ジャン=クロード・エレナ

ロー・ディヴェール (ジャン=クロード・エレナ)

    香水名:ロー・ディヴェール L’Eau d’Hiver オード・パルファム
    ブランド:フレデリック・マル
    調香師:ジャン=クロード・エレナ
    発表年:2003年
    対象性別:ユニセックス
    価格:50ml/20,000円





    ★★★★☆ 冴えないアーモンド

    ジャン=クロード・エレナにならうフランスの新しい香水学校が陥りやすいのは、非情なまでに精製し過ぎてしまうことだ。私にいわせると、フランスの作曲家ラヴェルにおかされている。驚くほど精緻に、エレガントに組み合わされたひとつひとつが淡い陽光に包まれている。こういった水っぽい理想郷では間違いなく彼らは褒美もんだが、土臭い官能性はその仲間に入れない。天使はセックスをしないからだ。つまり、私にも褒美をくださいとひたすら請うているひとりの香水原料がいる。それがヘリオトロピンから作られたミモザノートなのだ。エレナがどうやってEUの規制をくぐり抜けてこの原料を手に入れたのか、皆目見当がつかないが、その結果にはうっとりする。哀愁を帯びたパウダリー調のアーモンドと水のアコード。香水界のオフィーリア、ゲランの「アプレ・ロンデ」とキャロンの「ファルネシアーナ」に並ぶ。― ルカ・トゥリン

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    シングルノート:アイリス、ジャスミン、ヘリオトロープ、ベルガモット、ホワイト・ムスク、アンジェリカ、蜂蜜

    「ロー・ディヴェール」=「冬の水」。それは雪解けの水、それとも氷になる瞬間の水?いずれにしても、ユニセックスの香りではなく、ノージェンダーの香り。シトラスから始まり、すぐに正反対のアイリスとアーモンド、ヘリオトロープのパウダリーへと変化していきます。創造のために2年間を費やしたというジャン=クロード・エレナによる調香です。

    ある日、フレデリック・マルが私に質問しました。「あなたは完全に抽象的な香水を作ることが出来ますか?」と。私は、「いいえ。私がそのような香水を作る事は出来ないと思います。」と答えました。私は抽象画にとても興味があります。しかし、どのように抽象的な香水を作ればよいのか想像もつきません。なぜなら、香水は非常に若い芸術であり、もっと成熟し、進化する必要があるからです。仮に私がそのような香りを作ることが出来たとしても、人々はそれに理解を示さないだろうと思います。しかし、私がそれを作るべきなのでしょう。

    ジャン=クロード・エレナ

    正確にこの香りを表現するならば、京都の砂糖菓子の香り。それも、雨上がりの現代的な京都の香り。つまるところ、真の意味での和の香りです。



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