オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン40 『パリで一緒に』2(2ページ)

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作品名:パリで一緒に Paris When It Sizzles (1964)
監督:リチャード・クワイン
衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
出演者:オードリー・ヘプバーン/ウィリアム・ホールデン/トニー・カーティス/マレーネ・ディートリッヒ



ジバンシィのデザインした飛行服を着るオードリー

スカーフが、飛行服を着るオードリーに劇画的なカワイさを与えています。

ジバンシィがデザインしただけあってかなり凝ったデザインの飛行服です。

ガブリエル・ルック3 飛行服
  • ブラックレザー・ジャンプスーツ、ジバンシィ
  • シルク・スカーフ
  • ゴーグル




天女のようなブルー・ナイトガウン

映画史上最も美しいナイトガウンを着た女優が現れるシーン。

オードリー・スタイルの真骨頂。それは妖精のような透明感。

ガブリエル・ルック4 ブルー・ナイトガウン
  • レース・ペニョワールと水色のシフォン・ナイトガウン、ジバンシィ
  • 頭に同色のリボン

オードリー・ルックの中でも隠れた名ルックと言われている、ブルーナイトガウンを着たオードリーを見ていると、オードリー・ヘプバーンという女優がほぼ全作品を通して自分のイメージに忠実な女優であったことが分かります。ファッション・アイコンに必要なことは〝見せすぎないこと〟。それは、オードリー自身が、細すぎる筋肉質な身体、大きな足、四角いフェイスライン、左右非対称な鼻に対してコンプレックスを感じており、それらをファッションによって克服する姿を、ジバンシィを通して見ることが出来ることによって、私たちは彼女に対して深い親愛の情を覚えるのです。

それが、全ての部分に自信を持ち、〝さぁ、私の全てを見て!〟とパーフェクト・ボディをひけらかす現代の女優に対して、興味が持続しない理由なのです。これは、ファッションに関わる仕事をするものが忘れてはならないことなのですが、ファッション・モデルとは、ナイスボディだからファッション・モデルなのではなく、突出したコンプレックスを持つからこそ、ファッション・モデルと呼ぶに値するのです。

つまりファッションの真骨頂は、コンプレックスを個性の伴った美へと昇華させる瞬間なのです。オードリー・ヘプバーンが永遠のファッション・アイコンである理由は、ユベール・ド・ジバンシィというデザイナーが、オードリーのコンプレックスに惹きつけられ、その中から、美のエッセンスを紡ぎ出し、創造したところにあるのです。



ベルトこそ、モードへのパスポート

オードリーの肉体は、実に逞しい肉体でした。

それはまさにバレリーナの肉体であり、オードリーの美は躍動感の伴った美なのです。

ウエストのベルトとスカートの膨らみが創造するスタイル。

鳥かごとスカートが同じ形です。

オードリーといえば、ローヒールパンプス

ガブリエル・ルック5 リトル・ホワイト・ドレス
  • リトル・ホワイト・ドレス、ショートポイントカラー、ノースリーブ、ジバンシィ
  • 水色のベルト
  • パールイヤリング
  • クリーム色のローヒールパンプス、ボウつき

これは男女に共通しているのですが、ファッションにおけるベルトの重要性を忘れがちです、男性だと特にスーツの場合がそうなのですが、しっかりしたレザーベルトをしめると、全体がすごく引き締まります。それは女性の場合であっても同じどころか、選択肢は更に豊富になり―ベルトの太さ、色、素材―そのファッションの生死を決めるほどに重要になります。

だからこそファッション感度の高い女性は、ベルト選びに余念がありません。オードリーのこのリトル・ホワイト・ドレスが、彼女の魅力を引き出している明確なポイントは、水色のベルトと鳥篭の様なスカートのシルエットにあるのです。



プードルヘアとバブルバス

バブルバスが出来上がるまで、煙草で一服するオードリー。

今では伝説となったオードリーのプードルヘア。

鍛え上げられた美しいデコルテライン。

お約束のように、おどけてみせるオードリー。

ウィッグを使って少女っぽさを演出したプードルヘア。ヘアスタイリングは、アルクサンドル・ドゥ・パリによるものです。30代の女性の特権。それは少女っぽさを洗練の二文字で演出できるところにあります。



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