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キャサリン・ヘプバーン3 『フィラデルフィア物語』3(2ページ)

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作品名:フィラデルフィア物語 The Philadelphia Story(1940)
監督:ジョージ・キューカー
衣装:エイドリアン
出演者:キャサリン・ヘプバーン/ケーリー・グラント/ジェームズ・ステュアート/ルース・ハッセイ

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観るものに何らかのものを生み出せる人。それを女優と呼ぶ。

キャサリン・ヘプバーンは神秘的で素晴らしかった。彼女の発揮するきわだった自我と信じがたい個性は、二階席の脇の奥のほうにまでもそのまま伝わってきた。彼女は実に美しく、実におかしく、実に感動的だった。・・・ヘプバーンの衣裳はふわっとただようように軽やかで優美だった。美しい金髪が長く肩まで垂れ、キラキラ輝いていた。彼女自身も輝くばかりに美しく生き生きとしていて、劇場は笑いでいっぱいだった。こんな歓びをひとびとに与えることができるなんて!わたしにもそれができるだろうか、とわたしは考えた。

同じ環境に住んでいる人たち、特に親兄弟を笑わせることと、見ず知らずの多くの他人を笑わせることは、まったく別だ。その日のキャサリン・ヘプバーンはわたしに生きていることの歓びを与えてくれた。そして女優になることがわたしの人生の唯一の目標なのだということを確信させてくれたのだった。

ローレン・バコール(舞台版『フィラデルフィア物語』を見た感想)

キャサリン・ヘプバーンは、本作が映画化される前に、舞台版のキャスティングの権利も手にして、自分自身の堕ちたキャリアの回復を図りました(当時主演映画はことごとくこけていた)。まずデクスター役に、後に『市民ケーン』(1941)『第三の男』(1949)で大スターになるジョゼフ・コットンを口説き落とし、マイク役に『シェーン』(1953)のヴァン・ヘフリンを起用しました。

輝くばかりのミス・ヘプバーンは、われわれの舞台にここ数年見られなかったほどの魅力をもたらしてくれた。目鼻立ちのくっきりした彼女の顔はまるで千変万化する仮面である。彼女から目が離せないとすれば、それは彼女が非凡な個性にも恵まれているためである。ミス・ヘプバーンは、ほっそりとして美しいが、同時に、感情の高まるシーンではビロードのようになりうる声をもっている。

ニューヨーク・ポスト

そして、舞台版『フィラデルフィア物語』は、1939年5月28日、ブロードウェイで公演され、以後415回公演されるロングランになりました。キャサリンは、舞台版においても映画版においても、コスチュームデザインの重要性を知っていました。そして、舞台版は、お気に入りのファッション・デザイナーであるヴァレンティーナに任せたのでした。

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舞台版フィラデルフィア物語のコスチューム






















優れた昔の映画や舞台のコスチュームを見る面白さは、「誰もが面白いと感じない面白さがある所です」。丁度それは京都に行った後に、奈良でレンタルサイクルを借りて、奈良駅から法隆寺に向かう途中の景色を見て、何もないと感じるか、何かあると感じるかの違いに似ています。

失われたもの。失われつつあるものを敏感に感じ取る感性のない人には、ファッションとは、トレンドに過ぎないものとなります。一方、そうでない人にとってファッションとは、人間の色々な一面を、過去を通して楽しむ刺激になるのです。

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