究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

メゾン クリスチャン ディオール 大丸心斎橋店【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2024】

関西・名古屋
©DIORBEAUTY
関西・名古屋
この記事は約8分で読めます。
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

メゾン クリスチャン ディオール 大丸心斎橋店

場所 大阪・心斎橋
住所 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目7-1 本館 1F
電話 06-6243-9360

通常のディオールのコスメカウンターでは扱われないディオールの最高級フレグランス・コレクション「メゾン クリスチャン ディオール」が置いてある店舗は大きく二種類に分かれます。適切なご案内をして頂けない店舗と、本格的な案内をして頂ける店舗です。大丸心斎橋店には、ディオールのトップオブトップと呼ばれる二人の女性フレグランス・エキスパート様がおられます。
スポンサーリンク

まずはディオール式フレグランス販売術を知っておこう!

大丸心斎橋店 ©DIORBEAUTY

まずはおさらいからはじめましょう。MCD(メゾン・クリスチャン・ディオール)のエキスパート&スペシャリスト以外は、ディオールのビューティーコンサルタントの方々に対して、大したフレグランス・トレーニングが行われていないため、コスメカウンターでフレグランスを購入する時に、私たちは大きく二パターンの接客に遭遇します。

ひとつは、ご自身の香水愛好家としての知識とセルフ・トレーニングによって、香りについて的確な説明をして頂ける奇跡的なパターンと、もうひとつは、ただ配布された資料(公式サイトに記載されている内容以上ではない)を見て、香料をひとつやふたつ上げて(もしくは何もわからなければムスクとだけ答えて、または面倒くさそうな表情で)説明するパターンです。

ディオールのコスメカウンターで働くビューティーコンサルタント(美容部員)にとって、ごく自然な感情として、スキンケア→メイクアップ→フレグランスという売り上げが高い順番で接客の重要性が変わってくる傾向にあります。

残念ながら、最初のパターンの接客が出来るビューティーコンサルタントの方は、ディオールの各コスメカウンターに一人おられるかおられないかです(限定品が好きな客層&若年層を取り込むマーケティング戦略によって、騒がしく品のない店舗が増えてきています)。

そんなディオールが、最上級ラインのフレグランスである「メゾン クリスチャン ディオール(MCD)」の店舗をまず東京に二店舗(GINZA SIX、表参道ヒルズ)出店し、2019年9月20日に三店舗目を大阪の心斎橋大丸店に出店しました。2024年4月現在、藤崎仙台、日本橋タカシマヤ、渋谷パルコ、横浜そごう、梅田阪急、大阪高島屋、京都伊勢丹、神戸阪急、新宿伊勢丹、ハウスオブディオールギンザ(クチュール)、名古屋タカシマヤ(クチュール)へと十四店舗に拡大中です。

メゾン・ディオールのエキスパート及びスペシャリストの方々は、心からフレグランスを愛する方々であり、ディオールのフレグランスの試験に合格した方々が店舗にて接客を行っています。

以前は、「NOを連発する接客を受けたければMCDに行こう」という程、〝香料はほとんど明かされていない〟〝いいえ違います〟という言葉が飛び交っていました。それは〝何かお探しですか?〟→ムエットに香りを吹きかけ、笑顔で、黙っていれば、お客様自身で決めてくれるだろうという、お客様と香りを繋ぐストーリーテリングを一切行わない『どうですか?接客』が行われていたということです。

しかし、現在では、逆にこのような接客は絶対にだめというスタンスで、接客をしておられるので、素晴らしい接客を受けることができます。ちなみに、エキスパート&スペシャリスト不在の時間帯は、ビューティーコンサルタントの方がおられるので、期待していた接客を受けることができないこともあります。

スポンサーリンク

ディオールの二人のトップオブトップ

©DIORBEAUTY

かつて梅田阪急のMCDに乃木坂のメンバーにいそうな素敵な女性スペシャリストの方がおられました(現在は渋谷パルコのMCDにおられます)。この方は本当に元気いっぱいの素晴らしい接客力と、(フエギアやドルセーといったニッチ・フレグランスに対する造詣も深く)香りに対する探究心と深い愛をお持ちで、今では〝生きる伝説〟となっている方です。

そんな彼女の先輩だった女性フレグランス・エキスパート様が、大丸心斎橋におられます。この方の魅力は、抜群の人当たりの良さです。そして、とても香水愛が深い方で、他ブランドの香りについても詳しいので、親身に香り選びに付き合って下さるところです。

何よりも彼女は、元々梅田阪急の店舗で活躍していたのですが、関西圏の主だった他ブランドのフレグランス・スペシャリストの皆様との交友関係も深く、勉強熱心な所にあります(なかなか業界内で横のつながりが広い人は少ない)。つまりは、皆さんから愛されるムードメーカーなところがある方です。

ちなみに、MCDは大きく分けて3種類の店舗が存在していると考えればわかり易いです。

  1. 単独店舗(心斎橋大丸、京都伊勢丹、新宿伊勢丹)→お客様に合わせ的確な香水接客が出来る。
  2. 分離店舗(GINZA SIX、日本橋高島屋、神戸阪急)→通常のコスメ店舗と連結しているので、香水接客に注意が払えず、コスメ販売もしなければならないことが多く、抜け殻店舗になっている時が多い。ただし、エキスパート&スペシャリストを指名すれば、順番を調整してくださります。※神戸阪急には期待しないほうが良い。
  3. 付属店舗(表参道店、梅田阪急店、渋谷パルコ、大阪高島屋)→香水販売店としては機能せず。ただし、エキスパート&スペシャリストを指名すれば、順番を調整してくださります。

つまり、この心斎橋大丸店は、『日本一のMCDの聖地』と言い切っても良いほど、完全に、常に混雑しているディオールのコスメカウンターから完全に分離されているので、MCDの精神を感じる空間で、素敵な接客を提供してくださる店舗なのです。

スポンサーリンク

GINZA SIXで伝説だった、もうひとりのトップオブトップ

大丸心斎橋店におられるもうひとりの女性フレグランス・エキスパートの方は、今年で5年目を迎え、少し前までGINZA SIX店において伝説のスペシャリストとしてMCDの聖地化に貢献してきた方でした。この方は、本当にびっくりするほど、ディオール的接客とはかけ離れた接客をしてくださる方です。

笑顔を絶やさず、0.1秒で、通常のディオール・カウンターでは感じることのない香水愛を感じさせて下さります。もうマスク越しからでもよく分かる笑顔ではじまる「いらっしゃいませ!」の声の響きが、引き寄せられるような〝明るさ〟に満ちています。声の響き、本当に大切ですよね。

元々関西で保育士をしておられたのですが、ご自身の溢れんばかりの香水愛が抑えきれなくなり、(当時は関西にMCDがひとつも存在しなかったため)GINZA SIXのMCDのフレグランス・スペシャリストとして転職されたと言う、筋金入りの香水愛好家です。

「ディオールの記事をはじめとする、カイエデモードの記事を愛読してます」と仰るだけあって(当初私はカイエデモードの一員であることを名乗り出ませんでした)、香水が創られた背景やストーリー、世界観などの説明がびっくりするほど素敵です。

特に、保育士の仕事で培った〝おかあさんといっしょ〟のおねえさんのような、溌剌とした元気いっぱいの手振りや身振りを交えた、優しく寄り添うような接客を受けていると、ディズニーランドの素敵なアトラクションを体験しているような『真のディオール・ファンタジー』を体験しているような錯覚を覚えさせてくれます。

スポンサーリンク

ひとつひとつの香りを本当に愛しておられることが分かる方。

是非この香りについて詳しくご説明させてください

このエキスパートの方の口癖が、繰り返されるたびに、この方は本当にMCDのひとつひとつの香りを愛されているのだなということがよく伝わり、とても嬉しくなります。

そして、ひとつひとつの香りに対する説明がお上手でしかもとても丁寧です。一方的にお伝えするのではなく、お客様とその香りを繋いでいこうとする姿勢が本当にかいがいしくて心を打つのです。それでいて知識をひけらかすところがなく、親しみやすいのです。

この方の接客がMCD(とディオール・フレグランス全般)の最高峰である理由を以下箇条書きさせて頂きます。

  1. クリスチャン・ディオールの歴史をよく勉強しておられ、その歴史とMCDの香りの世界観を見事に結びつけている。
  2. 過去のディオールの香りを探求する姿勢(びっくりすることに、ディオールは「ディオリシモ」を創造したエドモン・ルドニツカや、「ジャドール」を創造したカリス・ベッカーの偉大さについて全くトレーニングしていないので、基本的にエキスパート/スペシャリストは彼らの存在は知りません。下手をすると、ディオールのすべての香水はフランソワ・ドゥマシーが創造したと考えるスペシャリストまでいる始末です)。
  3. ディオールの香水は、コスメを購入したついでにお土産感覚で購入するべきという、ディオール気質を一切持たず、香水愛に満ちた対応が出来る。
  4. 他ブランドの香水を含む香水愛の深さ。
  5. ディオールを本当に愛し、お客様に本当のディオールの魅力を伝えようとする姿勢から伝わる心の美しさ。
  6. 香水初心者の方に対しても、親しみやすい実に丁寧な接客姿勢(ディオールにおいては奇跡的とも言えます)。

他に挙げればきりがありません。

しかし、何よりもこの方が素晴らしいのは、ディオールのビューティーコンサルタント達の口癖だった

会社からほとんど香料が発表されていません。

という言葉を封印し、ひとつひとつの香りの世界観について一生懸命お客様に伝えようとしている姿勢の素晴らしさです。

この方からひしひしと感じるのは、通常のディオール・フレグランス以上に、こだわりの調香が施されているメゾン・ディオールの香りの真髄をお客様にお伝えするのが自分の役割であるという、商品に対する誠実さです。

ちなみにこの方の通常のディオール・フレグランスに対する説明も素晴らしく、MCDを購入するわけでなく、気楽にディオール・フレグランスを購入したいお客様にとっても、とんでもなく素晴らしいディオールの香水体験を生み出して下さる方だと思います。