オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン27 『いつも2人で』3(2ページ)

    作品名:いつも2人で Two for the Road (1967)
    監督:スタンリー・ドーネン
    衣装:マリー・クヮント/パコ・ラバンヌ/ケン・スコット/ミシェル・ロジエ
    出演者:オードリー・ヘプバーン/アルバート・フィニー/ジャクリーン・ビセット



    スポーツ・スタイリッシュの経典

    今でも十分にハイセンスな隙のないオードリーの着こなし。

    たとえ20代の回想をしていてもあくまでも大人エレガンスに満ちたオードリー。

    ヒッチハイク。1951年、ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』

    オードリー・ルック15 ジーンズルック<第一期 1954年>
    • ネイビーブルーの薄手のセーター、ネックと肩と脇腹に白のライン。ロジェで1965年にオードリー自身が購入したもの
    • グリーンのリーバイス・ジーンズ
    • モンゴメリー・ワードで購入したテニスシューズ

    オードリーほどセクシーな女性とラブシーンを演じたら、ときに虚構と現実との境がぼやけてしまうものだ。お互いの目を見つめ合ったりするとき、僕らはけっして空想ではない、胸の高まりを感じるのだ。

    アルバート・フィニー

    スポーティーなスタイルをラグジュアリーに着こなすのは、21世紀に入ってからのファッションの主流ですが、その源流には、オードリーのこの作品での着こなしがあります。そこにスポーツ・スタイリッシュの概念が全て詰め込まれています。結局のところオードリーがオードリーである所以は、決して文字が書かれていないファッションに身を包んでいるところにあるのです。



    2017年はリバティプリントの復権の始まり。

    かつてはおばあちゃんの柄扱いされていた小花柄。

    2017年、突如として小花柄が復権した。

    オードリー・ルック16 リバティプリント・ルック<第四期 1960年代前半>
    • カラフルな小花柄のブラウス
    • ネイビーのペンシルスカート、タイトスカート
    • 黒のパンプス

    2017年、日本列島で小花が咲き乱れています。だからこそ、このシャツこそが今来ていてもクールなシャツと言えるでしょう。ファッションの面白さとは、進化ではなく、ノズタルジーでもなく、再び、予想もしなかった古きものが復権するところに面白さがあるのです。



    『ザ・個性』絶対に認められることのないファッション

    このスタイルでビーチを歩く人は、いつの時代もいなかった。

    ビーチにタートルネック?ちなみにセーターはジバンシィ。

    ある種消防士の防火服のようなデザイン。

    オードリー・ルック17 イエロービニール・ルック<第五期 1965年>
    • 黄色のイエロービニールのショートパンツとジャケット。ロングスリーブ。ミシェル・ロジェ。V de V。66SS。フロントジップは白プラスティック
    • オリバー・ゴールドスミスの白サングラス。昆虫サングラス
    • ジバンシィの白のタートルネックセーター、65/66AW
    • イエロービニールハンドバッグ、ミシェル・ロジェ。66SS

    オードリー・ヘプバーンを愛する女性たちが、『いつも二人で』を決して見ないきっかけとなるのがこのファッションのオードリーの写真と遭遇することによってです。作品をトータルで見ていると、実に魅力的なスタイルなのですが、これだけをいきなり見せられると、「オードリーに何があったのか?」と考えさせられるほどの殺傷能力を持つファッションです。



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