オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン8 『麗しのサブリナ』4(2ページ)

作品名:麗しのサブリナ Sabrina (1954)
監督:ビリー・ワイルダー
衣装:イーディス・ヘッド/ユベール・ド・ジバンシィ
出演者:オードリー・ヘプバーン/ハンフリー・ボガート/ウィリアム・ホールデン

ホワイト・ストラップレス・ボールガウン=「サブリナドレス」

これが正確な色です。実際のドレスの色は純白に黒一色の刺繍だった。

ジバンシィらしい見事な刺繍です。

この裾からすぅ~っと出る足の甲が、美の真骨頂を生み出す。

真の美とは、見せすぎないところからはじまる。

イブニングドレスの美女とプードルの写真という発想の斬新さ。

あまりにも有名なこの写真のドレスの刺繍の色は金色なのですが、実際のドレスの刺繍の色は黒色でした。

まさに女神の光臨です。

奇跡の直角三角形シルエット!

オードリーは、御伽噺の中で存在できる稀有な女優でした。

giphy

サブリナ・ルック3
  • デザイナー・ユベール・ド・ジバンシィ
  • ストラップレスで、ドレス全体に、18世紀の白ビーズが散りばめられている。ペンシルスカートの周りに、同じ花柄のパネルが、後ろになびくパネル・スカート。白シルクのオーガンジー生地。バスト部分とパネルの裾に施された黒のシルクの糸による花柄の刺繍。ヘムに黒色のラッフル。≪イネス・デ・カストロ≫にインスパイアされたデザイン。ジバンシィ1953SS
  • 長めの白グローブ
  • アクセサリーは、真珠のイヤリングのみ
  • 黒の低めのサテンのパンプス。レネ・マンシーニ1953SS

『麗しのサブリナ』のアイコンドレスと言えば、ウエストから下に翼が生えているような印象を与えるこのカクテル・ガウンです。ジバンシィが古代ギリシア建築に見られる幾何学様式を自分の服にも応用したこのドレスは、装飾を取り払ったシンプルな装いにこそ、ファッションの真髄があると信じて疑わなかったオードリーにとって、理想のドレスでした。シンプルなように見えて実に手の込んでいるドレスです。

オードリーは、ジバンシィの前で、このドレスを選び、軽く踊りました。それを見たジバンシィは、このドレスのことを〝スノードリフト・ドレス〟と形容するようになりました。吹雪の中、波打つ雪原のように優雅にドレスが波打つからです。史上初めて、オートクチュールのデザイナーに直接会って、衣装を選んだ24才のハリウッド女優。現在のあらゆる国の女優と何が違うのでしょうか?間違いなく美容整形も、コスメも、ファッションの質量も、進化しているはずなのに、何かが今の女優には足りません。

それは情熱でしょう。自分の行動力で、そのファッションを芸術に消化させようという意気込みがないということです。ただ、新しいものからおしゃれなものを見つけるサイクルを繰り返すだけ。ファッションはそれだけでは意味を成しません。情熱的なエッセンスを加えなければ、ファッションはただの資源の無駄使いで終わります。オードリー・ヘプバーンとユベール・ド・ジバンシィにあって、今の私たちにないものを真剣に考える時期になった気がします。そんな自戒の気持ちも込めて、このメディアは創造されています。

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ファッションアイコン(女優編)

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