレにより生み出されました。

従来のジュエリーのコンセプトを覆すロックンロールな精神を秘めた幾何学的なデザインが特徴です。6つの面、12の辺、8つの角――がまるで氷の反射のごとく輝く都会的なエレガンスとモダニティのマリアージュ。

そして、単体でも、重ね着けでも楽しめるスタイル、洗練さ、そんな魅惑的な雰囲気を醸し出すこのコレクションからインスパイアされ、2001年に発売されたフレグランスが「マッドネス」なのです。クリスティーヌ・ナジェルにより調香されました。

スポンサーリンク

ピンクペッパー×ローズが、狂気を呼び覚ます!

©Chopard

高級時計・宝飾ブランドが香水の名前に最も選ばないであろう名をつけた香り「マッドネス=狂気」は、恋に落ちた瞬間に感じるめまいのような感覚をアイスキューブのボトルに封印した香りです。

真紅のアイスキューブから香りが解き放たれた瞬間、強烈なピンクペッパーとローズウッドがアイスキューブを生み出してゆきます。そして、その中に注ぎ込まれていくピンクライチとキンカンの〝甘くて酸っぱい狂気〟からこの香りははじまります。

静けさ、柔らかさ、抑制されたという感覚を微塵も感じさせない〝ほとばしる情念=狂気〟が、肌と心を駆け抜けていくようなはじまりにただただ圧倒されます。

そしてすぐにピンクペッパーに導かれ、レッドローズがライチとハイビスカスに引き立てられるように鮮やかに花びらを開花させてゆくのです。この瞬間、爆発する情熱の中に、〝貴婦人の品格〟が注ぎ込まれていくのです。

そんなスパイスとスイートの絶妙なバランスの中、うっとりするほど優雅なスエードの香りが、肌の上に滑らかに引き伸ばされていくのです。やがて、コットンフラワーがローズウッドと結びつき、どこか神秘的なお香のようなスモーキーで甘やかな、着地点が見つからない浮遊するめまいのような余韻(もどかしさ)を残してくれるのです。

キャンペーン・モデルとして、『デスペラード』『 フロム・ダスク・ティル・ドーン』で人気女優の仲間入りを果たしていたサルマ・ハエック(1966-)が起用されました。

2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が勃発したすぐ後に発売されたこともあり、その名の響きは、当時の人々にとって、とうてい受け入れ難いものもあり、すぐに廃盤になりました。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:マッドネス
原名:Madness
種類:オード・パルファム
ブランド:ショパール
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2001年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:50ml/11,800円


トップノート:ピンクペッパー、ピンクライチ、キンカン
ミドルノート:ハイビスカス、ローズ
ラストノート:パリサンダー・ローズウッド、コットン・フラワー