オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン15 『シャレード』2(2ページ)

    作品名:シャレード Charade(1963)
    監督:スタンリー・ドーネン
    衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
    出演者:オードリー・ヘプバーン/ケーリー・グラント/ウォルター・マッソー/ジェームズ・コバーン/ジョージ・ケネディ

    オードリー・ヘプバーンの周りには常に大人の男性がいた

    tumblr_nvjzcmc9Fs1r41rcao1_1280

    オードリーがブラックを着ると、別のブラックになります。

    hepburn-matthau

    ウォルター・マッソーの間の取り方のうまさ。『おかしな二人』も最高でした。

    オードリーは、どんな撮影に対してもすごく緊張する人でした。そんなある日、撮影中に緊張で震えている彼女の両手に、ケーリー・グラントが、片手を重ねこう言いました。「もうちょっと自分のことを好きにならないと、ね」と。その時、オードリーはケーリーに対してこう感じたと言います。「彼は私よりも私を知っている」と。

    オードリー・ヘプバーンは、30才を過ぎた自分の容姿に対しても不安を持っていました。ヘビースモーカーである彼女は、その痩せた姿により、自分は年齢以上に老けて見えると感じていました。この作品には、一人の女性の、醜さと美しさ、老いと永遠の若さが閉じ込められています。ある一瞬において、ごく稀に、もう40代にも見えるオードリーが垣間見える一方で、女性が憧れる女性の洗練された美が見えます。

    『ローマの休日』から10年経ち、彼女は何を得て、何を失ったのか?女性が年を重ねるということは、どういうことなのか?この作品を見てから、他の作品を見てみると、いかに彼女が完璧な美人ではなかったかということが分かり、今の時代の美の概念を明確に打ち破ってくれます。

    オードリー・ヘプバーンのルックスは、完璧とは程遠い、しかし、なぜ魅力的な瞬間が多いのだろうか?それは彼女の魅力が、欠点を相殺しているからです。魅力的に見える姿も、欠点ばかりに注意すると確かにそこには彼女の欠点は残っています。女性美とは何でしょうか?整形をする若い女性の顔がどうして、人間味のない死相に満ち溢れているのでしょうか?整形は、整った造形か崩れた造形を創り出せるが、生気を奪っていくという真実。もうそろそろ、気づくべきではないでしょうか?整形なんてただ生きるデスマスクになるだけだと。そして、整形を勧める人は、あなたを共に地獄への道へ引きずり込もうとしている悪魔なんだと・・・そんな彼女の周りには、大人の男性はいないはずです。

    シャレード・ルック5 リトルブラックドレス・スタイル
    • 黒のカクテルドレス。水泡状のシルク。ノースリーブ。ウエストラインとスカートの縁にスパンコール。鎖骨にそってハイボートネックライン。ジバンシィ62/63AW
    • 黒のジャケット。ショート丈
    • 前出のレネ・マンシーニの黒パンプス
    • エルメスの白レザー手袋




    トレンチコート、トレンチコート、トレンチコート

    tumblr_liwfm5c9nj1qbilh4o1_500

    2bcc1806c2c0a1f21923484e9b83ec53

    オリバー・ゴールドスミス再び。

    6d637bcd9cd545a91ba4e3e4c23ef9b0

    『ティファニーで朝食を』を彷彿とさせるトレンチコート。

    f8ac40c713f5efd766ae37a3966ab28c

    スカーフの巻き方も「真知子巻き」とはまた違う、顎の下でスカーフを結ぶスタイル。

    5aea3f0f7276657c000f69abcc20ede2

    『ティファニーで朝食を』のトレンチコートと似ていますが、別のデザインのものです。

    tumblr_nettsye8QS1r41rcao1_1280

    レインブーツとの組み合わせもキュートです。

    90a296e53da42fa6281c8ac5d96ecf42

    ケーリー・グラントという人は、競演する女優にすごく好かれた人でした。

    ファッション・アイコンと呼ばれる人に、必ず共通しているのが、決して派手ではない、ファッションショーのランウェイのアイテムを着てます感を漂わせない所にあります(たとえ派手なものを着ても、地味に見せる着こなしを知っている)。そして、そんな人々にとって共通するアイテムが、トレンチコートです。

    バーバリークリストファー・ベイリー曰く、オードリーのトレンチコート姿こそ、トレンチコートの魅力が凝縮されているとのことです。この作品において登場するトレンチコートはジバンシィによるデザインですが、『ティファニーで朝食を』のものとすごく似ています。そして、1つのアイテムを除き、同系色でまとめることによってクールさ、愛らしさ、モード感を振り分けていくのです。特にトレンチコートにおいての長靴です。

    シャレード・ルック6 トレンチコート・スタイル
    • ベージュのコットンツィルのダブルのトレンチコート。ジバンシィ
    • カーチーフ
    • レネ・マンシーニの長靴。62/63AW
    • サングラスはオリバー・ゴールドスミス
    • サンドグレーの子山羊の手袋(エルメス
    • 中にクリーム色のニットワンピ




    ページ:

    1

    2

    関連記事

    1. シルヴァーナ・マンガーノ1 『ベニスに死す』4(4ページ)
    2. マリリン・モンロー5 『ショウほど素敵な商売はない』1(3ページ…
    3. グレース・ケリー1 『泥棒成金』1(4ページ)
    4. オードリー・ヘプバーン33 『マイ・フェア・レディ』1(2ページ…
    5. オードリー・ヘプバーンのすべて【1954】後編(2ページ)
    6. ブリジット・バルドー1 『軽蔑』(2ページ)
    7. ジェーン・フォンダ3 『バーバレラ』3(2ページ)
    8. オードリー・ヘプバーンのすべて【1954】前編(3ページ)

    スポンサーリンク

    スポンサーリンク

    女性目線の男磨き

    PAGE TOP