ロバート・レッドフォード

ロバート・レッドフォード1 『華麗なるギャツビー』5(2ページ)

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作品名:華麗なるギャツビー The Great Gatsby (1974)
監督:ジャック・クレイトン
衣装:セオニ・V・アルドリッジ
出演者:ロバート・レッドフォード/ミア・ファロー/ロイス・チャイルズ/サム・ウォーターストン/ブルース・ダーン/カレン・ブラック

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華麗なるロバート・レッドフォード

ブラッド・ピットが崇拝する二人の男のうちの一人。

彼は、暗い海にむかって奇妙にも両手をさしのべた。そして、ぼくは彼の所から遠く離れてはいたが、彼が慄えていたことは断言してもいい。反射的にぼくは、海のほうを見た━と、そこには、遠く小さく、桟橋の尖端とおぼしいあたりに緑色の光が一つ見えただけで、ほかには何も見えなかった。

『華麗なるギャツビー』F・スコット・フィッツジェラルド

当初、パラマウント社の制作部長ロバート・エヴァンスは、〝人の奥さんを絶対に落とそうとする悪い癖がある。そして、もっと悪いのは、ほとんどの奥さんはこの男の魅力の前では無防備な少女も同然だった〟と言い切るほどのハリウッド屈指のプレイボーイ=ウォーレン・ベイティこそジェイ・ギャツビーに相応しいと考えていました(エヴァンスの前の奥さんであるアリ・マッグロースティーヴ・マックイーンと別れた日に、ウォーレンから電話があったという。その内容は、「今からアリを口説くが、問題はあるか?」ということだった)。

しかし、当時まだエヴァンスの妻だったアリ・マッグローがデイジー役に確定していた時点においては、ウォーレンはギャツビー役に興味を示さず、第二候補のジャック・ニコルソンにも断られ、更に第三候補のマーロン・ブランドには法外なギャラを突きつけられました。そして、スティーヴ・マックイーンも候補に挙がるのですが、『ゲッタウェイ』の共演によりアリ・マッグローと本当の恋愛関係になり、エヴァンスは、浮気女のギャツビーなんか絶対に見たくないということで、全てが白紙に戻されたのでした。

こうしてロバート・レッドフォードがギャツビーの第一候補に浮上しました。そして、監督のジャック・クレイトンが本人に会い、彼こそが「不幸にして持てる才能の全てを一人の女性に振り向けた男ギャツビー」を演じるに相応しいと確信するに至ったのです。

マーロン・ブランドの起用を考えるなんて、全くどうかと思うよ。パラマウント社にはあの小説を読んでいる人間がいないんじゃないか?ギャツビーという人物は本の中ではそう肉づけされておらず、性格の暗示されている部分が魅力的なんだ。私が型にはまったイメージから逃れるいいチャンスだった。

ロバート・レッドフォード

1970年代からはじめて、映画の中のメンズ・ファッションが、男性に影響を与えるようになります。そして、そのきっかけを作ったのは、イーディス・ヘッドが衣装を手掛けアカデミー衣裳デザイン賞を獲得した『スティング』(1973)からと言われています。その時の主演俳優がポール・ニューマンとロバート・レッドフォードでした。そして、本作においても再びレッドフォードの作品がアカデミー衣裳デザイン賞を獲得することになります。つまり、ロバート・レッドフォードが紹介した1920~30年代のメンズ・ファッションが二年連続のアカデミー賞をもたらしたのでした。

メンズ・ファッションの歴史において、映画が、過去のメンズ・ファッションに光を当て、そのスタイルがリバイバル・ヒットするという流れが初めて生み出されたのでした。

サム・ウォーターストンとロイス・チャイルズ

1970年代前半を代表するファッション・モデルの一人だったロイス・チャイルズとサム・ウォーターストン。

ロイスのストライプスタイルがとてもエレガントです。

『華麗なるギャツビー』の配役が全て決まり、ヴォーグにおいて、1973年6月に撮影された登場人物の二人サム・ウォーターストンとロイス・チャイルズ。この撮影はドミニカ共和国で撮影されました。

本作において、語り部であるニック・キャラウェイを演じたサム・ウォーターストン(1940-)が果たした役割は決して小さいものではありません。彼自身イェール大学とパリのソルボンヌ大学で学び、マサチューセッツ州ケンブリッジの外交官の息子という育ちの良さと、生真面目さが見事に役柄にマッチしていました(ニック・キャラウェイもイェール大学を卒業している)。

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衣裳デザインはラルフ・ローレン?

映画の中で一番最初に登場するメンズ・ファッション。

ボートの操縦に最適なピンチバック・ジャケット。

フロントからのシルエットもとても美しい。

帽子だけに若干違和感はあるが、3ピースは決まっています。

ニック・キャラウェイ・ルック1 オールホワイト・ルック
  • 白のパナマハット、ダークネイビーのリボン
  • クリーム色のピンチバック・ジャケット
  • 同色のシングルベスト
  • 同色のパンツ
  • 白地に赤とブルーラインのシャツ、襟が長め
  • ペイズリー柄の黄土色のネクタイ
  • 白のレザーシューズ

オープニングのニック・キャラウェイのファッションがとても決まっています。彼の清潔感溢れるヘアスタイルといい、アメリカ版〝石坂浩二〟とも言えるサム・ウォーターストンのムードが、一気に1920年代にタイムスリップさせてくれます。

勿論、ニックの衣裳は、全てセオニ・V・アルドリッジによるものなのですが、彼のファッションも全てひっくるめてラルフ・ローレンによるものであるかのように見える所が、ラルフ・ローレンというブランドの成功の秘密なのです。それはいい意味でも、あまり個性的ではなく、20年代から30年代の古き良き欧米スタイルを体現しているというブランド・イメージを作り出している所にあります。

作中最も魅力的なストライプ・シャツ


ニック・キャラウェイ・ルック2 ストライプシャツ
  • ブルーのシックシン・ストライプ・シャツ
  • ブラウンのケーブルニットベスト
  • 白のスラックス
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