ジャック・キャヴァリエ

【ルイ ヴィトン】クール バタン(ジャック・キャヴァリエ)

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香水データ

香水名:クール バタン Cœur Battant オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:100ml/35,200円、200ml/49,500円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン


トップノート:洋ナシ、アンブレット、カスカロン
ミドルノート:エジプト産ジャスミン、イランイラン、水仙
ラストノート:モス、パチョリ

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価格:1,000円
(2019/11/30 02:46時点)
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ルイ・ヴィトンNo.10にして、集大成の香り

2019年9月に、ルイ・ヴィトン・フレグランス復活三周年を兼ねてレ パルファン ルイ ヴィトンから発売された、第十弾フレグランス「クール バタン」。この香りをもって、ルイ・ヴィトンのファースト・コレクションは完結となりました。

それは、このコレクションのコンセプトである「70年の時を経て、蘇えるルイ・ヴィトンの香りの旅」が、ついにエンディングを迎えた瞬間でした。2016年9月に、7つの香りによってスタートした、恋に疲れた「女ひとり旅」シリーズも、ここに、新たなる恋を手にし、大団円となったのです。

さて、この「クール バタン」とは、フランス語で「(胸の)鼓動」という意味です。シプレー・フローラルの香りは、ルイ・ヴィトンの専属調香師ジャック・キャヴァリエにより調香されました。

私はしばしば新しいバランスを見つけ出すために、不均等な香りの組み合わせを模索します。なぜなら、あまりにバランスが取れすぎていると、どの香りも目立たなくなるからです。それはまるで絵画のようなものです。すべてが完璧すぎると、そこからは感情は消え失せてしまうのです。どんな犠牲を払おうとも私がルイ・ヴィトンの香りの中に求めるのは、常に感情だけなのです。

ジャック・キャヴァリエ

高い糖度と滑らかな果肉、芳醇な香りにより「洋ナシの貴婦人」と呼ばれるル レクチェ(日本国内では新潟県が産地)の溢れんばかりの果汁からはじまるトップノートは、まるで新たなる恋に対する〝高鳴る心〟から押し寄せてくる花蜜のようです。続けて現れるエジプト産ジャスミンとイランイランが、この香りの〝愛の不毛〟を示す天使でもあり死神なのです。

あえてグラース産のジャスミンでも、中国産のジャスミン・サンバックでもなく、エジプト産のジャスミンを使用したのは、この香りの絶対的なテーマである、アニマリックな本能を掻き立てる濃厚さが必要だったためです(アンブレットと最も共鳴するジャスミンを探した結果)。そこに、水仙とパチョリがブレンドされ、香り全体に鮮度が取り戻されるのです。

ルイ・ヴィトンの最後の旅。それは、新たなる恋を見つけた女性が、男性とはじめて愛を交わす瞬間の期待感と、まさにその瞬間を永遠に閉じ込めようとした香りです。だからこそ、この香りには、倦怠感が漂うのです。どれほど、新鮮なものであっても、ずっと新鮮だったならば、それは新鮮だという価値すら失われるという実に哲学的な香りなのです。

そして、その先にこそ、ジャック・キャヴァリエという死神の微笑を感じ取ることが出来るのです。この香りは「愛の不毛」の香りなのです。だからこそ、愛のはじまりの美しさをワンプッシュごとに体感し、やがて感じる倦怠感を香りで捉えることに喜びすら感じるようになるのです。

ルイ・ヴィトンの「女のひとり旅」シリーズが、とてつもなく素晴らしいのは、どの香りも、愛と恋に媚びず、ひとりで生きていく女性像が存在し、最後に手にした恋に対してすら、それが終わりの始まりであることを、(特に男性に)示してくれる香りだからです。だからこそ、世界中の男性は、ルイ・ヴィトンの香りを身に着ける女性に夢中になってしまうのです。

「クール バタン」。それは恋に対しても一瞬一瞬の自分の感情に忠実に生きようとする女性の「感情至上主義」宣言の香りなのです。

だからこそ、男の富にしがみついて、ルイ・ヴィトンにショッピングに来るような一部の女性顧客とは真逆の香りなのです(もちろんキャヴァリエ卿の恐ろしさは、そういう女性に対しても、購買欲をそそらせる落とし穴をしっかり用意している所にある)。

エマ・ストーン×ルイ・ヴィトンの『軽蔑』

ルイ・ヴィトンのアンバサダーを務めるエマ・ストーン(2016年に『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演女優賞を受賞)が登場するキャンペーン・フィルムは、ブリジット・バルドーの『軽蔑』(1963)の舞台にもなったイタリア・カプリ島のマラパルテ邸と、パリのルーヴル美術館の中庭クール・カレに特別に花々を敷き詰めて撮影されています。

それにしても、ディオールのシャーリーズ・セロンやナタリー・ポートマン、ジェニファー・ローレンスと違い、どうして、ルイ・ヴィトンのエマ・ストーンはその魅力の1/10も発揮されていないのでしょうか?なにか「フォーシーズンズホテル」か「マンダリンオリエンタルホテル」のCMのような定番のムードに包まれています。

「一瞬一瞬を情熱的に生きる女性へ贈る香り」というテーマ性が伝わらないのは、映像監督の演出力によるものでしょう。ここではエマ・ストーンの魅力がすっかり影を潜めています。

ちなみにこのマラパルテ邸というのは、クルツィオ・マラパルテ(1898-1957)がアダルベルト・リベラに設計させ、1938年に建築した建物です。

マラパルテという男は、16歳で祖国イタリアを守るためにフランス外人部隊に入隊し、第一次世界大戦を戦い、最終的にイタリア陸軍の大尉にまでなり、1922年にベニート・ムッソリーニ率いるファシスト党のローマ進軍に参加した生粋の〝行動する漢〟でした。やがて、彼は、ムッソリーニの独裁化を批判し、投獄され、追放された時に、失意の中、自己の再生を目指し、作り上げたのがこの建物なのです。そして、後に、作家として成功を収めることになるのです。

イタリア南部のカプリ島にある要塞のような大豪邸の名を「マラパルテ邸」と呼びます。

屋上にはソラリウムがり、そこに至る階段をブリジット・バルドーは歩いた。

同じ階段をエマ・ストーンも歩く。

額縁に見立てた大窓が存在する居間にバルドーは座った。

そして、エマ・ストーンも同じロングソファーに座った。

ソラリウムで日光浴するバルドー。エマ・ストーンは日光浴はしない。

こちらは2018年にアンソニ・ヴァカレロが監督したサンローランのキャンペーン・フィルムです。主演はケイト・モス。同じ場所で撮影されています。

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