DIOR BEAUTY SHIBUYA
場所 東京・渋谷PARCO
住所 東京都渋谷区宇田川町15-1 1F
電話 03-6455-2324
『MCDの無冠の王』

@SHIBUYA PARCO
20世紀渋谷カルチャーの代名詞的存在だった、渋谷PARCOは1973年6月14日に開業しました。一旦、2016年8月7日21時をもって閉店し、2019年11月22日にリニューアルオープンしました。
現在、ルラボ、バイレード、ジョー・マローンがオープンしているこの場所に、あまり知られていない香水の聖地が存在します。「DIOR BEAUTY SHIBUYA」です。
こちらは単独店舗であり、通常のディオールのコスメカウンターでは扱われない最高級フレグランス・コレクション「メゾン クリスチャン ディオール(MCD)」が展開されております。
ちなみに、MCDは大きく分けて3種類の店舗が存在しています。
- 単独店舗(心斎橋大丸、京都伊勢丹)→思う存分、香水接客に専念出来る。
- 分離店舗(GINZA SIX、日本橋高島屋)→通常のコスメ店舗とつながっている分だけ、香水販売だけに専念できず、コスメ販売もしなければならないことが多く、抜け殻店舗になっている時が多い。
- 付属店舗(表参道店、梅田阪急店、神戸阪急店)→香水販売店としては機能せず。
この「DIOR BEAUTY SHIBUYA」は、3のカテゴリーに属するのですが、でありながら、MCDの接客が抜群に受けやすい店舗なのです。以下、その理由を説明していきます。
メイクアップの専門家でありながら〝香水愛の強い人〟

@DIORBEAUTY
少し前まで、渋谷スクランブルスクエアのディオールバックステージに勤務しておられた男性のビューティーコンサルタントの方がこの店舗で働かれております。この方は、フレグランス・スペシャリストではありません。メイクアップの専門家の方です。
しかし、びっくりするほどの香水の知識をお持ちで、じっくりお聞きしてみると、ヴィンテージのディオールの香水まで集めておられるほどにディオールの香水愛の強い方です。さらにそれだけではなくルラボやゲラン、ルイ・ヴィトン、キリアンの香りもご自身でお買い求めになられている方なのです。
まさに『MCDの無冠の王』と呼びたくなるほどに、MCDの説明が素晴らしいです。この方の接客の素晴らしさについて以下箇条書きしていきます。
- 自分自身が、香水愛好家なので、お客様の気持ちがよく分かる
- 混み合うイメージしかないディオールの中でも、東京では非常に珍しい、混み合わない店舗なので、ゆっくりと接客していただける
- ひとつひとつの香りをしっかりと丁寧に説明してくださる
- 他のブランドの香水(特にゲラン、ルイ・ヴィトン、ルラボ、キリアン)についても、実際、自分自身で所有しておられるので、香水を愛するお客様と共感しながら香り選びが出来る
- これが最も重要なのですが、メイクの専門家なので、メイクの相談、自分のメイクに合わせた香りなど、ビューティの商品を選びながら、MCDの香りも探していくという、かなり高度な接客が出来る方なのです。
ちなみに、ディオールのビューティーコンサルタントは、どれだけ能力が高くとも、混み合っている店舗に配属されると、その能力を発揮するわけにはいけない三重苦に悩まされることになります。
- 長蛇の列を見ながら、ゆっくり丁寧な接客が出来るわけはない(当然ながら、お客様も遠慮してしまう)。
- 人気ラーメン屋のような活気にあふれているが、お客様との交流はほとんどなく「購入商品を聞いて、レジに持っていく」だけの仕事になる
- とにかく忙しい。人間性が奪われるほどの忙しさ
つまり、ディオールでMCDの香水を選ぶときとても重要なのは、まずは環境選びなのです。