ボンド・ガール

ルチアナ・パルッツィ 『007/サンダーボール作戦』4(2ページ)

    作品名:007/サンダーボール作戦 Thunderball(1965)
    監督:テレンス・ヤング
    衣装:ジョン・ブレイディ
    出演者:ショーン・コネリー/クローディーヌ・オージェ/アドルフォ・チェリ/ルチアナ・パルッツィ/マルティーヌ・ベズウィック



    オープニング・ボンド・ガール。その名もミツコ。

    黒柳徹子のようなヘアスタイルで登場する東洋美女。

    その名も<ミツコ>。元々はパリのストリッパーでした。

    本作においてジェットパックを着たボンドをサポートし、アストン・マーチン・DB5と共に去っていった。

    1943年生まれの彼女は、1995年に52歳で自殺した。

    ボンドガール・ルック1 ベージュコート・スタイル
    • ミツコ
    • 白のシフォンスカーフを頭に巻く
    • 今でもかなりお洒落なベージュの膝丈のウールのチェスターコート
    • ダークグレー色の手袋
    • 黒のパンスト
    • ブラウンのローヒール・ローファー

    次の作品の『007は二度死ぬ』(1967)においてジェームズ・ボンドは日本初上陸を果たし、当時の日本列島は空前の007フィーバーに包まれます。そんな西洋と東洋の融合を予感させるオープニングに登場する謎のボンド・ガール〝ミツコ〟。スペリングからみて、ゲランの名香〝ミツコ〟を連想させます。

    ボンドムービーの魅力のひとつ。それはあらゆる人種をカラーコーディネイターが配置しているかのように、映像の中で、見事に配置している点にあります。このシーンの東洋人には何色の服を着せようやら、バハマの黒人男性には、赤のシャツを着せようなどといったカラーバランスの妙が、常にスクリーン上から漂ってきます。それが、ケン・アダムのセット・デザインと見事に融合して、ボンドムービーに他にはない品格とカラーを生み出していることは言うまでもありません。



    ルチアナ・パルッツィが本当はドミノ役だった。

    当初はメイン・ボンド・ガールに決まっていたルチアナ。

    しかし、スペクターNo.12のフィオナを演じることになる。

    ボンドガール・ルック2 スカイブルー・ネグリジェ
    • ルチアナ・パルッツィ
    • スカイブルーのネグリジェ。スパゲッティストラップ
    • 同色のミュール

    当初メインのボンド・ガールのドミノ役には無名時代のラクエル・ウェルチにほぼ内定していました。しかし、ハリウッド大作の『ミクロの決死圏』(1966)の主役に抜擢され降板しました。そこでドミノ役に選ばれたのが、ルチアナ・パルッツィでした。しかし、クランクイン寸前にミス・フランスのクローディーヌ・オージェがドミノ役となり、ルチアナは、スペクターNo.12のフィオナというボンドの敵役を演じることになりました。

    1937年にイタリア・ローマで生まれたルチアナ・パルッツィは、本作の後、深作欣二監督の『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968年、日米合作)に出演します。この頃付き合っていたのが、『暁の用心棒』(1968)のトニー・アンソニーで、彼はこの時のルチアナの日本滞在の話を元に実に奇妙なマカロニ・ウエスタン『サイレント・ストレンジャー』(1968)を作りました。しかし、あまりにもひどいその内容にMGMはこの作品をお蔵入りにしてしまい、結局日の目を見たのは、1975年でした。



    元祖峰不二子の誕生。

    女がレーシングスーツ(革ツナギ)に身を固めるカッコよさ。

    1967年にモンキーパンチによるルパン三世が連載されます。

    そして、我らが不二子ちゃんのレーシングスーツ姿が誕生します。

    ボンドガール・ルック3 レーシングスーツ
    • ルチアナ・パルッツィ
    • オールレザーのブラック・レーシングースーツ
    • レザーグローブとブーツ
    • ミサイル4基付きバイク・BSA・A65ライトニング

    このイメージがマリアンヌ・フェイスフルの『あの胸にもういちど』(1968)を経て、『ルパン三世』の峰不二子のイメージに繋がり、更には、ファッションにおけるオールブラックが生み出すクール・ビューティの教本となったのです。



    ただ一人三作のボンドムービーに出演したボンドガール

    ボンドガール・ルック4 ピンクルック
    • マルティーヌ・ベズウィック
    • ピンクの太いヘアベルト
    • ピンクのチョリ・ブラウス、カラー付き
    • ピンクのレザーベルト。バックルは透明
    • ゴールデンリング・イヤリング
    • インディゴ・スリム・フィット・パンツ
    • エスパドリーユ

    マルティーヌ・ベズウィック(1941-)は元ミス・ジャマイカで、『007/ドクター・ノオ』(1962)でタイトルバックのダンサーを演じ、『007/ロシアより愛をこめて』(1963)で女性同士で肉弾戦を繰り広げるロマ族の女性を演じる。そして、遂にボンドガールに昇格し、本作の出演となりました。



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