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【ディオール】ルージュ トラファルガー(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
©DIORBEAUTY
クリスチャン・ディオール
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ルージュ トラファルガー

原名:Rouge Trafalgar
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:40ml/19,140円、125ml/39,600円、250ml/55,880円
公式ホームページ:DIOR

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価格:2850円
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ディオール帝国のトラファルガーの海戦

©DIORBEAUTY

ローンチ・キャンペーンで使用された写真。©DIORBEAUTY

ルージュ トラファルガーは、繊細で甘美なレッドベリーアコードの魅惑的な特徴を持つフレグランスです。そこにブラックカラントやグレープフルーツなど、予想外のコントラストを忍ばせました。クリスチャン・ディオールにとってアイコニックな色であり、昔も今も輝き続けるディオールレッドのように、生き生きと気分を高める、輝きを少しも失っていない不滅のクラシックです。

フランソワ・ドゥマシー

ディオールの「ラ コレクシオン プリヴェ クリスチャン ディオール」は、2004年に「コローニュ ブランシュ」「オー ノワール」「ボア ダルジャン」という3種類の香りからはじまりました。そして、2009年に「アンブル ニュイ」が発売され2017年までコンスタントに新作がリリースされていました。

このコレクションが、2018年に「メゾン クリスチャン ディオール」として一新されました。そして、2020年1月10日に発売された新作が「ルージュ トラファルガー」です。ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。

ディオールのアイコニック・カラー「ルージュ」と「トラファルガー」という単語を組み合わせているのですが、「トラファルガー」とは、クリスチャン・ディオール(1905-1957)が存命時代のファッション用語から引用されています。

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ムッシュ・ディオールが語る「トラファルガー」の意味

クリスチャン・ディオール(右)による1953年のコレクション風景。@Christian Dior

トラファルガー・ドレス @Christian Dior

ニューラインの象徴である精鋭部隊、人々を驚愕させるデザインを私は常にショーの中盤で登場させます。こうしたドレスは「トラファルガー」と呼ばれます。ショー開始から1時間、こうしたドレスのシルエットが観客の集中力を再び高めてくれるのです。

そして雑誌の表紙や重要なページを飾るのはこの「トラファルガー」です。今日の、そして明日のファッションを決定づけるこれらの「トラファルガー」は、おそらく現実では決して着用されないであろう奇妙な運命を持っています。また、ある「トラファルガー」は、〝人生の後半〟に成功を収め、次のコレクションで初めてその真価を認められる場合があります。一方別の「トラファルガー」は、すぐに受け入れられ、身に着けられ、住み着いてしまう人もおり、6ヵ月後には世界中の人々に当たり前のように受け入れられていくものもあります。

「クリスチャン・ディオールと私」ディオールの回顧録、1956年。

「トラファルガー」という言葉がディオールによってはじめて使われたのは、1953年のオートクチュール・ショーにおいてでした。当時、ひとつのショーで200着以上ものデザインが発表されていました。そんな二時間の長丁場のショーが中だるみしないようにキラードレスとして「トラファルガー」と呼ばれる赤い(ルージュ)ドレスのシリーズが、サタンなどといった挑発的な名前がつけられ発表されたのでした。

元々「トラファルガー」の語源は、1805年10月21日に、スペインのトラファルガー岬の沖で行なわれた「トラファルガーの海戦」から来ています。この海戦の敗北により、ナポレオン・ボナパルトの英国侵略の野望は潰えたのでした。

以後、長年にわたり、「トラファルガー」という名がディオールの赤いリップスティック、赤いアイシャドウ、チーク、アクセサリーのコレクションなどで使用されてきました。

まるで舞台監督のように、クリスチャン・ディオールはランウェイショーの中盤で、鮮やかな赤のドレスを纏ったモデルを登場させるのが好きでした。それは「トラファルガー ドレス」と呼ばれ、観客の注目を一身に集めるものでした。

この赤いドレスは瞬く間にメゾンのシンボルとなり、大胆でエレガントなディオール シルエットの代名詞として会場を沸かせます。今日もオートクチュールのショーで受け継がれるこの伝統により、ディオールの赤はメゾンの象徴的な色のひとつとして存在し続けています。

フランソワ・ドゥマシー

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可憐さとクールビューティを併せ持つ、魅惑のフルーツパチョリの香り。

@Christian Dior

そんなユニークな名のついたこの香りの面白いところは、通常赤いドレスの香りのイメージとして選択されるレッドローズではなく、朝露を滴らせたストロベリー、ラズベリー、チェリーといった新鮮な赤い果実で、赤いドレス=赤い衝撃を描き上げているところにあります。

そんなベリー系スパークリングワインが素肌を駆け抜ける中、さらに注ぎ込まれる、熟したブラックカラントとヴァイオレット・リーフの意外性。それは甘酸っぱく弾けるフルーティな香りに、刺すように弾ける大人の成熟さにより、燃えるように情熱的に酔わせる余韻と共に、シロップのように甘ったるくならないようにブレーキをかけてくれます。

若さと成熟さがひとつの香りの中で弾けているのがこの香りの名が「トラファルガー」である所以です。そしてこの香りの中には一切フローラルは使用されていません。その代わりにオレンジ、グレープフルーツといったシトラスが天空できらめく星々のようにルージュを照らします。

やがてベースのベルベットのようなムスクとパチョリが、星の輝きが、朝焼けに飲み込まれていくように、ベリーに溶け込み、新しい一日の到来を告げる、魅惑的なフレッシュグリーンなキラキラと輝く甘さを満ち広がらせてゆくのです。

実に魅力的なフルーツパチョリの香りです。可憐さとクールビューティを併せ持つ香りです。メゾン・ディオールは2024年春からクチュールの歴史とメゾン・クリスチャン・ディオールのそれぞれの香りを結び付けて、お客様とストーリー・シェアするようになります。そんなMCDの接客の進化に、とてもマッチした世界観を持つ香りです。

ジョー・マローン・ロンドンの「ブラックベリー&ベイ コロン」ともよく比較される香りです。

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香水データ

香水名:ルージュ トラファルガー
原名:Rouge Trafalgar
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:40ml/19,140円、125ml/39,600円、250ml/55,880円
公式ホームページ:DIOR


トップノート:ストロベリー、ラズベリー、マンダリン・オレンジ、チェリー
ミドルノート:グレープフルーツ、ブラックカラント・アブソルート、ヴァイオレットリーフ・アブソルート
ラストノート:パチョリ、ムスク

【ミニサイズ】 クリスチャンディオール Dior メゾンクリスチャンディオール ルージュトラファルガー EDP 7.5ml [097916]

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