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【ゲラン】オリエンタル ブリュラン(クリスティーヌ・ナジェル/オーレリアン・ギシャール)

ゲラン
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オリエンタル ブリュラン

原名:Oriental Brulant
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、オーレリアン・ギシャール
発表年:2008年(日本販売終了)
対象性別:女性
価格:75ml/38,124円

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シャリマーの奥に潜む官能性を開放した香り


「女性の官能性を呼び覚ます」をコンセプトに、2008年に生み出されたゲランのエクスクルーシブ・フレグランス・コレクション「エリクシール シャルネル(=肉感的な秘薬)」から、最初に発売された3作品のうちのひとつが、「オリエンタル ブリュラン」です。

このコレクションは、時のクリエイティブ・ディレクター、シルヴェーヌ・ ドゥラクルトマチルド・ローランと共にジャン=ポール・ゲランの下で学んだ女性)により生み出されました。

〝灼熱のオリエンタル(燃えよ!オリエンタル)〟というネーミングが示す通り、情熱と官能性に満ちたウッディ・スパイシーの香りです。現在、エルメスの二代目調香師をつとめているクリスティーヌ・ナジェルオーレリアン・ギシャールにより調香されました。

抱擁を交わす瞬間を思い出させる香りとして生み出されたこの香りは、シルヴェーヌのかかりつけの医者が、「アフリカで、ある女性と出会ったときに彼女の肌から立ち上る美しい香りに、一瞬で虜になったことから、彼女に無理を言って、ほんの数滴だけ小瓶にその香りを分けてもらった」という逸話から生み出された香りでした。

シルヴェーヌは、実際にその香りの嗅がせてもらい、あまりのアニマリック臭にびっくりしたのですが、すぐに香りの奥深くから押し寄せてきた甘い官能的な香りに、圧倒され、吸い取り紙にその香りをつけ、アルミホイルで包み、クリスティーヌのもとに持っていったのでした。

こうして生み出されたこの香りには、どこかシャリマーを連想させるところがあり、その複雑さを見事に簡素にまとめ上げ、官能の扉をより開けやすく開放することに成功しています。

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甘いクール・ビューティーの香り



この香りのイメージは、優雅な物腰で男を酔わせる女性です。

タンジェリンにバルサミコノートがブレンドされ、砂糖漬けされたような甘い芳醇な香り立ちからこの香りは始まります。すぐに円やかで滑らかなアーモンドにゲルリナーデなトンカビーンとバニラがブレンドされ、スモーキーかつ、パウダリーかつ、アンバリーな、官能的な余韻に包まれていきます。

スティラックスが香り全体の甘さに厳かさと激しさの絶妙なバランスを生み出しています。「エリクシール シャルネル」コレクションにおいて、幻の名香とされている香りです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「香水も三位一体だと考えれば、ひとつの要素が優れていても、残る2つが悪ければ失敗だ。香りはいい。いつになく爽やかなシダーウッド様インセンスで始まるすばらしいスパイシー・オリエンタルだ。しかし、ばかばかしいネーミングとひだ飾りのついたボトルのせいで幻滅する。男性用香水としては絶品だが、バスルームの棚に置いておくのは気が引ける。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:オリエンタル ブリュラン
原名:Oriental Brulant
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、オーレリアン・ギシャール
発表年:2008年(日本販売終了)
対象性別:女性
価格:75ml/38,124円


トップノート:タンジェリン、バルサミコノート
ミドルノート:アーモンド、スパイス類
ラストノート:トンカビーン、スティラックス、バニラ