オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン16 『シャレード』3(2ページ)

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作品名:シャレード Charade(1963)
監督:スタンリー・ドーネン
衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
出演者:オードリー・ヘプバーン/ケーリー・グラント/ウォルター・マッソー/ジェームズ・コバーン/ジョージ・ケネディ



オードリーが並はずれて神秘的なところは、「オードリーは薔薇の花びらのなかで暮らしていて、モーツァルトしか聴いたことがない」とみんなに思わせているのに、実際はそうじゃないということだ。

アンドレ・プレヴィン(指揮者。『マイ・フェア・レディ』(1964年)の音楽も担当)

 美しい女性は、カラー・ヴァリエーションが豊富

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後に東宝で浜美枝さんが着そうなデザインです。

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ドラえもんの道具でその帽子をかぶると消える帽子がありました。似ています・・・

印象的なボンボン・ボタン。

1963: Audrey Hepburn (1929 - 1993) eats an icecream while chatting to Cary Grant (1904 - 1986). They are in Paris for the filming of a scene for 'Charade', directed by Stanley Donen. (Photo by Alan Band/Keystone/Getty Images)

アイスクリーム・シーンは有名なエピソードを元にして作られました(後述)。

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「私のクローゼットは何色?」。女性の人生を支配するのは、カラーです。そして、もし男性が女性を理解したければ、その女性のクローゼットを覗くとほぼその女性の全てが見えてきます。そして、そこに存在するカラーが、彼女の全てなのです。

愛着のあるものがいくつかあるクローゼットには、オーラがあります。カラー順に並べられているクローゼットには、リズムがあります。乱雑に散らばるクローゼットには、ノイズがあります。その女性の今日のカラーを知る能力に長けた男性に対して女性の脳裏に浮かぶ言葉は一つ。「洗練」です。そして、巧みにカラーを自分に生かすことに喜びを感じている女性に対して同性の脳裏に浮かぶ言葉は一つ。「憧れ」。オードリー・ヘプバーンにはそれがあります。

シャレード・ルック8 スーツ・スタイル
  • カラーレス・レッドウールスーツ。七分丈=ブレスレットスリーブ。レッドシルクの糸で作られたプラケットがポンポンに包まれたボタンのショートコート。ジバンシィ62/63AW
  • ピルボックス・ホワイト・フェルト・ハット。ジバンシィ
  • 前出のレネ・マンシーニの黒パンプス
  • エルメスの白のレザー手袋




コートとコートで会話するロマンティックなひと時

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コートを身に纏う女性の走る姿は美しい。

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コートを征するもの、男性を征す。

ケーリー・グラントのステンカラーコートも魅力的です。

当初、ケーリー・グラントは、オードリーとの競演を断っていました。当時、ケーリーは58才、オードリーは33才、親子ほど年の違う2人がロマンスに落ちる映画に、ケーリーは出たくありませんでした。そこで苦肉の策として、オードリーが、ケーリーを誘惑する設定に変更し、ケーリーの出演が決まりました(かつて、『麗しのサブリナ』(1954年)のハンフリー・ボガートの役と『昼下がりの情事』(1957年)のゲイリー・クーパーの役のオファーを受けていたが、その時も年齢差を理由に断っていた)。

そのいきさつ故に、オードリーはかなり大胆な未亡人役を演じることになるのですが、それが、ジバンシィのファッションと同じくらいの効果を生み出した〝シャレード夜会巻き〟によって、エレガンスの中に潜む官能を生み出していました。バレリーナだったヘプバーンのアップにしたうなじの色気は、日本の着物美女に通じるものがあり、このヘアスタイルにより、当時女性人気中心だったオードリーは一挙に男性ファンを獲得することになりました。ヘアスタイルを担当したのは、アレクサンドルドゥパリです。

そんな2人がコート姿で、パリの地下鉄を追いかけっこする姿の心地よさ。ファッションの持つ力でしょうか?コートが喜ぶ設定です。走って、座って、走って、座る。その時に見えるコートのシルエットの美しいこと美しいこと。赤い車両の中で映えるマスタードカラー。階段の赤と青の連続する広告の中を駆け上がるオードリーのコート。ファッションはこうしてアイコンを創り出すのです。カラーの連鎖の中から抽出されたエッセンスによって。それは高熱で抽出されるよりも、低温で抽出されるものの方が遥かに幻想性のあるエッセンスを生み出すのです。

シャレード・ルック9 コート・チェイス
  • マスタードカラーのブークル・ソフトウールコート。シングル。4つの黒ボタン。クリストバル・バレンシアガの影響を受けているスタンド・カラー。ラグランスリーブ。ソフトなコクーンシェイプ。ポケットの縫い目は隠されミニマルなイメージを。バストとウエスト上にボーダーステッチ。縦のステッチは両サイドに2本だけ。膝丈。裏地はシルクタフタ。ジヴァンシィ62/63AW
  • 黒のレザー手袋
  • エルメスのバッグ
ケーリー・グラントのステンカラー・コート
  • アイボリーカラーのアクアスキュータムのコート。ラグラン・スリーブで背中がケープバック。5つボタンのシングル。比翼仕立て。表からも裏からも使えるスロッテッド・ポケット。タブカフス
  • 濃紺の3つボタン段返りの2ピーススーツ。サイドヒップポケット




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