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【ラボラトリオ オルファティーボ】バリフローラ(ジャン=クロード・エレナ)

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その他ジャン=クロード・エレナブランド調香師香りの美学
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バリフローラ

原名:Baliflora
種類:オード・パルファム
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/16,500円、100ml/27,500円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

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創業者が、2008年からずっと作りたかった香り

©Laboratorio Olfattivo

2009年にイタリアで誕生したニッチフレグランスメゾン、ラボラトリオ・オルファティーボ(嗅覚の実験室)は、2019年に『マスターズコレクション』として、4つの香りを発表しました。

ラボラトリオ・オルファティーボは、そのブランド哲学が〝新しい香水の誕生は、決して市場のニーズやマーケティング調査からではなく、思い出や旅、感動の物語を語る必要性から生まれる〟であるように、フレデリック・マル、そしてエルメスの『庭園のフレグランス』から強い影響を受けているブランドです。

『マスターズコレクション』とは、さらにそのブランド哲学を突き詰めたプレステージ・コレクションであり、調香界において巨匠と言われるジャン=クロード・エレナ、ルシアン・フェレーロ(後にドミニク・ロピオンも加わる)に〝香りに導かれるままに〟創作してもらいました。

その4つの香りのうちのひとつである「バリフローラ」は、インドネシアの楽園・バリ島のトロピカル・フラワーという意味です。エルメスの専属調香師を退任(2016年)後、引退していたジャン=クロード・エレナが、フレデリック・マルの「ローズ&キュイール」調香中に、同時進行で復帰作として生み出した香りです。

「バリフローラ」は、ブランドの創業者ロベルト・ドラゴがずっと作りたいと願っていた香りです。2008年にバリ島を旅行したときに、色彩豊かな景色に圧倒され、さらにその匂いにも圧倒された経験を、是非香水にしたいと考えていました。

しかし、それを約10年間香りにすることが出来なかったということをエレナに伝えたところ、エレナはドラゴにこうアドバイスしました。

「あなたは私がエルメスの地中海の庭を作ろうとしたときと同じ過ちを犯そうとしています。まず最初に私は地中海の全てを香りに詰め込もうとしました。そして、その方法がわからなくなりました。こうして、地中海の旅の最終日に、マラケッシュのカフェで出してもらったティーに添えられたイチジクの葉を見て閃いたのでした。そういえば地中海沿岸の街でイチジクの葉をたくさん見たなと。そして、ひとつの素材を中心に作ってみようと・・・」

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官能的な「バリの湖の上の庭」



結局、先の話がきっかけになりエレナが調香することになりました。そして、この時に『マスターズコレクション』を自分のブランド内に作ると言うアイデアも誕生したのでした。ジャン=クロード・エレナという調香師が歩いた後には、昔から新しいものが誕生します。

少しだけ列挙していきましょう。彼は28歳(1976年)のときに、史上初めてハイジュエリー・ブランド、ヴァン・クリーフ&アーペルのために「ファースト」を作り、同じ年にラルチザンというニッチ・ブランドの誕生に協力し、1992年にブルガリの最初の香りを作り、2000年にフレデリック・マルの最初のコレクションを作り、エルメスの「地中海の庭」で、香りを芸術の領域にまで高め、エルメスの最初の専属調香師になった人なのです。

そんなエレナが生み出した「バリフローラ」は、ブドゥグルにあるブラタン湖に浮かぶ、美しい寺院の11層のメル(塔)を想わせる「バリの湖の上の庭」と呼びたくなる香りです。それはまるでエルメス時代の『庭園のフレグランス』の番外編のようです。

ヒンドゥの水の女神デウィ・ダヌに奉られるフランジパニ(プルメリア)を中心に、エキゾチックなバリ島のイメージを、肌と心に生き生きと蘇らせていくこの香りは、バリ島のパステルカラーの景色が心に染み入るようにタンジェリンとオレンジ・ブロッサム・アブソリュートによるジューシーかつ爽やかな柑橘の輝きからはじまります。

すぐに、踊り子がエキゾチックに舞うようにフランジパニとジャスミンがゆっくりと艶やかに、ミルキーグリーンな香りと共に花びらを開花させてゆきます。

太陽とスコールに愛されるトロピカルフラワーの甘やかな温かさに包まれながら、やがてゼラニウムが青々とした清涼感を加えてゆきます。そして、バリ島の水を感じさせるウォーターリリーとロータス、彼岸花が水上に花弁を開かせるのです。

南国の花々も、水上の花々も、水辺の花々も、それぞれが水彩画のような優しさで調和しあい、お互いの香りを引き立てあうように、「花と水」に包まれたミルキーで甘やかなバリ島のうっとりするような官能の空気を肌の上で広がらせてゆくのです。

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香水データ

香水名:バリフローラ
原名:Baliflora
種類:オード・パルファム
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/16,500円、100ml/27,500円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


シングルノート:タンジェリン、オレンジ・ブロッサム、フランジパニ(プルメリア)、百合、ゼラニウム、ロータス、ジャスミン、ムスク

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